投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
やっぱり穂信さんの文章はいい。
それぞれの短編もいいが、古典部シリーズとしてもうまく組み上げて配置してある。
少しずつ成長していく彼らをこれからも読ませて欲しいと切に希望する。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
「古典部」シリーズその6。
季節はまた巡り、古典部は新入生のからんだ事件のあと、夏休み前にかけて、部としてのイベントはなし。
神山高校文化祭向けの文集の打合せをそろそろという、のんびりした時期。
本作では、不正投票の謎に関わってしまった里志、奉太郎の中学校・小学校時代、摩耶花と漫画研究部の確執…と、今回はかなり苦い、悪意ある争いや企みが、さまざまな形で彼らに降りかかる。
そして、えるに降りかかったものは…
これまで、強い好奇心と、揺るぎなく清々しい心で奉太郎を動かしてきたえるが、まさか「自由」に打ちのめされるとは。
その事を洞察した奉太郎の、怒りとやりきれなさのぐしゃぐしゃ。
苦くてにがくて、甘さなんて感じなくなるような。
青春ミステリとして変わらず面白いけれど、味がまた変わってきたような。
早く続きが読みたい‼️
それにしても、シリーズで探偵役となっている奉太郎も、初めから理屈っぽい省エネ少年ではなかったのだと知り、胸が痛くなった。
イジメではない、のかもしれない。
けれど、あの屈辱感は何だろう。
要領のいい人間は大抵人気者で、面倒事を引き受ける人間は利用された上に馬鹿にされたり、それまで引き受けていた事を断れば逆ギレされたりする。
スクール・カーストという言葉があるけれど、大人になっても、どこまでいっても、こういう事はなくならない。
それを学ぶのも、大人になるレッスンだとしても。
大人になっても、奉太郎に何も教えてやれない。
大人も、いくつになっても、遺憾ながらぐしゃぐしゃしながら、踏ん張ってますよ。
とほほ、何の慰めにもならないか。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
今までの古典部シリーズの中では1番面白かったです!短編集で飽きが来なかった、というのもあるのかもしれませんが。
今回は折木と伊原の視点で描かれた話が主であり、古典部メンバーの人間模様がよく表れていて、彼ら1人1人に愛着を持てるような内容でした!
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
久しぶりに古典部の物語に浸れて、懐かしく新鮮な空気を吸えた気分でした。
短編集でしたが、お気に入りは「わたしたちの伝説の一冊」とタイトルの「いまさら翼といわれても」です。
「いまさら翼といわれても」は恐らく古典部の物語の中で高校2年生夏の話なので、最新の物語だと思われます。
ゆえに、最後、えると奉太郎、二人の選択が気になります。扉向こうのから聴こえる、えるの歌声、「綺麗な音が聞こえた気がした。」とありましたが、聞こえたしまった・聞かれた、それぞれ双方の立ち位置に"甘くほろ苦い青春"を垣間見た気がしました。
古典部の物語、まだまだ期待したいです。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
おもしろかったです。みんなの個性がちゃんと出てて。短編だったので、メリハリもあって楽しめました。最初の話、いくらなんでも確認するんじゃ、とおもったりはしましたが。ホーターロー姉、素敵だなあ。この作品で、先生にサインしていただきました!大切にします。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
素晴らしかった。
折木や古典部の仲間たちのように、10代で京都アニメーション版の『氷菓』に触れて、それから4年、すこしだけ歳を重ねた20代が「1年しか歳を重ねていない」彼らに触れると、ぐっと読後感が深まって感慨が増えると思う。特に<鏡には映らない>が良かった。度肝を抜かれるようなどんでん返しだった……。ああ、鬱屈!
瑞々しくて切ない、ビターテイスト(で口当たりはライト)な青春文学。さあ、次はそれほど待たせずに、読ませて欲しい。
折木クンは、現代の、のび太くんみたいだ。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
これまでとは違って、登場人物ひとりひとりの話が多かった印象。それぞれの考え方・特徴がわかる分、彼ら彼女らを身近に感じることができた。本巻を読んでからシリーズを読み返してみると、また違った発見ができるのでは。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
「長い休日」を読んでから「鏡には映らない」と「連峰は晴れているか」を読んでみると、また一味違った気分を味わうことが出来た。
休日は終わり始めているのだろうけど、ずっと心の底は変わらなかったんだな、と。
あと「長い休日」は「愚者のエンドロール」で奉太郎があそこまでショックを受けていた理由にも繋がる。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
待ちに待った古典部シリーズ
これ続きあるのか?
個人的には鏡には映らないが好き
2017年1月1日読了
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
「古典部」シリーズ第6弾。
6章の短編からなる。
奉太郎がなぜ省エネ人間になったのかが
ついに明らかになる。
そしてやはり一番印象的なのは「いまさら翼といわれても」。ものすごく続きが気になる終わり方をしている。自由を得てしまったえるは、どう生きていくことを選ぶのか。続刊が、とても気になります。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
古典部シリーズ第六弾。古典部部員たちの過去と未来。それぞれが解きほぐしていく日常の謎。
何年かおきに読んできたシリーズ。このまま彼らにはずっとずっと高校生のままでいてもらいたい。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
氷菓でおなじみの古典部シリーズ6作目。
今回はすごく切なく苦い気持ちになる。
相変わらず古典部の面々のやりとりはとてもおもしろいので古典部シリーズを一度でも読んだことのある人には絶対に読んでほしい。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
すっごいところで終わった…ページ捲ったらあとがきで「うええええ?!」と叫んでしまいました。殺生な。でも古典部シリーズらしい。ホータローが随分いい男になりましたね。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
著者の古典部ものを初めて読んだ。
高校を舞台とした、軽くミステリタッチの短編集。
それぞれの生徒を主役に、脇を仲間内で固めて、傍目で見る人物像と、本人の人物像のギャップを楽しむことが出来る。
ミステリ部分は当然軽め(学生っぽい)だが、自分達の学生時代にも有り勝ちな感が共感を呼ぶか。
1.生徒会長選挙:トリックは簡単に判る
2.卒業制作の鏡:仕掛けはそんな事だろうと思うが、名前がそこまで都合よくいくか・・・
3.登山:少し無理やり感
4.漫研の内部抗争:読み派と書き派の対立が面白いが、ここまでいがみ合う事?
5.折木の一日:2の準主役折木の本当の姿が明らかに。この話は好き。
6.翼は自由の象徴:突然自由な人生が見えたら、どんな気分なのか。なかなか想像しがたい状況。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
高校の部活「古典部」に所属する4人の男女が主人公のシリーズ最新刊。ちょっとしたミステリーをはらんだ6つの短編からなっている。卒業制作の鏡に込められた悪意とイジメの謎、部活での派閥トラブルと盗難、「やらなくてよいことはやらない」がモットーの主人公が、そう思うに至った原点は何かなど…。いずれもなかなかに味わい深く、各話で4人のキャラが掘り下げられていく。誰もが10代の頃に感じたことのあるようなほろ苦い経験…。謎が解けた後もそのビターで瑞々しい感覚が残る…。