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そうそう、いろいろ作るのが面倒くさいんだよなぁ…と思いながら、目から鱗の思いでした。こうやって気負わないで、美味しく食べ続けて行きたいなぁ。
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食事、特に夕食は手間暇かけて作るべきものだ、って思っていましたので、目からうろこでした。
具だくさんのお味噌汁なら、本当に簡単に出来るし、飽きないので、気持ちがとっても楽になりました。
安価で栄養価の高い美味しいお味噌汁に挑戦したくなりました。
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「ごはん、具だくさん味噌汁、漬物」を食事の基本とする。という提案。食事の用意が面倒だなとか、毎日同じような献立だ。と思っていたが、この本を読んで無理に頑張らずとも、この基本を守れば質の良い暮らしがおくれそう。ちょっとしたレシピも載っているが、「お湯に味噌を溶けばそれが味噌汁」という言葉に安心して何でも良いんだと気が楽になった。早速実践してみる。
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この本をこのタイミングで読めてとても良かった。
日々の食事にちょうど悩んでいたところで、忙しく荒れた生活をリセットするよい機会になったと思う。
その道の第一人者であるのに、謙虚に学ぶ姿勢をもつ著者に驚いた。幅広く料理の世界にとどまらない。とても素敵なことだなぁと思った。学ぶべきところが多く、常に手元においておきたい本。
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一汁一菜でいい、って聞くと楽していいよ、って言われてるみたいだけど、そして土井さんもそう言ってるのかもしれないけれど、全部読むとなんか逆に気が引き締まるというか、その一品に全精力を傾けないさいよと言われてるというか。
読み終わってまったく楽になった気はしなかったw
これを読んでほっとできる人はいるのだろうか、と思った。
この本を、ほっとするために読む人いない?
あ、でもほっとした記述もあった。
「別に毎日毎日おいしくなくていい」
www
ほっとした。
私のごはんは多分そんなにおいしくないから、それでいいって言われたみたいでw
子どもの食いつきを優先して肉料理とか洋食みたいなのを作ることは簡単なんだけど、なるべく体のことを考えた滋味深いものを作っていきたいわけです。
おいしくないのはほんと、私の技量不足なわけですが。
ハレとケとか、守っていきたいですね。
私の料理には圧倒的にハレが足りないのだけど。
努力します。
土井さんの、何でもかんでも味噌汁にぶち込む、というのは義母(たぶん土井さんと同世代)も夫が子供のころにやってたみたいで、それがほんとにまずくw今でも夫にはトラウマのようです。
なので、いろいろ混ぜる、というのがいまだにダメなようで、具だくさんの味噌汁とか、あまり好きじゃないようです。
こういうの、あんまりやりすぎちゃうと、将来的なリバウンドがきそうですよね。
ジャンク大好きになっちゃうとか。
思えば私の母(団塊)も料理嫌いで、手軽なおいしいものばっかりの食卓で、その反動が今の私の地味(≠滋味)料理なのかなとも思います。
とにかくいろいろ考えさせられました。
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おかずとは、究極白いご飯をおいしくたべるためのもの。ただそれだけでいい。。
(じつは)ULアスリートで職人的な、本質、素顔のままに素のままの思いを一生懸命に伝えようとしている土井さんのことばに好感。幼少時のエピソードに共感。
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毎日の料理が虚しいと感じるようになっていた。
でも、「作る人と食べる人」の章、家庭料理の考え方や「料理をすることはすでに愛している。食べる人はすでに愛されている」、という一文に触れはっとする。
泣きそうになった。
すべての経験の土台を作ってくれた母と父への感謝を改めて抱く一冊。
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土井先生のお人柄が伝わる一冊。中に出てくるケの日用のお味噌汁が美味しそうなんだよね。こういうものを食べていると身体はすごく喜ぶんだろうな。
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とても美しい本。
食事がすべての基本かと思っているが、この本を読むと散らかった部屋を片付けたくなる、って、そんな凛とした、背筋が伸びるような気持ちになる佇まいを持っている本。
でも料理、日々の食事ということで著者の提案しているコトを実行すれば、実にシンプル。
手間は減ったのに、暮らしは丁寧になっていて、心は落ち着き、安心している。
そして、清々しい。
気持ちもアタマも、部屋も(苦笑)。
印象に残ったのは、「どうも脳というのは、身体と反対の方向を向いていることがあるように思います。この頃は『脳に騙されるな』、あまり脳を信じてはいけないと思っています」というところ。
身体の声と言うとなんだかチープな感があるが、脳でなく、身体に訊けば答えはみんな教えてくれる気がする。
何が美味しいとか、本当は何が心地よいか、とか。
病気も身体の声に沿って生活すれば、グンと減るような。
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食べるということについて、著者が色々と感じ考えていることを書かれています。毎日一生懸命に食事のことを考えるのではなく、日本人としての基本を知った上で、食事に相対しさえすれば、十分おいしいと感じることができるということ。食事ということに対しての重さがずいぶんと軽くなりました。
