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投稿者:スーさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
児童相談所の実態がよく分かりました。やはり頼りにならない存在なのですね。でもこれでいいのでしょうか。改善されることを強く望みます。
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【最後のセーフティーネットは穴だらけ――覚悟の告発!】何度も通報されていたのに虐待死が防げないのはなぜ? 事なかれ主義、モラルハザードが蔓延する児童相談所の真実を、元職員が告発!
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子ども、特に虐待児と関わる可能性のあるすべての人に読んでもらいたい、と読み進めながら思っていた。
でもこの本はすべての大人が読む必要がある、と最後の1ページで痛烈に感じた。
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児相の現状、課題、問題点が述べられている一冊。
それでも、児相を頼らざるを得ない状況もあるのが現実で、闇は深いなと思いました。
支援者としては、児相を「頼る」のではなく、児相と「ともに成長していく」という視点でかかわったらよいのかも、と思いました。
「人任せにせず、自らも学べ」ということなのでしょう。
児相の権限は子どもを守るために活かされるべきだと思うので、隣接領域にいる者としてできることを重ねていこうと思います。
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児童福祉司の実態に唖然とする・・・。
それなのに児童心理司より立場が上ってどういうこと?
組織も中身もめちゃくちゃで、これじゃあ虐待死が無くなるわけないし、いくら通報したって無駄じゃないかと思ってしまうような酷い状況で、まったくもって虚しい気分になる。
本書の著者のような人が専門のオフィスを立ち上げることは素晴らしい。でも、そこへたどり着けないような人を救う手だてはないし、虐待されている子供のへの対応が悲惨すぎて頭を抱えてしまう。
確かに、粗暴な親と対峙するのは怖いし、敵対することは避けたくなる。でも、だからこそ専門家が必要なのに。
警察や他の機関ともっと協力することはできないのだろうか?
普通の会社だったらありえないような杜撰さで、お役所仕事とはこういうものなのねと改めて思う。
「人の目」って大事だなと思った。
でも、同じマンション内でも、どこの子供かわからなかったりする。それでも、外に出されて泣いている子供がいたら、気にするくらいのことはできるだろう。
子供の未来が理不尽に閉ざされてしまうことの無いようにと痛切に願う。
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児童福祉司になることに資格がいらないし、必ずしも福祉の専門家が業務に携わっているとは限らないことを初めて知った。何か「問題」が起こらないと動かないし
「問題」の定義が担当者によって違うというのも行政で思い当たるところがあった。
児童相談所や一時保育施設の役割や児童虐待の実態などが書いてあり気づきが多かった。
ただ、告発というタイトルのせいか筆者の怒り論調と
児童虐待などの場面も多く少し読み疲れた。
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思わずシラケて鼻で笑ってしまう。
我が物顔で自分が正しい、心理テストは絶対だと書かれているけども、結局自分に目を向けてもらえない人の書いた僻みとやっかみがこめられたエッセイ。
組織がダメだというのなら、その組織を変えるためにこの人は何かしたのだろうか?
同業者として、恥。対児相、対公務員クレーマーの絶好のエサ。
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中々読み進まなかった一冊。
あとがきの不良の男の子のエピソードが、1番良かった。あのエピソードが読めたから、最後まで頑張って読んで良かったと思った。
児童心理司を高く評価し、児童福祉司をけなす内容ではなく、「児童を支援するために大切なこと」を、あとがきのようなエピソードを交えて書いて欲しかった。
残念な一冊。
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風俗で働いたり、AVに出演している女性の多くが虐待を受けている。家にいたくない、居場所がない、ご飯もろくに食べられない。風俗で働けば寝る場所も与えられるし、ご飯も食べられるしお金も稼げる。虐待によって性的問題を起こす女性の多くは孤独に苦しんでいる。誰でもいいから愛して欲しいと望んでいる。抱きしめてもらえるだけで嬉しい。家にいるのが嫌で風俗業界に入る女性が着実に増えている。全く機能していない児童相談所。その実態と見えざる闇を元児童相談所職員がとことん爬羅剔抉する。本書のタイトルは嘘でも誇張でもない紛れもない現実。何とも遣る瀬無い。
