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日が差す時
2016/12/05 17:56
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投稿者:求道半 - この投稿者のレビュー一覧を見る
記念すべき十巻目の内容は、祝祭的な晴れやかなもので、独り身の寂しさを託つ醜男も、高嶺の花に想いを寄せる少年も、なんだかんだ言った所で、心が浮き立つ状況に直面するのだ。
前巻以上に、連載開始の初期に登場した人物が大半を占め、過去に使用された魔法のアプリが汚名挽回を図る話もあり、おさらいとまとめに主眼が置かれた、新規読者にも親しみやすい一冊である。
しかしながら、話の途中で少しだけ明かされる謎の組織パームスの実態や人間ではないアプリの説明書の秘めた想い、主要な舞台である威風音学園にまつわる人々の相互の関係性も徐々に明らかとなり、一歩ずつ結末に向けて話を進めている印象を受けるであろう。
おまけがふんだんに用意されているのが単行本の長所と特色であるが、本巻では珍しく、次巻の予告と既刊の案内に四ページを費やし、一瞬、戸惑うが、予告によると、第十一巻が普段とは異なる体裁で刊行され、本巻にも登場する二人のアイドルがそれに深く関わっている、との事で、期待が高まる。巻末の予告も前例がない訳ではなく、それを補うだけの少女と説明書の弾力的な肌が本編でも披露され、問題はない。
すれ違う想いと恋人を思う気持ちが重なる、アプリの介添えによる奇跡を、休日や放課後の逢瀬を、本巻でも存分に味わえるであろう。
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