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どのように作品を作っているのか。物語の「最終回」をどう捉えるか。才能とは何か。毎日続けていること。お互いの作品で好きなところは。西尾維新が五人の表現者、小林賢太郎・荒川弘・羽海野チカ・辻村深月・堀江敏幸と創作をめぐり真摯に語り、響き合う。たくさんの発見と刺激に満ちた、ライブ感あふれる対談集。
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西尾維新と言う
作家の本は1回も読んだことがない。
多作で、トリッキーだという印象だった。
今回読んでみると少し印象が変わった。
テクニックとしてそれらを使っていて
作品には真摯に向かっていることがわかる。
それ故感想書くのに何日もかかってしまった。
それは言葉の重みが強く
絡まり合った糸をときほぐすのには時間がかかる。
以外メモ
小林賢太郎
ニューヨークのバーでの経験から「言葉にしなくても、今、その人が何をやりたいのか伝えられるような動作のコレクション」を大量に保存している。
小林賢太郎を誤解していた。いい意味でも悪い意味でも美大臭さがある。
荒川弘 作品の中で誰が好きですかと言う質問
結局自分の中にいるキャラなので考えると少し気が重い。
羽海野チカ 才能=幸せではないと言う事
辻村深月 やっぱりチヨダコーキは西尾維新モデルなんだと思う。
堀江敏幸
生活を書くことはリアルではない
リアルとリアリティの違いとは?
本題に入るまでに人はそれぞれ用意してるものがあったりする。
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西尾維新を読んだことがなかった私。映画『傷物語』を観たら意外にも面白くて、ものすごく興味が湧きました。本作は対談集で、その相手は小林賢太郎(パフォーミングアーティスト)、荒川弘(漫画家)、羽海野チカ(漫画家)、辻村深月(作家)、堀江敏幸(作家)の5人。各章の初めに、西尾維新がそれぞれに書き送った手紙が掲げられています。
いずれの対談も面白いのですが、対談の長さが微妙にちがう。面白さが尺に比例するというわけでもなく、それは読み手の興味によって変わると思われます。個人的にはその著書をよく読んでいる最後の2人との対談に興味を惹かれました。辻村深月とはタイトルの付け方や登場人物の名付け方で白熱。また、一見噛み合っていないかに見える堀江敏幸との対談では、文章を書くということにまつわる話に感じ入りました。羽海野チカとの話にも出てきたことですが、「どうしたら書(描)けますか」というような質問をしてくる人は、つまりはどうしたら苦労せずにかけるか、ちゃちゃっとかけるかを聞きたがっているけれど、そんなものはない。才能があってすぐにかけるように思われていても、かいてかいてかきまくったからこそ、売れっ子になれたのだということ。作品によって力の入れ具合を配分するような人は駄目なんだということを思い知らされた気がします。それがたとえ短い手紙であっても。
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すごく面白かった。
小説の書き方の話だったり、「才能」ってなんだ?って話だったり?対談相手も知ってる作家さんなり漫画家さんでとても面白かった。
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作家として名が売れる事で、周りから様々な評価を受けることになる。血の滲むような頑張りをしているのに、「才能」という言葉だけで片付けられてしまうのは正しくない評価だなと感じた。
西尾維新さんが対談した作家さんも好きな人は、是非読んでみられると、グッとくるものがあると思う。作家という仕事を知る上で分かりやすく、とても参考になる本です。
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210709*読了
2018年か2019年の夏に京都で催された西尾維新展にて購入した本です。
Clubhouseで毎週土曜日に開いている、本を使って夢を叶えるROOMで、本を出版するという夢を叶えるべく、読んだ本のうちの1冊。
この本を読む、と決めていたわけではなく、志を見つけたいということで、別の本を手に取っていたのだけれど、本棚にこの本があるのを見つけ、ふと惹かれて手に取り、夢中で読んでしまいました。
数年後にこんな形で読了することになるとは。
西尾維新さんと、クリエイティブに携わる人の対談集。
私が特にいい!と思ったのは、羽海野チカさん、辻村深月さんとの対談でした。
羽海野さんとの「才能がある」とは、というお話が特に心に残っています。
才能があっていいですね、と言われるけれど、創作しか選べなかったし、それ以外のことができなかった、1万時間やってきたらから、2万時間、5万時間とやらざるを得ない、というのが胸にきました。
西尾維新展で毎日2万字書く事実を知ったけれど、それ以外にも西尾維新さんの小説の作り方や創作への考え方を深く知れたのがよかったです。
これほど偉大な作家さんでさえも、これだけやっていると知ると、うだうだしている自分に喝を入れざるを得ない。
志というか、「自分には本しかない」という気持ちは持っているので、この想いを大事に生きていきたいと決意できました。