紙の本
ビッグヒストリーへの道
2021/06/17 06:24
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投稿者:ぷにょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビッグヒストリーにのめり込むきっかけになった本です。買ったものの、読まずにいました。昨年、1ヵ月程入院することになり、読めずにいる山ほどの本の中から十数冊選び、病院に持ち込みました。この本は、その中の一冊。
赤・青鉛筆と数色の付箋を横に置き、読み始めたのですが、これが読みだしたら止まらない。みるみるうちに、本は線だらけ、付箋だらけ。
退院後、たくさんの人に勧めました。でも、まだまだ足りません。もっと多くの人に勧めたい。
人生で新たな幸せがつかめる本!と言い切ります。(中身の話は一切なしですが、そんなことは気にせず?まずは手にお取りください!)
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「ビッグヒストリー」
138億年か、、、。
天文学、物理学が主体の「宇宙史」、太陽系、地球の誕生と大陸移動など天文学、地学が主体の「地球史」、生物が主体の「生命史」などなど138億年の時を語るに相応しい学問が並んどります。予想以上に横にどでかい本書には、これでもかと人類、星、宇宙の生命が語られ、読むのも一苦労。いや、文句じゃなく、頭が疲れる感じですね。あぁ、これも文句みたいになっちゃうか。まあ、言いたいのはビッグヒストリーに相応しい内容ですってことですね。
宇宙史といえば、やはりそもそも宇宙はどうやって出来たのかが1番の論点ですよね。ビッグバンは、神様が引き起こしたものだ、だなんて宗教団体は言わない理由はなんだろう。皆を守ってますなんかよりもよっぽど神様が居る動機付けにはぴったりだと思うけど。
と脱線してしまいましたが、そもそもなぜ宇宙をつくるほどのビッグバンが起きたのか。不思議だ。
宇宙含めた世界には不思議なことがたくさんある。当たり前なこのことを改めて伝えてくれる。分厚いけど中身はしっかりしている良本。
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中央公論社の世界の歴史シリーズに宇宙史や科学的・最新知見を加えて一冊にギュッと圧縮したような本。非常に意欲的で中身が濃い。正直、とても読み切れてないのだが、じっくり読む価値あるかなと思う。
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目次みてペラペラめくっただけでわかる。
これは良書。
(正式な感想はあとで。)
まず、内容の狙いがいい。ほとんどの学問が包含されるスケール。文理を分けるデメリットがよくわかる。この本を大まかに通して理解できることを、高校〜大学教養程度の修了要件としたいくらい。いろいろな学問に触れる意義がわかり、同時に、世界の見方の基盤にもなる。
次に、図や写真が多い。似たことを扱った良書はあるが、ほとんどは文字98%図2%という感じで、内容をイメージするのに骨が折れる。(実際自分も後半流し読みになってしまったケースがしばしば。。) それと比べるとこの本は読むのがとても楽で、図の印象から内容を頭に残しやすく、最後まできちんと読めそう。
これを出版できる社会になっていることand/orこれを出版した出版社の判断を祝います。
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宇宙の始まりから終わりまで。といってもその中に含まれる普通の世界史の部分がメインで記述も厚く,その点大いに復習になった。人類出現以前と以降を,「複雑さの増大」を鍵に読み解いていくのが特色で,とても刺激的な読書だった。
現生人類にとっての過去の歴史は,熱い宇宙が冷えていく過程で,単純だった構造が複雑化していくものだった。複雑さは,ゆっくり徐々に増えてきたのではなく,世界の前提を書き換えるほど急増する時期が何度かあった。著者たちはビッグバン,恒星の出現,重い原子の生成,地球の誕生,生命の誕生,人類の出現,農耕の開始,産業革命の8つを挙げ,どんな条件が揃ってこれらのスレッショルドをもたらしたのか,そういう視点で歴史を綴っている。高校で学ぶ世界史ほど細かなイベントは扱わないが,文理融合で大局的に歴史を見つめることで,世界についての理解は一層深まる。副読本にうってつけな感じ。
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スケールの大きな歴史の本。これに比べるとすべてがちっぽけなものに思えてきます。『スレッショルド』というのは面白い考えだと思います。
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宇宙誕生から人類までの全歴史を一貫して客観的に記述しようとするビッグヒストリー学の成果をまとめた一冊。
宇宙論にも地球や生命の歴史にもまだ解明されてないところはあるとはいえ既にほぼ一貫した歴史を知ることができる時代に生きているというのはすごいことです。
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宇宙誕生から今日までの歴史を読み解き、未来への糧とする試み。その試みは大いに共感するが、読み物として面白みにかけるのは事実。ということは世界史や歴史が好き、あるいはその有用性に気づいた人なら読み進められるが、それ以外にはまだ消化できないという段階。とはいえ、わかりやすくするという段階はまた様々な表現者が出てくるので、本構想と試みはとても賛成。
数学、物理、化学、生物、哲学、史学、経済学などが融合する必要性なども腑に落ちると思う。
わたにしもまだまだ消化不良な点が多いが、興味を持ったところもまあ多数あった。