- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
魚と日本人 食と職の経済学 みんなのレビュー
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
6 件中 1 件~ 6 件を表示 |
紙の本
魚好きの著者の熱い想いが伝わってくる作品。
2017/05/24 00:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
魚好きの著者の熱い想いが伝わってくる作品。日本人の魚離れが進む中で、消費者-販売者-生産者という一連の流れを体系的に分析した労作。魚を食べるという意味の「魚食」に対して、魚食文化を育んできた職能を「魚職」と命名した感性に、魚の現場を自らの目で見据えた鋭さを感じる。著者は終章で本書の目的を、1.漁場の再生、2.魚を取り扱う人たちのネットワーク再生、という課題に迫るものであると要約している。本書はその目的は果たしていると思うが、その2課題を実践していくには様々な障壁が立ちふさがってくる。魚は刺身しか眼中にない私には、何よりも「魚は高くて、供給不安定」という現実である。肉は、むしろ貯蔵して熟成させた方が旨味が出てくるという。つまり安定供給が可能であり、その結果安価にもなる。ということで、漁場再生で漁獲量を増やして安い魚を如何に安定供給していくか。そして、調理や廃棄物を極力減らすことで消費者が手軽に「魚食」を楽しめる様な流通・販売システムの充実が望まれる。海洋国であった筈の日本の再生は、「魚食」「魚職」の再生からなんてスローガンが出てきてほしいものですね。
紙の本
首相に読ませたい
2016/12/06 09:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:木曽の仙人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
政治家はあんまり信用できません。何か事件が起こるとそれを利用して自分の都合の良い政策をうまく押し込もうとするからです。東北大震災の時もさまざまなショック・ドクトリンが行われておりました。一例が漁業への企業参加、長く漁協が担ってきた漁場管理や経営を、悪く言えば壊そう良く言えば改革しようという動きでした。
この本の著者濱田武士氏は、震災の翌年『漁業と震災』(みすず書房)という著書で東北漁業の現状と復興への展望を明らかにされました。その本はかなり専門的で小生読みましたが理解不十分だったと思います。
今回のこの本は具体的、かつ難解な部分もありません。魚とともに生きてきた私達が魚を忘れて良いのか、自然を相手にする極めて微妙な産業(農業もですが)を儲け第一の新自由主義で台無しにして良いのか、考えさせられます。
日本を企業活動の自由度世界一にしたいとおっしゃる首相に読ませたい、とこのように思うわけでございます。
6 件中 1 件~ 6 件を表示 |