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投稿者:太陽電池 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読んで初めて原盤権というものがあることを知りました。アーティストは通常レコード会社が持っているこの原盤権を買い取るという形で初めてアーティストの意図しないベストアルバムなどの発売を阻止できるとのこと。重要なのは分かったのですが、何故由実さんがテレビに初出演したらこの原盤権に抵触するのかがよく分かりませんでした。担当の栗田さんが激怒してやめていかれたとのこと。よっぽど重要なことだったのですね。松田聖子の楽曲についてはさらっと触れていますが、もう少し詳しく知りたかったです。聖子ファンとしては全盛期のあのころの楽曲の復活を望みます。これからもずっと活躍されることをお祈りします。
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松任谷さんも松任谷さんの音楽も好きだけどなぜか期待したほどには入ってこず。
JAFの会員誌のエッセイは好きです。
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松任谷さんは、プロデューサーとして、具体的には何をしているのか? それは結局のところはよく分からない。新しい挑戦をということは、分かる。
深まりがなく感じてしまうのは、自分が求めているもの(プロデューサーの仕事の中身)が見えてきにくいからか。
良い意味で、雑談ぽいんだよな。あまり下世話な感じもしないし。
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歌手やミュージシャンの本はたくさん読んだけれども、アレンジャーの本というのはこれが初めてかもしれない。基本的には音楽論というよりも仕事論。建築家が自分の建てたビルの話をしているような印象。しかしパールピアスの語源のゲスさにはがっくり。それ、言わない方が絶対よかったよ。
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松任谷正隆の音楽人としての半生をインタビューを通して振り返った本。加藤和彦に誘われて吉田拓郎の「結婚しようよ」のレコーディングに参加したことが、実質的なプロミュージシャンデビューだったとのこと。子供のころに大好きだった「結婚しようよ」に松任谷正隆が参加していたとは!
話の中心はやはり松任谷由美のアルバムやコンサートについて。ユーミンの個々のアルバムをじっくり聞いたことはなく、シングルカットされた曲ぐらいしか知らないが、本書を読むと、彼女のアルバムを聴いてみたくなった。
あと、これに呼応する形でのユーミンのインタビュー、あるいは本人によるエッセイがあれば、よりユーミンサウンドの秘密がが立体的に浮かび上がるのではと思った次第。
それとは別に、あとがき代わりの「インタビューを終えて」に著者が書いている、「彼(インタビュワーの神舘和典氏)は仲間ですから、本当にいろいろなことを話しました。載せたら僕の人生は即終わるようなこともたくさん話しました。僕の周りで僕のことを一番知っているのは、親でも由美さんでもマネージャーでもなく、間違いなく神舘さんでしょう。」に衝撃!人生が即終わるほどのことって何?そんなこと他人に喋っていいの?そしてそういうことがあることを公表しちゃっていいの?これは音楽業界では密かに、でもかなり話題になったのではないだろうか。
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ユーミンのアルバム一枚一枚解説するのかと思って読んだら大間違い。影響を受けたアーティストやプレイヤーを後から追って聴くのも楽しい。
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偉大なるミュージシャン/プロデューサー。いろいろ主張が強い人だけど、実はかなり感覚的な感じ。何度も出てくる細野組との距離感がおもしろい。
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誰もが一度は耳にしたあのイントロ、あのフレーズは、いかにして生まれたのか。デビューしてから45年。日本ポップシーンのメインストリームで「音」をつくり続けてきた松任谷正隆が、自身の仕事と音楽観の全てを語りつくす。
穏やかな語り口。
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アマチュアハンドを組んでいた学生時代にコンテストに参加し、その審査員だった加藤和彦にドラムの林立夫とともに誘われて、1971年にCMのレコーディングを行った。その後、吉田拓郎の「結婚しようよ」でハーモニウムを演奏して、実質的にデビューした。
小坂忠、後藤次利がメンバーのフォージョーハーフには林に誘われて参加したが、松任谷は小坂の音楽が理解できなかった。改めて林から誘われてキャラメル・ママに参加し、3回ライブを行った。キャラメル・ママからティンパン・アレーになる頃に、自分たちの強みはクリエイティビティと演奏技術であると分析し、サウンド・クリエイト集団になることをイメージした。そして、「ひこうき雲」と「扉の冬」のレコーディングのオファーを受けた。「MISSLIM」から松任谷がアレンジを手掛け、由実の家でプロコル・ハルムやミッシェル・ポルナレフのレコードを聴いたりした。「12月の雨」などでは、山下達郎、大貫妙子、吉田美奈子、鈴木顕子がコーラスを担当している。ハイ・ファイ・セットのアレンジも担当するようになり、伊藤銀次にも演奏してもらった。
85年に開催した「All Together Now」は、ニッポン放送の社長からのオファーに対して、松任谷がたくさんのアーティストが出演するものを提案して実現した。「今だから」のアイデアも松任谷が出した。
松任谷がよく聴いたアルバム
マリーナ・ショウ『フー・イズ・ジス・ビッチ、エニウェイ?』(Who Is This Bitch, Anyway?)
スタイリスティックス「ザ・スタイリスティックス」
ポール・サイモン『時の流れに』(Still Crazy After All These Years)
スティーヴィー・ワンダー『心の詩』 (Music of My Mind)
マイケル・ジャクソン『オフ・ザ・ウォール』(Off The Wall)
ボブ・ジェームス「Bj4」
松任谷が大切にしている映画
「男と女」
「未知との遭遇」
「グッバイガール」
「マディソン郡の橋」
「アイガー北壁」
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失敗や後悔を率直に語っている。特にシンクラヴィア導入をめぐる葛藤が面白かった。
過去の作品をユーミンと一緒に聞き直す内容のテレビ番組を観たことがあるが、その際著者のミュージシャンとしての細部にもこだわるプロ意識の高さに驚いた。この本にはその緊張感はあまり出てこないため、その側面について知る著作を探したいと思った。