こうしなさいという、食事指導の本ではありません。逆にこんな感じで良いのですよという、気持ちを軽くしてくださる内容です。そして日本人として持っておくべき職に対する姿勢や知識も書かれています。
おいしいというのはどういうことなのか。本書を読んでからそれが分かりながら食べるようになり、食事が楽しくなりました。
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20170430 これからの生き方を考えている時に、手にした。日本としての未来にと通じる内容のような気もしている。個人としては自分の食事は自分でなんとかできるのがこれからの大人の条件になるのではと思う。できるところから始めてみるつもりだ。
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食事はすべての始まり。大切なことは、一日一日、自分自身の置き場、つまりは心地よい場所に帰ってくる暮らしのリズムを作ること。その柱になるのが、一汁一菜と言う食事のスタイルにあると説く。
確かに、食べ飽きないものとは、ご飯とお味噌汁である。つまり、毎日食べても食べ飽きないものとは、自然が作る心地よさにある。人工的なものは、毎日食べたいと思わないだろうと。フレンチもイタリアンも、毎日食べたら飽きるはずだが、ご飯に味噌汁は決して飽きのこないものだ。忙しても、一汁を作ることが大切だ。
そして、一菜とはおかずのこと。料理は愛情、その作る過程の音や匂い、これが幸せそのもの。食べることとは生きることである。だからこそ、ちゃんと作るとか肩肘張らなくてもいいよと言うメッセージがいたるところに溢れている。さいきんの若い人たちは、料理すると言うことさえなくなって、コンビニで味噌汁を買うようになってしまった。それ自体が時代の流れなのかもしれないが、健康になるはずもない。そして子供は、作ってくれたものなのか、買ってきたものなのか、わかっている。家庭料理は美味しくなくたっていいんだと。ずいぶん甘いような気がするけれど、自分が無理せずに、でも作ると言う行為を丁寧に、たいせつにできるギリギリの線が、美味しくなくたっていい、一汁一菜というもっとも少ない碗の組み合わせなんだと感じた。
いつも家に帰ると、お味噌汁とおかずが一品、時には二品ある。ていねいに一日を過ごして、食にもしっかり気を使いつつ。リフレインのように繰り返されるので、わざわざ本にしなくてもと言いたくなるような内容ではあるが、その本質一つが身になれば良いと思える一冊だ。
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内容、ことばづかい、読後感全てにおいてすばらしい本でした。土井善晴さんの人間性があふれでていました。私はこの本を読み、具だくさんの味噌汁中心に作るようにしたところ、確実に楽ですし良い栄養をとっていると実感しました。メニューを1から考えると漠然となりしんどくなりますが、基本が決まっていると、書かれているようにあとは少し気が向いたらプラスすればいいんですね。献立について楽にさせてもらったことと、あとは土井さんのルール事にばかり気をとられない、という考えに共感します。おいしいか、良い気分になるか、きれいかを大事にすること。食事だけでなく日々の生活も私はその通りだと思っています。土井さんのことばを読んでいるとまさに気分がよくなっていく。ずっと読んでいたい、そう思いました。良い本と出会えたことに感謝いたします。装丁や、タイトルも究極にシンプルでいて内容そのものを表しています。考え付くされすばらしいです。
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ずっと読みたかった本!読了して心から「ごちそう様」が言えるようになった。お味噌汁を一口飲んでホッと一息…それがいろんな意味で大切な事だったんだな。読んで肩の力が抜けた。味、見栄え、品目!と焦るあまり、料理は好きなのに作るまでが長くなり、面倒になっていた。他の事と同じ、当たり前を当たり前に。日常を普通に重ねる事の。いつもと同じ繰り返し(ケ)の中だからこそ気付く変化や、特別な彩(ハレ)を楽しむことが出来る。なんて幸せな事なんだろう。「食」には一連の流れがある。それを自分の子供にも包み隠さず見せるようにしたい。そしてたまには一緒にお菓子を作ったりして。季節を楽しんで。
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ここのところ、食事づくりに気持ちがのらないな……と思っていたある日、書店で目が合いふらりと購入。
ゴールデンウィークの間、細々と読み進める。
本書は、著名な料理研究家である著者による、和食を中心とした日常生活の営み方についての散文集。
書名の「一汁一菜」とは、ご飯と具沢山の味噌汁(又はご飯と味噌汁と漬け物)のこと。
ご飯の炊き方、味噌の種類、季節ごとの具材などの具体的な料理の方法だけでなく、和食の考え方や家庭料理の歴史、著者自身の食生活などまで話は広がります。
さてこの1冊、提案自体は合理的だなと思うものの、少々複雑な読後感が残りました。
一つは、家庭料理のあり方を語る際に、主に母(妻)と子どものつながりが中心にされている点。
できれば、夫婦の共同作業や男性の家事参加についての著者の考えも読んでみたかったなと。
もう一つは、一汁一菜の意味や和食について、日本人の感性という観点に重きをおいて説明されていること。
「日本人」とひと言で言っても、どこか定義が曖昧な気がして、それを主語に美意識をが語られることに、私はあまりなじめませんでした。
基本をちゃんとしたいと思っても、ついつい寄り道して目についた美味しそうなお惣菜を買ったり、目新しいものを食卓に並べたくて料理本をめくり時間ばかりが過ぎたり。
簡単なことが、一番難しい。
この本で語られている食生活を人間に例えたら背筋がピシャリと伸び和服を着こなす老婦人(想像)だとすると、私はさしずめスエット姿のゴロゴロ人間といったところ。
スエットいえど、せめてくたびれてないくらいを目指すつもりで、また今日もご飯つくろうっと。