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やり抜くということがタイトル通りだが、いかに大切かを伝える本。ちなみに精神論ではなく、科学的な調査に基づいている。
頑張ることに対してはすごく励みになる本。
だけど、成功するためには正しい方法で目標に向かわないといけないので、そこを履き違えないように。
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調子のいいときは、やたらと意気込んでがんばる人もいますが、そういう人はちょっとつまずいただけで、とたんに挫けてしまうんです」
天賦の才を持つ人」を神格化してしまったほうがラクなのだ。そうすれば、やすやすと現状に甘んじていられる。
「才能」とは、努力によってスキルが上達する速さのこと。いっぽう「達成」は、習得したスキルを活用することによって表れる成果のことだ。
「スキル」は「努力」によって培われる。それと同時に、「スキル」は「努力」によって生産的になるのだ。例を紹介しよう。
「ひとつのことにじっくりと長いあいだ取り組む姿勢」
なにかに熱中するのは簡単でも、それを持続するのは難しい
仕事の目標を25個、紙に書き出す。 2.自分にとってなにが重要かをよく考え、もっとも重要な5つの目標にマルをつける(5個を超えてはならない)。
過去100年で人びとの知能指数が飛躍的に高くなったことを示す
バスケがうまくなるコツは、自分よりややスキルの高い仲間と一緒にプレーする
「やり抜く力」の鉄人たちは「コンパス」を替えないことだ。彼らにはたったひとつの究極の目標があり、ほぼすべての行動がその目標達成に向けられている。
自分のやっていることを心から楽しんでこそ「情熱」が生まれる。
「この仕事が大好きだ」
私の仕事は重要です。個人的にも、世の中にとっても」
「何度も聞いたのは『この仕事が大好きだ』
一生をかけてやりたいものが見つかるまでには、かなりの時間がかかった場合が多い。
第二に、興味は内省によって発見するものではなく、外の世界と交流するなかで生まれる。
「好き」にならないと、努力できない
「つねにもっとうまくなりたい、という強い意欲を持っているんです。まさに自己満足とは正反対。
あなたが上達しないのは、意図的な練習をしていないからです」
時間の長さより「どう練習するか」がカギ
やり抜く力」の強い人びとはフロー体験も多い
「やり抜く力」の強い人は、ふつうの人よりも「意図的な練習」を多く行い、フロー体験も多い。
ラクな「練習」はいくら続けても意味がない
毎日、同じ時間、同じ場所での「習慣」をつくる 「意図的な練習」を最大限に活用するための第2の提案は、「習慣化すること」。
個人的な「興味」からスタートして、やがて真剣に取り組むようになり、ついには人の役に立つという「目的」を見出すという流れ
目的」という言葉の中心的な概念は、「自分たちのすることは、ほかの人びとにとって重要な意味を持つ」
幸福になる方法は「快楽を追うこと」と「目的を追うこと」
仕事(「私にとってこの仕事は、呼吸や睡眠のように生きるために必要なことだ」) キャリア(「私にとってこの仕事は、もっといい仕事に移るためのステップだ」) 天職(「私にとってこの仕事は、人生でいちばん大切なもののひとつだ」)
「意義を感じない仕事」を続けることは耐えられない
「役に立ちたい」プラス「興味」が大きな力を生む
いま自分のやっている仕事が、社���にとってどのように役立つかを考えてみよう」と提案
じつはおとなになって成功や失敗をしたとき、その原因を自分の才能に結びつけるか、それとも努力に結びつけるかは、子どものころの「ほめられ方」によって決まる確率が高い。
生まれながらの才能」よりも「努力」と「学習」をほめる
『おまえが自分の道で成功するのを、楽しみにしているよ。自分たちのことなど二の次だ』と」
「最後までやり通す」という性格的特徴について、つぎの方法で数値評価を行った。 「〝最後までやり通す〟という項目については、高校のときに何らかの活動にしっかりと継続的に取り組んだか、それともさまざまな活動に気ままに手を出したかについて、具体的な根拠にもとづいて数値評価を実施した」
「複数の活動」を最後までやり通す
青年期に何らかの活動を最後までやり通すことは、やり抜く力を要するとともに、やり抜く力を鍛えることにもなる」
