紙の本
世界情勢
2020/01/21 09:39
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界情勢の見方が、わかりやすく解説されていて、よかったです。その中での日本のあり方について、考えるきっかけになりそうです。
紙の本
わが国のマスコミに飽き足らない方に
2016/10/21 10:12
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ZATO - この投稿者のレビュー一覧を見る
日下公人氏の豊富な知識と経験、馬淵睦夫氏の米英情報ピラミッドとは異なる世界での外交経験に裏打ちされた情報が、対談形式でわかりやすく示されてます。日本と世界の関係について、自虐史観と反日姿勢から抜け切れないわが国の大半のマスコミからは出てこない情報が載ってます。
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今回の本は対談の形式ですが、私が社会人になってから、殆どすべての新作を読んでいる、日下氏の最新本です。先週、本屋さんで偶然に見つけました。
日下氏は、以前からの著作の中で、日本企業の力強さや、日本は世界をリードしていく運命にある、という内容を強調しています。日本は、信用型社会であることが良いようですね。
つい最近まで「グローバル化の波に乗り遅れるな」という風潮だったと思いますが、この本では、これからは「ローカリズム」であることを説いています。イギリスのEU離脱や、それに追随する流れがあるのもその兆候のようです。今後の世界動向には目が離せないですね。
以下は気になったポイントです。
・なぜトルコでテロが最近頻発しているかというと、2015年11月24日に、トルコがロシア軍機を撃墜したことにある。ここまではグローバリズムのシナリオ通りだったが、その後、プーチン(ロシア)は、トルコに反撃しなかった。トルコも彼らのシナリオに乗らなかったから(p21)
・ISは別にイスラム過激主義でもなく、グローバル化勢力が使っている、単なるテロ集団である(p21)
・世界中に頻発するテロというのは、世界をグローバル市場で統一する勢力と、それに抵抗するナショナリズムとの中で生じていると、全部繋がってくる(p22)
・2015年4月の安倍訪米以降、明らかに潮流が変わった。日本の世紀が来る、ということが現実味を帯びてきた。アメリカが明らかに中国ではなく、日本と組むことを決めた、というのが日米首脳会談であった。日本の利益と、アメリカのグローバリストではない勢力の利益が一致した(p26)
・プーチンは、ビジネス以外に政治に介入し続けた勢力(グローバリスト)を潰していった。その最終的な分岐点になったのが、2003年のホドルコフスキー事件である、彼は、ユコスとシブネフチとの合併で誕生するはずだった新会社の株式40%を、エクソンモービルに取得させる交渉をしていた(p54)
・プーチンの行いたいことは、普遍的価値(グローバル)と、ローカルなスラブ的な価値を共存させて、ロシアのハイテク産業化を図ること。これは、日本が明治維新以来やってきたこと。プーチンが日本に関心がある理由(p68)
・18世紀後半に、フランクフルトのゲットー出身の、マイアー・アムシェル・ロートシルト(英語読みで、ロスチャイルド)は、五人の息子に銀行業を継がせた。長男がフランクフルト、次男がウィーン、三男がロンドン、四男がナポリ、五男がパリ(p74)
・1694年にイングランド銀行ができたことは、ピューリタン革命や名誉革命よりも重要である。これは、ユダヤ人の金融業者が、当時のウィリアム三世に、フランスとの戦費を賄うために、120万ポンドのお金を貸して、その代わりに、120万ポンドの通貨を発行する権限を得た(p78)
・南北戦争が起きたのは、アメリカが強大化することを恐れたイギリス(シティ)が、南部諸州をたきつけて合衆国から離脱させようと図った。シティは南部連合に戦争資金を高利融資、北部のリンカーンはシティからの借金を拒否して、自ら政府紙幣を発行、これをロシアが支援した(p80)
・ドイツがワイマール共和国の混乱から抜け出して経済発展ができたのは、ヒトラーは、物々交換で貿易をやった。お金を使わずに経済活動をやって、お金を発行している人が困り、彼らに潰された(p88)
・1963年6月4日に、ケネディは政府紙幣の発行を財務省に命じた、その紙幣には、FRB発行の銀行券とほぼ同じデザインだが、FRBのマークの変わりに、政府券と印刷してある。2ドル札と5ドル札を発行、次に10ドル、20ドル札を刷っていこうとしたときに、ダラスで暗殺された、刷られた政府紙幣は速やかに回収された(p89)
・地域通貨は貯金しても意味がない、しかもその地域以外では通用しないので、地域の中で消費する(p95)
・幕末、フランスが幕府に金を貸そうといったが、それを勝海舟が断った。もし借りていたなら、日本国内で内戦が起こって、英仏代理戦争をやらされていた(p97)
・二種類いるユダヤ人の中で、スファラディのユダヤ人は、日本人と相性が良い。それは、大昔に彼らが日本に来ていると考えられるから(p104)
・シナ事変も含めて、連合国との戦争である、大東亜戦争というのは、ユダヤ系勢力との戦いであった(p123)
・ロシア正教は、キリスト教がロシア化したもの、カトリックやプロテスタントと違って、原罪説ではなく、性善説であり、神道と合う(p168)
・日本の昔からの、ものづくりの精神は、決して単にものをつくっているのではなく、自分の分身をつくっている。ものも、我々の同胞と考える(p185)
・日本は移民を入れても、GDPの数字は上がるが、国民の生活水準は必ず下がる。移民は入れてはいけない、ということは、イギリスのEU離脱が明確に示してくれた(p191)
・日本の漫画、アニメ、ゲームが海外に浸透してからずいぶんと経過している。そうした日本文化の影響を受けた子供たちが世界中で育っている。彼らが、「みんな仲良くの精神」を持ち、日本化していくことは十分に考えられる(p200)
2016年10月30日作成
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2016/12/16:読了。
特に新しい内容はないが、読みやすく納得感があった。
2人の会話の流れが、おもしろかった。
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いったい日本はどちらの方向を目指しているのだろうか。
日本はそんなに完璧な国ではない。ここまで日本擁護が反映すると国の根幹を揺るがしてしまわないだろうかとても気になる。