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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
仏教について、知っていそうで知らなかった事柄が、わかりやすくてよかったです。身近に感じるきっかけに、なりそうです。
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投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとなく、面倒なので仏教徒のフリをしている人が大半なんじゃないかな……仏教とはどういうものか、表面的に学ぶにはいいのでは。
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あまり信心のあつくない自分にも、語り口が優しく分かりやすい。
南無妙法蓮華経と南無阿弥陀との違いも、分かった気がする。
分かりやすくはあるが、特定の宗派に偏らないようにしているせいか、記載内容が単調でメリハリが薄く、記憶に残りにくい気がする。
また、仏教とキリスト教、イスラム教との比較も、無理矢理な感じがして違和感があり、分かりにくかった。
ただ、目次が詳しく、あとで読み返したいときに便利そう。
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変な宗教本じゃないですw オタク的にいうと"設定"が書いてある。法華経メインに書いてあるかな。ちなみにうちは真言宗。真言宗は密教なんだってさ、知りませんでしたw 密教ってなに?検索しよう。
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仏教の基本原理についても書かれていますが、この本を読んで良かったと感じたのは、仏教をほかの宗教(キリスト・イスラム教)との比較を意識して書かれている点です。
この本の筆者である中村氏は、宗教についてしっかりと研究した方の様で、仏教の特色がよくわかりました。
この本で、如来・菩薩・明王の違いが分かりました、仏像に怖そうにしているのと、柔和な顔をしているのも、仏さまの種類が違うし、怖い顔をしている訳(明王は、我々の煩悩を威嚇している)もわかってよかったです。
以下は気になったポイントです。
・日本には伝統的に様々な習い事が多いが、師匠について少しずつ習熟していくシステムであり、どこか精神修養的な側面を持っている。起源を辿ると、禅宗などの仏教修行の伝統が影響を与えている、西洋と異なり何か一つだけ凄い事をやったらOKというわけではない(p42)
・仏教修行はコンピュータゲームと異なって点数化された格闘技サバイバル能力をため込むものではない(p43)
・四諦とは、釈迦の人生の診察を要約的に示した標語である、苦諦(病気の認定)、集諦(病因の特定)、滅諦(治療の目標)、道諦(治療の計画:処方箋を書く)、処方箋とは、八正道という具体的な修行のメニューである、四法印として、諸行無常・諸法無我・一切皆苦・涅槃寂静がある(p46、156)
・仏教では、六道輪廻といって、生まれ変わった先の生の状態を6つのカテゴリーに分けている、地獄・飢餓・畜生(欲望ばかりの境遇)・阿修羅(闘争心にさいなまされる境遇)・人界(ふつう)・天界(神のような境遇)(p52)
・「ほとけたち」は、如来・菩薩・明王・天、の4つに分けられる、如来は知恵と慈悲を無限にもち神通力がある、菩薩は面倒見の良い先輩、有名な如来は、釈迦(法隆寺)・薬師(薬師寺)・毘盧遮那(東大寺)・大日(東寺)阿弥陀(本願寺)がある、明王は呪文のパワーが人の姿をとって現れていて基本的に怖い顔をしている、我々の煩悩を威嚇しているから(p63、67)
・八正道とは、思想的指針(正見:四諦を忘れない、正思:怒り・害する思想に走らない)、生活上の指針(正語:正しい言葉使い、正業、正命:適切な衣食住)、瞑想上の指針(正精進、正念:心身の現象をチェック、正定:欲望を離れるための瞑想)(p86)
・六波羅蜜とは、布施(与え方)、持戒(戒の保ち方)、忍辱(辛抱の仕方)、精進(努力の仕方)、禅定(瞑想の仕方)、般若(智慧)波羅蜜(究極の智慧)である(p101)
・他力本願とは、阿弥陀ブッタのような他者の救済力を借りて、悟りを行うこと。他人に甘えて何もしないことではない(p111)
