紙の本
野ばらちゃん!
2016/12/15 16:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えぬ - この投稿者のレビュー一覧を見る
勝手なことを申し上げれば、久しぶりに大好きな「野ばらちゃん節」が聞けた気がしました。同じことしか書けない、同じことを書いていける作家が信用できる、といった持論を展開していたのに、あっさり大衆文化に呑みこまれ、言いたいことの本質は変わってないかもしれないけれど、素人から見たら「それいぬ」の野ばらちゃんはいずこへ?状態でした。
だから、最新刊を読んでひどく安心し、歳を重ねたからこそ、家族の話が出てくるのもまた良いと思いました。
初期の作品を思い出させてくれる素敵な装丁です。
紙の本
エッセイ
2018/09/14 22:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説の方をよく読んでいて、こちらにも興味を持ち読みました。
エッセイなのですね。
作品のイメージとブレない方だなあと思いました。
薬は二度とやらないと断言はしないところとかなかなか書ける人は少ないのでは。
正直な方。
投稿元:
レビューを見る
一回感想を書いたのですが消えました!!何てことでしょう…。そんな訳でもう一回。
一時期、筆者の小説にはまって読み倒していた時期がありました。図書館でこの本を見かけた時に、ぱらりと目次を見て「精神科病棟」「薬物常習者」など、私の興味のあるフレーズがあったのでそれを題材にした小説だと思って借りてきました。
エッセイだったのですね。
しかも、知らずに恐縮ですが2回逮捕されているのですね。大麻と危険ドラッグで。
「(薬物を)止めている間に欲しくて欲しくてどうしようもない事は、ある?」と聞かれて「ないです。」と言ってはいるのですが、彼は彼の言葉で彼の理論の通し方でなぜ薬物を使うかということを説明しているシーンがあります。
私は、ロリータファッションをしませんし、それらをしようと思ったこともありません。しかし、彼の美意識の通し方が好きなのです。
もちろん、薬物についてや精神科についてだけではなく「可愛いに死す」や「女子は腫れ物」など筆者の美意識がでているエッセイもありますので、楽しんで読めるかと思います。
投稿元:
レビューを見る
作品でもふんだんであるその奇特なキャラはエッセイでもより健在なのだが、反省がベースにあるためか、もしくは反省の世間からのの強要を避けるためなのか、はたまた本心なのかは結局わからねど、散文にみられるセンチメンタルは珠玉。読み始めこそ鼻白んでしまうものの、読むにつれこれはどうも佯狂などではないという気にさせられる。その後は難なくペースに乗せられて分裂症的に右往左往する作者に振り回されてしまう。これはしっかりと力技だ。独特の文体も好み。
投稿元:
レビューを見る
2度の逮捕の後、1年してのエッセイをまとめたもの。
以前エッセイ『もえいぬ』を読んだくらいだけど、
文章が読みやすく、他のものも気になってきた。
紙の、少し重いような、薄く滑らかな質感もいい。
美しいと可愛いの違いは、自尊心と自意識の違いにもつながる。
何かが欠けた「可愛い」は、それを愛する人がいれば問題ではない。
他者の尺度が必要な「美しい」は、
相手がいなければ保てない、相手を蹴落としてナンボの
自尊心の在り方に似ている。
それでも世界はU(全体集合)の中にあるのだから、
自分に対してでも他人に対してでも、
突き詰めすぎて息が詰まったら、
狭くなった目の前ではなく、周りを見る余裕を持てばいい。
投稿元:
レビューを見る
野ばらちゃんはたとえクスリで捕まっても、魂がガチガチのロリータなので読んでいてどこか安定感がある。このエッセイ集は野ばらちゃんが二度目の逮捕後、京都に戻ってから書かれたもの。「男子追放宣言 可愛いに死す」が最高ですねえ。ヨッ!野ばらちゃん!と大向こうから掛け声をあびせたくなるような、ガチな乙女派宣言として受け止めました。私はロリータ服は着たことないし着るつもりもないですが、いつだって心はロリータです。
投稿元:
レビューを見る
2回の逮捕ののちに書かれたエッセイ。真っ赤な装丁に惹かれ、また内容も興味深く、ロリータファッション初心者には丁度よいエッセイのように感じました。自意識も美意識も高く美しくありたいななどとオバサンが言ってみます。