紙の本
「家」を媒体にした物語
2023/01/04 08:26
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリーの真ん中に「家」をおいているが、実際にこの作者が描きたかったことは、登場人物たちの生活 家族関係 人間関係なのだと思う。「家」はあくまで媒体の一つにすぎないと感じた。いろいろな社会問題を取り上げながらも、それほど暗く深刻にならない語り口はいいと思う。
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前編がゆるく繋がって、最後は予想通り、いい感じの終わりかたです。
もっとお家に注目してるのかと思ったけど、お家がモチーフになった話。
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それぞれの短編の登場人物がつながっていて、なるほど~、と思うことが何度もあった。あまり内容を知らないで読み始めたが、大当たりで得した気分。
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1959年生まれの黒野伸一さん、先日読んだ「鍵のことなら、何でもお任せ」(2016.9)も面白かったですが、「あさ美さんの家さがし」(2016.11)はもっと面白かったです!連作6話、そしてこの連作のつながり方がとてもおしゃれなつながりでした。一気に読了しました。同じセクハラ受けるなら地方銀行のOLよりキャバクラで高給をと転身を図った細野あさ美32歳が主人公として様々な人間模様が描かれ、泣き、笑い、最後は見事なフィナーレに誘われます。読後感はとてもいいです!
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あさ美を中心とする短編連作小説。
銀行に勤めていたあさ美は、訳あってキャバレーで働いている。女装に目覚めた父や、そんな父に冷たい母といった家庭の雰囲気も嫌で一人暮らしをしたいと考えているのだが……。
タイトルに家さがしとあるけれども、あまり「家さがし」といった話ではなかった気がします。保育園問題とか、空き屋問題など旬なテーマを盛り込みつつ、うまくまとめていると思いました。けれども、まとまりがよすぎて、つまらなかった。
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6話からなる連作短編集。
何と面白い、設定で、話が進んでいくのか?と、思いながら、読んでしまった。
32歳のキャバ嬢あさ美さんが主人公で、タワーマンションに住むことにあこがれる。
1億2000千万の物件。
ナンバーワンのあさ美だが、新人の瞳が、自分の赤ちゃんを連れてきたことに賛成したことから、話が進んでいく。
あさ美の家族、両親から、祖父母迄が、人生を一人ずつ語るような話の展開なのに、皆繋がっている。
少子化問題、リストラ問題、ブラック企業、老人のゴミ屋敷、保育所問題、、、、
何もかも詰まっている内容なのに、それでいて、人とのつながりが、心憎いほど、すがすがしく描かれていて、読んでいて、なるほど!と、思われる点がいくつかあって、楽しく読めた。
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何度も出てくる「とまれ」が気になった。
1度だけ「ともあれ」も出てきた。
内容は、頭が回るときに読んだら面白いんだと思う。
もしまた読むことがあれば登場人物たちの関係性を意識したい。
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家ね〜。欲しい人は欲しいのかも。
無理せず身の丈にあった物件であれば、安心できるものになるのかもしれないけれど、背伸びすると途端に生活が苦しくなりそうだわ。
家にまつわるあれこれに、なるほどと読む。
あたしは、住めるところがあって何よりって感じで今後も過ごすことにする。持ち家なんていらないや。
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この作家さんの人物・物語の組み立て方に慣れて来た
タイトルに偽りありで、自分探し中心
家なんて探しておらん・・・もう少しの作家さん
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図書館で借りたもの。
タワーマンションに惹かれる32歳のキャバ嬢あさ美、ゴミ屋敷で暮らすおばあちゃん、シェアハウスで出会った譲二と唯…。高齢化や待機児童など、様々な問題の中で生きる人々が織りなす、住居と人生をめぐる連作長編。
初読みの作家さん。
家ってその人の基盤になるところだから大事だよね。
それぞれに良さや悪さがあったり。
ひと言言えるのは、「見栄を張りすぎたらいけない」。
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都心から少し離れた町が舞台の群像劇。
それぞれが理想とする「家」を求めて模索するが心安らげるところこそが落ち着くべき栖であることに気づいていくというストーリー。
凝った人物設定でも楽しめた。
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思ったより、家探ししていないかな。
連作短編なので、登場人物が繋がっていく所は楽しい。
子連れでキャバクラに出勤する瞳にイライラした。特に人に何とかしてもらおうとしている所が。瞳がキャバクラで働く経緯の章を読んでも、応援する気にはなれなかった。
あさ美の章の終わり方も、あさ美らしくない気がしてスッキリしなかった。
それにあさ美のお父さんが個性的なのに、そうなった経緯とかも、あまり深掘りされずに残念。
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面白かった。あさ美の周りの人たちのお話で、世間は狭いものなのかもと思えた。最終的にはみんなハッピーエンドの予感で心が温まるお話でした。