やめるには条件があり、シーズンが終わるまで、たとえば授業料をすでに支払った期間が終わるなど、区切りのよい時期がくるまではやめてはならない。
絶対に成功してみせる、実力を証明してみせる、という気概のある選手たちです。
「やり抜く力を身につけるにも、大変な方法とラクな方法があるということでしょう。大変な方法は独力でがんばること。ラクな方法は同調性を利用するんです。集団に溶け込もうとする人間の基本的な欲求をね。やり抜く力の強い人たちに囲まれていると、自分も自然とそうなるんです」
「やり抜く力」がずば抜けて強いリーダーを擁する組織にいくつか出会った。強いリーダーはいずれも、「やり抜く力」の文化を築き上げていた。
あなたはそれを『やり抜く力』と呼んでいますが、私は『不屈の精神』と呼んでいるんです」
「もちろん可能です。それには徹底的なコミュニケーションが必要です。なにを伝えるか、どう伝えるかが重要なのです」
「才能はめずらしいものではない。偉大な選手になれるかどうかは、才能を伸ばすためにどこまで努力できるかにかかっている」
シーホークスの一員であることを一瞬も忘れるな」
最高の自分を引き出せ。最善を尽くせ」
「私はなにか決断をするときや、選手になにか言うときには、必ず『これがもしうちの子だったらどうする?』と考えるんだ。私のいちばんの強みは何だと思う? よい父親であることだよ。ある意味、それが私の指導法だね」
幸せと成功はつながっているが、ふたつは同じものではない。
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科学的、統計的に根拠を示しながら、物事をやり抜くためのエッセンスを伝えてくれる。
何事も突き詰めるまではどうも続かないという私のような人には新たな気づきを与えてくれるかも。
モチベーション、そしてそれを生み出す目的意識。
結局はそこに尽きるのだが、なんとかなるという楽観主義は大切にしていこうと感じました。
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■読もうと思ったきっかけ
現状打開。
■感想
才能ではなく、継続的な努力こそが重要だという考え方に、希望が持てます。
■気に入ったフレーズ(一部抜粋)
・そう言ってバフェットは3つのステップを説明した。
1.仕事の目標を25個、紙に書きだす。
2.自分にとって何が重要かをよく考え、もっとも重要な5つの目標にマルをつける(5個を超えてはならない)
3.マルをつけなかった20個の目標を目に焼き付ける。そしてそれらの目標には、今後は絶対に関わらないようにする。なぜなら、気が散るからだ。よけいなことに時間とエネルギーを取られてしまい、もっとも重要な目標に集中できなくなってしまう。
・偉人たちと一般の人々との決定的な相違点は、つぎの4つにまとめられる。・・・(中略)・・・コックスは4つの指標を「動機の持続性」と名付けた。
<遠くの目標を視野に入れて努力している(その日暮らしとは正反対の態度)。晩年への備えを怠らない。明確な目標に向かって努力している。>
<いったん取り組んだことは気まぐれにやめない。気分転換に目新しさを求めて新しいものに飛びつかない>
<意志力の強さ、粘り強さ。いったん目標を決めたら守り抜こうと心に誓っている>
<障害にぶつかっても、あきらめずに取り組む。粘り強さ、根気強さ、辛抱強さ>
・・・(中略)・・・「知能のレベルは最高ではなくても、最大限の粘り強さを発揮して努力する人は、知能のレベルが最高に高くてもあまり粘り強く努力しない人より、はるかに偉大な成功を収める」
・興味あることを見つけて掘り下げていく段階を、ブルームは「初期」と呼んでいる。・・・(中略)・・・この段階でもっとも望ましいのは、やさしくて面倒見のよい指導者(メンター)を得ることだ。
・「意図的な練習」の基本的な要件は、どれも特別なものではない。
○明確に定義されたストレッチ目標
○完全な集中と努力
○すみやかで有益なフィードバック
○たゆまぬ反省と改良
・ドウェックと共同研究者らによる研究においても、子どもがミスをしたときに、親が「ミスをするのは悪いことで、問題だ」というような態度を示した場合、子供は「固定思考」になる確率が高いことが分かってきている。