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近年、虐待の相談件数は増加の一途をたどっているという。
報道されるのは、実の親から受けた酷い仕打ちの末の悲しい結末ばかり。
それに加えて、児童相談所の不手際も大きく報道される。
本書は、児童相談所で働いていた筆者の、児童相談所が持つ問題点を明らかにしたものである。
しかし、読み進めるうちに疑問点が次々に湧いてくる。
何に一番違和感を覚えるかというと、客観的資料が足りないことだ。
あくまで筆者自身の経験が元になっており、提言などは納得できるもの、同意するものがあるにせよ、基本的には児童相談所及び児童福祉司の、言ってみれば「悪口」に終始しているのだ。
著者は現場で働いた上で、改善点、問題点を多く見出したのであろう。
職員の側の意識、制度、その他急を要すると思われるものもあった。
縦割り行政がもたらす害、それが結果として一番弱いものーー子供ーーに集約されてしまうのも残酷な現実であろう。
しかし全ての児童相談所がそうなのか。
基本的に行政のシステムは同じものとはいえ、出会った人々だけを見て、全ての児童相談所が難ありとするのは横暴ではないか。
そしてここではあまり語られていない問題点として親自身の問題の取り上げ方が気になった。
いけないと思っていても、余裕のなさから虐待に至るケースの場合、その親をさらに追い詰めるような表現が見られる。
もちろんどんな理由であれ、虐待はあってはならない。
しかし、親を追い詰めるだけでは虐待はより見えにくく、また未遂の親をも虐待へと走らせてしまうのではないか。
本書の告発は児童相談所という組織改革に一石を投じたものだとは思う。
しかし本当に組織を変えたいのであれば、感情先行ではなく、今一歩踏み込み、取材を行うべきである。
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児童相談所に勤務していた筆者からの厳しすぎる告発。親と子のいびつな関係、専門職とみられている児童福祉司という無責任な仕事ぶり、それに追従する心理司など、これでもかとあげつらっていますが、何とも今回の貴乃花親方から批判されている気がします。
ただし、私は貴乃花親方を断固支持する人間ですので、山脇さんにも児相をやめずにいてほしかったと思いました。
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児童相談所が虐待を見逃し子供を救えていない。知識も経験もなく、配属された公務員である児童福祉司は、報告義務がなく大きな権限を持つにもかかわらず、感情で判断し、子どもを見ず親のいいなりになり、吟味せずさっさと相談を終わらせる。
機能しないのもあたりまえな構造になっていることを知りました。プロ意識を持った人が育成されるしくみが必要だと思いました。
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センセーショナルなタイトルの割に、内容が主観的で説得力があまりない。
エピソードをもう少し掘り下げて、それを踏まえた提言とすると、より分かりやすくなったのではないかと思う。
児童相談所の実態や業務を知ろうと思って読んだとしても、紋切り型というか、著者の感想や思いの表明として扱われるくらいで体系的ではなく、あまりよく分からなかった。もともとそれを狙いとしていないにしても、著者の思いを伝えるには効果的な方法ではないと思われる。
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告発 児童相談所が子供を殺す。山脇由貴子先生の著書。児童相談所の元職員である山脇由貴子先生が児童相談所や児童福祉司、児童相談所の職員、そして保護者の問題点を厳しく指摘しています。児童相談所の闇や児童相談所の問題点について山脇由貴子先生の厳しいご指摘には納得するところがたくさんあるけれど、それでも児童相談所がないよりも児童相談所があったほうが救われる子供たちは多いと思う。児童相談所が子供を殺すというのは言い過ぎかも。
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2016年とやや古い本であること、人口が多い分扱う件数も多くなる東京ならではかもしれない、という二点は気になるが、児童相談所の実態とその要因について分かりやすくまとめられていた。
・児童福祉司は資格をもつ児童心理司と異なり地方公務員が異動してきたに過ぎない。
・専門知識がなくても児童福祉司になれるうえ、「児童を保護する必要がない」と判断すれば管理職に報告する必要もなく、保護にあたる手続きより圧倒的に楽になる。
・子どもや親の支援という融和的な仕事と、時には「職権保護」として親から引き離す強権的な(当然親と決定的に対立してしまう)仕事を同時に行わなければならない。
・そもそも一時保護所が(地域によるだろうが)常に定員ギリギリで、言葉だけでも親が「もう虐待はしない」と言っていればさっさと親元に子どもを帰してしまう(すぐに出そうとする)
・こういった背景により真に被害者である子どもより強い言動をする親におもねってしまう
声をあげることが難しい子どもの立場に立ち続けることの難しさと、児童相談所の実態をもっと知る必要性をとても実感できた。