・般若心経は、禅宗・天台宗・真言宗、浄土宗や浄土真宗は、阿弥陀経・無量寿経等、阿弥陀仏について書いたお経、日蓮宗は法華経を読む(p134)
・日本の神々は仏教システムの中に位置づけられた、ブッダや菩薩が化身となって日本の神になっているという思想も広まった。アマテラスの本体は大日如来、八幡神の本体は阿弥陀など(p139)
・日本仏教の宗派として、1)密教:真言宗、天台宗、2)禅宗:臨済宗・曹洞宗・黄檗宗(おうばく)、3)阿弥陀信仰:浄土宗、浄土真宗、融通念仏宗、時宗、4)法華経信仰:天台宗、日蓮宗(p177)
・空海は804年の遣唐使として中国にわたり、密教第七祖とされる、恵果から3か月で密教の正統的後継者として認定された、帰国後、京都の東寺を天皇から賜り、高野山金剛峰寺に真言宗を始めた(p178)
・天台僧の栄西は、鎌倉幕府の庇護のもと、臨済宗をひらいた、京都の建仁寺、鎌倉の寿福寺などは栄西の創建した寺(p179)
・ユダヤ、キリスト、イスラム教の「神」は、理論的には同一の神である(p193)
・復活した救世主のことを、ユダヤ人の言葉では「メシア」、当時の国際語であるギリシア語では「クリストス」、日本語読みしたのが、キリストである(p201)
・イスラム教誕生のころは、各部族が部族の神を信じていて、差別的なものも多かった。経済格差も大きくなっており、問題が起きていた、そうした神々を超越した、唯一絶対なる神の視点で社会システムを一新したのが、イスラムであった(p207)
・カトリックは、聖書のみならず聖書を編纂した教会の伝承も重んじた、プロテスタントは聖書のみ(p209)
2017年4月9日作成
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サブタイトル「身近な17キーワードから学ぶ」とあるように、身近なキーワードをが用いられており、とても分かりやすいです。また、表現も割とフランクなため、より身近に感じられる、とても読みやすい一冊です。
自分は何か宗教を信仰しているわけではありませんが、共感できる考え方は多くありました。
どの宗教もそうですが、人間としての高みを目指すというものは普遍的だと思います。
良いところを上手く取り入れて、正しい行動をしていきたいものです。
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仏教の入門書、というよりは、"学問として"の仏教入門書という印象。
まぁタイトルに「教養として」と付いてるから、そうなるか。
仏教の歴史や仏教用語の解説が書いてあったので、学問として読むのなら良いかも、かも?
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感想
千と千尋に出てくる海の中の電車の行き先が「中道」って話はへーって思った
一 諸行無常「あらゆるものは変化する」→現実は変化する
物理学的に何事も変化していっている、世の中も自分自身も身体を構成する物質も思想も習慣も
でも我々の感情はその変化の事実を受け入れづらい。
自分自身変化するが、静止したアイデンティティは存在しない。
二 諸法無我「あらゆるもの我はない」→こだわるな
解釈①「あらゆるものは我(自分)ではない」
ものと自分とを切り離せ。ものに固執してしまう。オモチャに固執した子供。
解釈②「あらゆるものは我(=不変のアイデンティティ)を持たない」=諸行無常と表裏一体→そして変化してやまないからこそ解釈①固執するなが生きてくる
三 一切皆苦 いっさいかいく
「人生は苦だ!」
生命は必然的に苦を呼ぶ
苦からの脱却→ポイントは「悪循環からの脱出」 母だ苦の生産マシンを止める」例えばアルコール依存症、逆上。
四 涅槃静寂 ねはんせいじゃく
出発点が苦であるなら、終着点は苦の消失である
涅槃=火が消えた状態
四諦(したい)・八正道(八正道)→四つの真理と八つの修行メニュー
五 輪廻転生 りんねてんせい→死後のファンタジー
六 中道→快楽と苦行の両方の極端を避ける
釈迦の話
王族の家での生活→快楽、苦行に励む→苦、瞑想に専心→good
千と千尋の話
神々のお湯屋→苦行、カオナシの食欲と金銭欲の酒池肉林パーティ→快楽、海の中の江ノ電のような電車の行き先屋中道
七 縁起
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常々手を合わせるくせに、何も中身がわかっていない、との自覚あり、手に取った一冊。わかりやすいし、へーそういうことなのか、という理解には非常によかった。