・さらにスティーブは続けた。「・・・(中略)・・・私の両親はありとあらゆる方法で伝えてくれました。『お前が自分の道で成功するのを、楽しみにしているよ。自分たちのことなど二の次だ』と」
・すると、コーディの兄がたずねた。「なんでプリンストンに入れるわけないなんて思うんだ?学校の成績だってまあまあいいじゃないか。上を目指してもっとがむしゃらに努力すれば、プリンストンにだって手が届くよ。失うものなんかないんだから、頑張れよ」
(注:コーディは、郡矯正施設で生まれ、地域で一番貧乏な場所で育った)
・わが家には「ハードなことに挑戦する」というルールがあり、3つの条件がある。
1.家族全員、ひとつはハードなことに挑戦しなければならない。
2.やめてもよい。・・・(中略)・・・区切りのよい時期がくるまでやめてはならない。
3.「ハードなこと」は自分で選ぶ。
・・・(中略)・・・高校生になった時点で、わが家のルールには4つ目の条件が加わる。
4.新しいことでも、いまやっていることでもかまわないが、最低でもひとつのことを2年間は続けなければならない。
・第一のコアバリューは「我々は弱音を吐かない」であり、それに対応してアイルランドの劇作家、ジョージ・バーナード・ショーの文章が引用されている。
「人生の真の喜びは、自分自身の行動によって幸せをもたらすことである。つねに病気や不満の種に怒ってばかりいる、身勝手な愚か者に成り下がり、世の中は自分を幸せにしてくれない、などと嘆くことではない」
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やり抜くことの重要さを様々な根拠をもとに訴える。とても説得力があり、驚きの研究などもあるので楽しく読める。一方で具体的にどうすればよいか、どう教育したらよいかについては、知ってたというようなことが多いのが若干不満だが、王道に近道はないのだろう。
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やりきるということ、結果を出すために共通するプロセスとは何かを考えることができる一冊です。
著者のTEDTalkも合わせて聞くと理解が深まると思います。
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「GRIT やり抜く力」(アンジェラ・ダックワース著 ダイヤモンド社)
いま評判の本なので読んだ方もいるかもしれませんが、本書は自分の頭の中で漠然と思っていたことを整理してくれた、そんな感じの本でした。
○才能は達成に直結するわけではない。
○才能だけでは成功できない。成功するのは、やり抜く力。
○その、やり抜く力は、「情熱」と「粘り強さ」の2つの要素でできている。
○「情熱」とは、ひとつのことに専念すること。
○「情熱」の原点は、「人生哲学」。「人生哲学」がないと成功しない。なぜなら、「情熱」が続かないから。哲学は目的の最上位にくるもの。
○「やり抜く力」の鉄人から学んだ4つの特徴は以下の通り。
①興味
自分のやっていることを心から楽しんでこそ、情熱が生まれる。興味を掘り下げることが大事。
②練習
「粘り強さ」のひとつの表れは「昨日よりも上手になるように」と努力を怠らないこと。
練習は意図的な練習をしないと意味がない。
・ストレッチ目標を設定する
・集中して努力を惜しまない
・改善すべき点を理解し、うまくできるまで繰り返す。
優秀な人の姿勢を知り真似る
③目的
自分の仕事は重要だと確信してこそ「情熱」が実を結ぶ
④希望
希望は困難に立ち向かうための「粘り強さ」
○「やり抜く力」を伸ばすためには、
①課外活動を続ける(スポーツや習い事など)
②そして、最低でも2年間は続ける
③活動チームとしてのコアバリューを持つ
やり抜く力は、「情熱」と「粘り強さ」。
そして「人生哲学」をもつことが大事。
そして努力は意図的な努力をしないとだめ。
成功の秘訣は諦めないこと と言っていた人がいましたがまさにその通りですね。
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才能があっても「やり抜く力」がないと大成しない。やり抜く力をつけるには、幼少期から取捨選択した中で、興味をもったものには二年続けさせる。それが後々の人生に影響を与える。
非常に読みやすく、研究データなども盛り込まれてる事から説得力がある。学生、大人、子育て世代など各層に影響力がある本だと感じた!
