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縄田一男さん編による吉川英治・池波正太郎・柴田錬三郎・海音寺潮五郎・佐江衆一・菊池寛・山本一力の七作家からなる忠臣蔵アンソロジー。
このラインナップで読み応えが無い訳のあろう筈もなく、痺れる作品ばかり。切腹の話で始まり切腹で終わるとか、堀部安兵衛の後に高田郡兵衛うを配置するとか気の利いた配慮もニヤリとさせる編集。
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解説によると、忠臣蔵を知らない世代が現れているとか。これほど有名な出来事も、ドラマや映画にならないと忘れられていく時代なのだろうか。
著名作家七人による、忠臣蔵を題材にしたアンソロジー。
すでに物故の作家が多く、初出はだいぶ古い。それでも、現代小説に比べ、古さを感じさせないのが時代小説の魅力といえるだろう。
なかでも、佐江衆一著『命をはった賭け』は、「天野屋利兵衛は男でござる」の名文句で有名な彼を、主人公にした作品。
奉行所の過酷な責め苦にも耐え、義を貫く天乃屋利兵衛の描写には、落涙を禁じ得なかった。
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忠臣蔵について7つの短編。いろいろな角度から事件を取り上げていて楽しい。佐江衆一は初めて読んだが良かった。2017.4.1