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http://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB2204892X
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心が弱っているとき、本来、望ましくない行動を取ることがある。ストレスを怒りというかたちで他人にぶつけたり、自分を必要以上に責めたり、現状から逃げたくて過食したり、ゲームやギャンブルやアルコールに依存したり。
この本は、そんな時「現状がつらくてそうせざるを得ないんだね」と寄り添い、暖かく見まもってくれる。
タイトルのとおり、認知行動療法のうちのマインドフルネスとスキーマ療法に焦点を当てているので、症状については、的確に分析しているし、対策も示してくれる。
そう説明すると難しくとっつきにくい印象があるが、厳しいところがありつつも、この本はひどく暖かいまなざしを向けてくれる。
ロールモデルのマミコさんはひどい状態にある。端から見ればささいなことですぐ切れて怒り出し、過食や泥酔を繰り返し、自傷癖まである。少し怖い人だ。
しかし、マミコさんは、あまりにもつらい中で生きていくために、自分を守るためにそうせざるを得ない状態であった。何が起きるかわからない世界にたいして過剰に反応してしまっているだけであった。
マミコさんが今の自分の状態を認識し、そこに向けるまなざしは、揺らぎながらも強い。
今年の最初に元気づけられる本を読んだなぁとうれしくなる。
どうなるんだマミコさん!
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認知行動療法と、現在その発展形であるマインドフルネスとスキーマ療法についてのわかりやすい解説書。
最初に簡単に概略説明があり、事例に即して、どのような治療経過をたどっていくかを分かりやすく、丁寧に説明。そして、これからスキーマ療法というところで2巻に続く。
初心者向きではあるが、ベテランの人でも復習に役立つ本だと思う。
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BOOK2まで読まないと判断できないが、実践的な本ではない。事例紹介の必要性もわかるが、一例だけなのでちょっと物足りない。
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マインドフルネス、スキーマ療法についてわかりやすく紹介されています。
事例もあり、イメージがつかみやすいです。
カードのアイデア、素敵だなと思いました。
ぜひ取り入れてみたい!と思いました。
認知行動療法のBOOK1と2も、今の時点ですでに読みたくなっています。
知りたくなる、取り組んでみたくなる、そんな内容でした。まずはノートにまとめたいです!
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平易な良書。括弧のなかはくどく感じるくらい、全体に丁寧というか分かりやすさへの配慮がある。事例がよい
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自分で勉強するには分かりやすい
人に介入するのは難しそう
マインドフルネスもスキーマも、CBTに属するアプローチ
自分のストレスと上手く付き合ったり自分を上手に助けたりするための心理学的手法
マインドフルネス:イマココに、等しくこの感覚を大事にする→自分を丸ごと大事にする
スキーマ:その体験の善し悪しでなくどこから来るのか、根っこを理解し根っこを含めて自分を肯定できるようになる
自分で自分を支えられるようになる
認知行動療法:四領域でとらえようとする
コーピングできるのは認知と行動のみ
認知:頭に浮かぶイメージ、考え
気分・感情:気持ち
身体反応
行動:外から見てわかる振る舞い、動作
セルフモニタリング:5つの領域で今自分に何が起きているのかきめ細かくみていく
マインドフルネス:リアルタイムで気づきをむけ、受け止め、味わい、手放す
否定や評価しない
スキーマ:生き方、価値観
浅い自動思考(マインドフルネスでとらえた)、深いスキーマ
マインドフルネスを十分に身につけてからスキーマへ(みたくない、感じたくない体験をあつかうから)
理解し、自らを苦しめるスキーマを手放して新しいスキーマを手に入れる
中核的感情欲求が満たされないと早期不適合スキーマが形成される
人との関わり、できない自分、他者を優先し自分を抑えた、悲観して追い詰める、自分勝手になりすぎる
スキーマが活性化した
傷ついたこどもモード:悲、怯え、怒
傷つける大人モード:脅そう、見捨てよう、命令
いただけない対処モード:先延ばし、過食、しすぎる
ヘルシーモード:ひたすら幸せにしてくれる
幸せなこども、ヘルシーな大人
傷ついた子供の存在に気づき、言い分に耳を傾け、癒す
傷つける大人と戦い、子供をまもる
いただけないに気づき、ぬけだす
幸せな子供を育む、ヘルシーな大人を作り、中心的なモードとして強める、助けてもらいながら自分を幸せにする
