投稿元:
レビューを見る
面白くもあり、面白くない。
詰まるところ、為政者どものグズグズ感満載の結果としての権力闘争ということだからかな。そりゃあ歴史小説の題材としてピックアップされません、これでは。
ほんと民衆からすれば堪ったものではない。何処となく現在を見ているようでもあり、余計に読み物として魅力的でもあり、うんざりでもあり。不思議な本です、はい。
投稿元:
レビューを見る
20170506 何で売れてるのか?と思って買ってみた。よくまとまっているのが理由なのだと思うが全体的に華が無い時代なのだとわかった。室町時代が無ければその後の戦国時代も無かったのだがら時代を繋ぐという点でも重要なのだろうが、何か応仁の乱だけに焦点を当てるとみみっちい感じになってしまう。華が無くみみっちい所は今の時代に似てるかも知れない。
投稿元:
レビューを見る
教科書でさらっと触れただけで、ほとんど良く分かっていなかった応仁の乱の原因、経過、乱後の影響が分かりやすく書いてあって良かったです。
乱の前20年ぐらいからの経緯があって、途中経過として必然的に戦争となり、最終的には勝者が存在せず、その後の下剋上の流れにつながるという点に目から鱗でした。
これは教科書の数行で理解するのは無理ですね。
本書は奈良の興福寺の二人の門跡の日記から乱を読み解いていますが、大和国の豪族の状況にこちらの知識があればもっと理解できたのかなと思いました。
投稿元:
レビューを見る
室町時代というのは茫洋としたイメージしかなかった。応仁の乱前後の時代を書いている本だからかもしれないが、いろいろと大変な時代だったということが見て取れた。つまり、落ち着かない世の中だったようです。
この人の前著(新潮選書の)も読んでみたくなった。
投稿元:
レビューを見る
室町時代を題材とした書物を読むことは、あまりないが、本屋で並んでいるのを、つい買ってしまった。登場人物が多いし、馴染みもなくて、取っつきにくいが、相当整理されているため、案外読みやすい。
応仁の乱が、幕府の権威による支配、京都中心主義から、実力による支配、地方主義への転機だということがわかる。それが、今の日本の社会の原型になっているのだろう。
経覚、尋尊の残した記述は当時の肉声であり、世の中の動きに対する知識層の評価が伺えて面白い。
投稿元:
レビューを見る
ベストセラーだっていうので京都に行く前にと思って読み始めましたが、結局読了したのは行った後。
いやぁ。同じような人の名前がたくさん出てきて、全然頭に入りません。まんがで読む応仁の乱も売れているのがよく分かる。
応仁の乱と掲げておきながら、奈良興福寺の視点で書かれているから余計にややこしい。
とりあえず、人の世むなしい応仁の乱が一筋縄ではいかなかったということは分かった。
投稿元:
レビューを見る
評価については僕には合わなかったという意味においてなので、決して中身がないということではないことを最初に。
この本が売れている理由はなんだろうかと考えながら読んだんだけども、その理由に思い至ることはなかった。多くの人が歴史的なことを知った上でこれを読んでいるわけではないだろうけども、だとしたらなおのことわからんのよねぇ。歴史小説のように盛り上がりどころをつくっているわけではなく、淡々と語るのみ。応仁の乱の魑魅魍魎さがわかるかというと、ちょっと自信ない。ただ、こういった本を読み慣れていないので、自分の感度の問題かも知れない。
他の人の感想を読んで、どういうところがアンテナにかかったのか、ちょっと勉強してみようと思う。
投稿元:
レビューを見る
絶対的な権力者の不在→参戦大名が増加→戦争の獲得目標増加→長期戦で犠牲増加→犠牲に見合った成果→さらに長期かするという悪循環。
第一世界大戦前夜、そして現代に通ずる共通点。
投稿元:
レビューを見る
帯文:”日本社会を変えた歴史の転換点” ”11年に及んだ泥沼の戦いの勝者は誰なのか?” ”室町幕府はなぜ自壊したのか” ”日本史上屈指の大乱を読み解く意欲作”
目次:はじめに、第一章 畿内の火薬庫、大和、第二章 応仁の乱への道、第三章 大乱勃発、第四章 応仁の乱と興福寺、第五章 衆徒・国民の苦闘、第六章 大乱終結、第七章 乱後の室町幕府、終章 応仁の乱が残したもの…他
投稿元:
レビューを見る
簡単な内容の本ではない。読了すれば応仁の乱が即理解できるわけでもない。けれども、ある意味で観応の擾乱の後史として、戦国争乱期の前史として楽しむことができた。そして生臭坊主達の、なんと強かなことよ……。【100文字】
投稿元:
レビューを見る
その後約100年続く戦国時代の原因と言われることもある応仁の乱。勝ち負けが判然としないことや、小説などで取り上げられることも少ないことから、細部は分かりにくい。その「解説本」が本書。
奈良の興福寺を率いたふたりの僧が残した記録などを元に、京や奈良でなにが起こっていたのかを詳述している。
しかし、ただでさえ登場人物がわんさかいるのに、足利氏、畠山氏など一族間の争いが重層的に展開される上に、一族の通字や将軍の偏諱などのせいで似たような名前も多く、ぼさーっと読んでるとすぐに、「コイツ誰だっけ?」となってページを戻る羽目になる。
それでも、さすがに読みごたえあり。「乱の全貌を知る」のは新書サイズでは現実的ではないだろうが、奈良から見た応仁の乱という視座を得たことで、(人物名以外ではw)分かった気になれる。
たまーに挟まれる戦後の唯物史観批判は、今となっては一般人にはどうでも良いことなんだけどね。
投稿元:
レビューを見る
かなりの長期的な戦だったのでいくつもの出来事と人物で構成されてくるので登場人物を把握するだけでも容易ではない。
応仁の乱と第一次世界大戦が似ているとあとがきで書いてあったが納得できた。
投稿元:
レビューを見る
歴史上最も尊敬する人物を聞かれたとき、僕はいつも「足利義政」と答えている。和風建築、水墨画、茶道、華道といった侘び寂びを基調とする日本文化の基礎を作った人なので。
義政は政治に関心がなく無能な応仁の乱の張本人と批判されることが多いが、この本では、義政も応仁の乱を治めようと様々な努力や政治的駆け引きを行なっていたことが分かる。(ただ、あまり上手くはいかなかったが)
この本自体は、決して読みやすくはない普通の歴史解説書で、この本がベストセラーとなった理由は分からなかった。(評判が評判を呼ぶというやつだろうか)
投稿元:
レビューを見る
流行ってるから読んでみたけど思ったほどにはおもしろくない、けど普通の歴史の本としておもしろい。
応仁の乱のメイン部分は興味があるのでおもしろかったんだけど大和国ローカルパートはいまいち興味が持てなかった。そちらもわかった方が理解が深まるのはわかるのだけれど。
投稿元:
レビューを見る
秀作。
よく調査されている。貴重な本ではないか。
登場人物が多く、状況が変化していくので、理解し難い。
人間の性、我がままぶりがよく分かる。時の権力者の気持ち次第で世の中が変わってしまう。現代もそこはかわらないのではないだろうか。