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やりぬく力は情熱と粘り強さからなり、才能に勝るものであるとしている。
読むべき対象者として一番しっくりくるのは子育て中の親ではないかと思った。
読み方として、第13章、訳者あとがきを先に読むと理解が早いように思う。
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今月の1冊目。今年の19冊目。
「やり抜く力」、グリットを主題に論じた一冊。論じたといっていいほど学術的な面は強くなく、どちらかというとやり抜く力の体験談集。なので、後ろに行くにしたがって、すこしづつだれてくる。大体同じ感じの話だからね。最初は面白いと感じたけど、深さが足りないような感じ。
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これまで数多くの目標に溺れてやり抜けない人生を送ってきた自分としては、とても痛く、またこれからの指標となる良い本であった。
まずは実行、何か一つ達成したい。
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やり抜く力=情熱×粘り強さ
これを様々なデータを元に証明している。
具体的にどのようにしてそれらを身に付けていくかという事はすでに知られている事が多く、確認程度にしかならなかった。成功に近道はないという事。
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このグリット力の研究によって別名「天才賞」と言われるマッカーサー賞を受賞したアンジェラ・ダックワース教授の力作。自己啓発本としてはかなり読めば読むほど読み応えのある本となっている。
私も含めて今の世の中は「才能礼賛」のきらいがあるのではないだろうか。為末大さんの「諦める力」がヒットしたり普通の地道な努力が軽視されている。
ダックワース教授の理論によると「成果」というのは「才能」が一乗で効いてくるのに対し「努力」は二乗で効いてくるという事である。
自分がこの本で本当に頷いたのは努力で何かを成し遂げられると思ってない人は悲観論者であり「固定思考」である事が多い。アイツは才能がある、アイツはダメだ、社会や会社の人事はしばしばそのような「固定思考」で行われる事が多いがそれに自分もいつの間にか浸ってしまっていないだろうか。
才能礼賛は「固定思考」に結びつき、やがては悲観論者になり不幸にも結びかねない。確かに「固定思考」の人達の世界は窮屈で面白くない。現実は「情熱」と「粘り強さ」で面白おかしく変える事が出来るというのに。そして子供を「成長思考」へ目を向けさせるのは何よりも大人が何かハードルの高い目標を掲げる事だとしダックワースもその実践家となっている。
本書は他にアリストテレスを持ち出し幸せとは「快楽を追求する事」と「目的を追う事」とし双方を追いかける事は大事だとしている。また努力は「意図的な練習」(戦略)が欠かせないとし、その為にはfirst priority 最優先される目標を設定する事が肝要となり哲学が必要となる。この辺りの事は他の啓発書にもある話でありこの本で得られた最大の価値は「固定思考」と「成長思考」という概念を知る事が出来た事だと思う。
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昨年のTEDでも取り上げられた流行りモノを一足遅れで(笑)ビジネス、アカデミア、アスリートどの世界もトップパフォーマーの成功は才能よりもGrit(やり抜く力)の要素が強いらしい。本書はそのやり抜く力は何であるか、それを自発的に伸ばす方法、外から育成する方法について、自らの研究結果や経験、知見をまじえて自伝的に語っています。ともすると、成功体験をダシに使った単なる精神論や根性論になりがちな内容ですが、心理学の研究や実験などでの裏付けを多く提示しており、感覚的にも説得力ある説明がなされています。ただ、いかんせん自伝的要素が強く、研究成果も道半ばな感がありますので、これから色々な分野での適用例が待たれます。使えるネタは満載です。
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この本は、正直に言えば至極当たり前のことしか示していない。
改めてデータと科学的な根拠によって、努力を継続する力の重要性とその方法論を説いた。
しかし、生活の中ではこのことは無視され軽んじられている。わかっていても、目を向けたくないことなのだろう。
この本を理解することは簡単にできるだろう。
しかし、実践していくには、逃げられない自分と向き合うというgritがいきなり試されることになる。
その意思がなければ、この本はただの活字だろう。
しかし、そう嫌な顔をすることはない。
きっとこの本が示した実践方法に関しての体系的なアドバイスが大いに役立つだろう。