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懐かしい友だちに会っている感覚
手書きの心地よさ
わたしもむかし手紙を一生懸命書いていた時期があるからの既視感
震災のゆらゆら日記は
手書きならではのリアルさ、筆の乱れで当時の大変さや逼迫感が伝わってくる
22日ごろになると絵も文字もすっかり整頓されてくる
まさこさんのお家にみんなで避難してみんなで生活して安心を図る
ひととひとは支えあって生きている
ひととひとのつながりを大切にしながら
やりたいことをやっている(きっと、それだけではない)
いい大人だなあ
解説もインタビューも佐藤純子さんへの愛を感じた
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先日九州のとある県庁所在地のジュンク堂で見かけたのが、佐藤ジュンコさんが描かれた「 月刊佐藤純子 (ちくま文庫)」という一冊。仙台発のフリーペーパー的なコミックエッセイを一冊にまとめたものだ。
佐藤ジュンコさんのイラストを見かけたことがある方も多いと思うが、シンプルで素朴なイラストは、独特のリズムと雰囲気を持ったコミックエッセイとしても人気だ。なぜ人気があるのかというと、力まず身の丈サイズでイラストを描き、考えたことをごくごく個人的に羅列しているからだろうと思う。その普通さがたまらなく良い。
元々は仙台で書店員をしていた佐藤さんが、年賀状を出し忘れたことをフォローするために手書きのマンガで近況を書いたのが始まり。それをコピーして知人・友人に配り始めたところ、なかなか面白いと評判になったのが「月刊佐藤純子」を連続発行するきっかけなのだとか。
著者はイラストの勉強をされたことはなく、独学で描き始めたものが徐々に話題となったというのだからすごい。
■「月刊佐藤純子」
(目次)
月刊佐藤純子はじめました
ゆらゆら日記
その後の佐藤純子
イラストレーター佐藤ジュンコ
インタビュー 伊坂幸太郎
解説 南陀楼綾繁
この一冊は、佐藤さんが描いて配っていたものを集約するとともに、書籍用に新たに書き起こされたものとで構成されている。当時コピーをして配っていたものがそのまま収蔵されているので、読み進めて行くうちに徐々にイラストが上手になって行く様子も面白い。また、雨に濡れてタイトルが滲んでいる号などもリアリティがあって楽しい。
東日本大震災発生時からしばらくの間描かれていた「ゆらゆら日記」を読んでいても感じるのだが、このコミックエッセイの内容は全て佐藤さんの一人称で綴られている。技法的に一人称を使っているというのではなく、視点が全て完全に個人的なのだ。だから、突然前後の脈絡もなく個人名が出てきて不思議に思うのだが、佐藤さんが個人的に知っている人のことなので当たり前のように出てくるのだ。
そういった「実に個人的な内容」だからこそ読んでいて引き込まれるのだろうし、佐藤さんの牧歌的な実にゆったりとした生き方にどっぷりと浸ることができる。いや、浸ることができる人が、この本に引き寄せられて読むのだと思う。私もそうやって引き寄せられた一人だが、引き寄せられて幸運だった。
ちなみに、ジュンク堂に並べられている書籍には「月刊佐藤純子 発売記念号外 ジュンク堂書店限定号」が挟まれている。A4版を四つ折りにした号外だが、ご本人が仙台のジュンク堂書店に努めていらしゃったことを記念してのことだろう。ちょっとしたことだが、とても得をしたような気になってしまうし内容も楽しい。
お近くにジュンク堂書店があれば、一度棚をのぞいてみてはいかがだろうか。
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とてもほのぼのしました。ジュンコさんの、好奇心旺盛で行動力があるところ、見習いたいです。好き、がたくさんあるのだろうな、とても素敵。好きです、や、素敵、楽しい、はどんどん伝えていくのがいいのかもしれない、と思いました。辛かったり大変なことも生きていればあると思いますが、心まで沈まない姿勢がいいなぁと思いました。元気をもらえました。ありがとうございます。ビタミン本が増えました。
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一つ一つの内容が楽しいし、イラストも味があってかわいいです。
こんな仕事をやってみたいなぁとかこういうの作らないといけないんだけども、、という人たちの参考にもなるんじゃないでしょうか。
私も真似してみたいと思いました。
ただ、やっぱりこれは最初に発行された時の月刊で読むのがもっと楽しいんでしょうね。
一冊になって続けて読むと…ちょっと飽きちゃう(^_^;)
近くに置いといて時々手に取って間隔をおいて読む方がこの作品の良さをちゃんと感じられると思います。
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2022.4.19市立図書館
仙台の書店員だった著者の個人的なフリーペーパーをまとめた一冊。ページ数以外ぜんぶ手書きでおもしろい。
一気に読むより手元においてときどき読む、持ち歩いて隙間で読むのに向いてるみたい、どうしようかな…