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タイトルからして初心者向きっぽいけど、デバッグやテスト手法、例外処理やMVCやセキュリティまで書かれていて、むしろJavaScriptで学ぶソフトウェア開発といってもいい内容なのではないかと思った。JavaScriptによる名前空間の作り方については衝撃。やってることは分かるけど、これは思いつかない(面倒だろこれ)。ただ、その分、初心者には難しいところがあるかもしれない(実際、アマゾンのレビューは初心者には難しいという内容ばかり)。
EcmaScript2015の内容にも触れられており、JavaScriptからちょっと離れていた自分としては、新しい発見もあってよかった。バッククォーテーションで複数行の文字列を書けるとか、変数の値を文字列に返還して使うことができるとか。ただ、調べてみるとIE11では使えない構文も多そう。IE11で使えないとなると、ちょっと仕事で使いづらいんだよなぁ。
演算子の比較の話で、「==」についての説明がなくて驚いた。確かに、「===」を使ったほうがいいのは分かるけど、「==」というのもあると書いた上で非推奨と書いたほうがよかったんじゃないかと思う。キーコードの判定の話では、「event.whichは非推奨。event.keyCodeを使おう」と書いてあるのだし。
ちょっと驚いたのが、疑似要素を使うより、JavaScriptでclass属性を動的に書き換えたほうがいいという記述。疑似要素を駆使すると、可読性も悪く、速度劣化の可能性もあるからと書いてあったのだけど、速度はそのほうが劣化するのか。むしろ、JavaScriptでクラスを書きけるほうが遅いイメージがあった。