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今ハマって調べているスキーマ療法について深掘りしたく購入。book1とbook2の2冊セットで読み進める本。book1は主にマインドフルネスについて。気になるのはスキーマ療法の方だったので、こちらはざざっと読み進めた。先日読んだ「つらいと言えない人がマインドフルネスとスキーマ療法をやってみた」で出てきたマインドフルネスの方法について復習できるような内容。
余談だが、ストーリーに登場するクライアントさんのマミコさんの壮絶な過去やトラウマを知ると、私自身は、本当に恵まれた環境だったんだな……と感じる。そして、どんな人にも苦しかった経験や過去が多かれ少なかれあるということも漠然と感じる。それぞれの人が使う言葉や思考は、これまでのその人自身のあらゆる体験がもとになっていて、本人の行動や性質、特徴は必ずしも本人が悪いわけではないんだと思うと、少し世の中の見え方が変わりそうな気がする。
そして、この歳で(そして子供がまだいない今のうちに)、このスキーマ療法について知るきっかけが持てたことはすごくラッキーだと感じる。もはやマインドフルネスとスキーマ療法を習得すれば、どんなことにも凪の心をもって対応することができるようになりそうだし、どんな人にも、より愛を持って接することができそうだ。
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BOOK1とBOOK2でセットのBOOK1だけを読んだ感想。
BOOK1はマインドフルネスについて
今までマインドフルネスは思考の断捨離。今に集中するための手法としか思えず、何回もチャレンジしては雑念が湧いてきて断念してしまっていた。
でも、これを読んで、雑念すらありのままに受け止めていいんだと思えるようになり、自分でもできそうな気がしてきた。
BOOK2が本題のスキーマ療法で、読みたかった部分ではあったけれど、思いがけずマインドフルネスについても収穫が大きかった。
「感情を抑えるモード」の説明が出てきたときに、まさに自分もこの通りだと思って、涙が溢れてきてしまった。
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実用書を見ていると、自分に起こった体験や感情をどう次に繋げるか、未来に活かすかなんてことが多く書かれていますが、
心理学の中では自分の感情や身の回りで起こったことを味わい、手放すことが大事。(マインドフルネス)と知り、なんだな安心したような気持ちになりました。
そのままでもいいって言われたような。
そして、レーズンエクササイズはとても目から鱗でした。一つの行為に見えてとても奥深い。
子育てに役だしそうと思いつつ、なかなか難しそうで
もう少し関連書籍を読み深めたいとおもいました。
そして最後の「うんこのワーク」も斬新だけどとてもわかりやすいなぁと思いました。
とにもかくにも心を扱うお仕事はとても繊細で複雑。
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おもしろい。
見様見真似でやってみるのは危ういが、まずは自分ごととして心がけてみたい。
レーズン・エクササイズから、嫌悪刺激トレーニング、そして、うんこのワーク。いずれもやってみようと思う。
下巻が楽しみ。
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結構良かった。
認知行動療法は、自分の感情に気づけていない人、抑えこんでしまっている人(そのことにも気づいていない人)には難しいなと思っていた。
自動思考の源泉が偏っていると、出てくる自動思考が全て大変なものになってしまうから、やってもやっても意味がないなと。
その頃スキーマの考え方を少し目にして気になっていたので今回読んでみる。
伊藤絵美さんが本当にこれでもかと寄り添っているので、ここまで寄り添ってもらえたらクライエントの人も長い年月をかけ自分の感情に気づいたり、スキーマを変えていけるのかもなと思った。(ケアする側はそこまでお母さん役にならなくちゃ逆にいけないのかと思うと、それはそれで大変だけれど)
同じ経験をしていても、人によってとらえ方、ストレスの受け方が違うのは何でだろうと思っていたので、スキーマの考え方はストンと納得。
自分はどうしてこういう状況の時怒りとかストレスを感じるんだろうと思っている人。それが生きづらいなとか、変えてみたいなと思っている場合には、ぜひBOOK2まで読みながらワークしてみると少しはスッキリするかもしれない。
自分の経験と記憶の積み重ねによって、自分が生き抜くための、自分を守るための考え方の根っこが作られているんだと思う。その頃はそうやって考えることで自分を守っていたものも、今は逆にしんどいこともある。今の自分でその頃を振り返って、生きづらいスキーマを、新しいスキーマに変えてみようか、っていう本。
自分の中で、小さかった子どもの自分と、ヘルシーな大人の自分をイメージして客観視できる人にはお勧め。
かわいいイラストで軽い感じで書いてくれているので、マミコさんの内容は1つの物語として大変だけれども、読みやすいと思います。
ただ、自分の過去に向き合うことは大変だし、しんどいから、キツイ場合は1人でやらず心理士(師)と行った方がよい。
蓋をしたままの方が良い場合もあるので、そこも含めて、どうしたら良いかを一緒に考えてくれるのが心理士(師)なんだと思う。