そうか、なるほど
2017/08/14 13:28
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投稿者:moha - この投稿者のレビュー一覧を見る
若い頃に哲学をかじり専攻は医学だった。時々、物理の最先端と哲学が似ているような気がしていた。命とは何か、なぜ生きているのか。そんな問いに答えてくれる。腑に落ちる1冊。読んでよかった。
卓越した自然観と人生観
2017/03/30 22:25
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投稿者:山猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
仏教者で学位を持っている佐々木閑先生と,第一線で活躍される物理学者の大栗博司先生との対談という形の本.
人間は何故,どのように存在するのかという問いに対して,それぞれの立場から議論を展開.
一見水と油の仏教と物理学であるが,完全分離せず,かつ安易に歩み寄らないという態度がすばらしい.
知識を深める特別講義も採録され,読み応えのある本である.
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投稿者:sas - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容をあまり確認せず、「仏教の真理について勉強しようか」と気軽に考えて読んだところ、私には難しい内容でした。
私自身が「科学」について無知過ぎるということもありますが、心して読まれることをお勧めします。
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
仏教の「信仰者」ではなく「信頼者」、「無神論者」ではなく「不可知論者」。超越者の存在を認めず、現象世界を法則性によって説明する本来の仏教は、まさに科学だ。
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投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館のおすすめコーナーに置いてあったから読んでみたんですが、自分にはちょっと難しく感じてしまいました。
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購入したのは1月になってからだ。
タイトルだけ見ると危なさを感じたが読み出すとその杞憂は払拭された。
宇宙物理学と釈迦仏教の融合点と相違点を客観的に知ることができる良書だ。
注意点としてはここで扱っている仏教は日本人が慣れ親しんでいる大乗仏教ではないところ。
個人的には奇蹟を認めない釈迦仏教や上座部仏教の方が正統であるし本質(真理?)であると思っているのでなおさら読みやすかった。
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仏教と宇宙物理学の対話なんて非常に興味深かったので読みました。
興味深い内容でしたが思ったより対話してなくて著者二人それぞれの独話という印象。
個人的には仏教の方の話はちょっとわかりづらくて、宇宙物理学の方の話は面白かった。
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p156 "科学としては、「完全に正しい」はありえません。"これを聞けただけで満足。
p196 "世界観の根底に〜因果律がある"のは我々がそのような視点で観察するから。
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すごく頭のいい人は、読者のレベルにあわせて面白くなるように語ることができることの確認ができる。対談より特別講義部分の方が面白かった。
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仏教学の佐々木さんと、超弦理論の大栗さんの対談本です。個人的には、ここ数年ヨガにはまっていることもあり、仏教の伝播の仕方とかその中での変容とか、古代インドから連なる流れを知れたのは本当によかったです。読了後もやっぱり仏教と超弦理論がどう繋がるかは実はよく分かってないですが、宇宙がすごく薄っぺらいとか、まだまだ知らないことがありますw(2017.3月読了)
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仏教学者佐々木閑と物理学者大栗博司とのトークセッションをまとめた対談本である。お二人の対談や特別講義を通じて仏教学と物理学とが交錯し、大栗の指摘に応答しながら理系出身でもある佐々木の仏陀像が明らかにされていく。仏陀は超越者の存在を認めず現象世界を法則性(縁起)によって説明しようとし、その結果、世界には始まりも終わりもなく諸要素が法則に従って永遠に集合離散を繰り返していると考える。そこには本来意味も目的もない。先ずはこのような世界を正しく深く理解すること、その上で仏陀は「苦」からの解脱を求めたのだった。佐々木はこのような仏陀の姿勢を忖度して更に輪廻や死後の世界も否定した上で、「苦」からの解放を説く仏陀に帰依する。その意味で佐々木は「仏教者」なのだ。それにしても、「仮説と検証」という近代科学の方法論によることなく、思索のみによってこのような世界観に到達した仏陀には驚嘆するばかりだ。仏陀がもし現代世界に生まれていたら、間違いなく仏教者ではなく物理学者としてこの世界の真理の探究に専念していたことだろう。
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『強い力弱い力』、『重力とは何か』
でおなじみの大栗さんと
仏教研究者の佐々木さんの対談を
書籍化したもの
大栗さんの本を読んだことのある人なら仏教のこと
佐々木さんの本を読んだことがある人なら物理のこと
がわかるいい本だと思う
ただ理系の自分としては、まず最初にあげた二冊をお勧めしたい
企画としては面白いが、二人が話したことによる相乗効果的なものはあまりなかったように感じた
それぞれの本を一冊読んだ方がいいかなと
理系の人がわかりやすい、読みやすい形で仏教について知れる機会としてとてもよかった
それが相乗効果といえば相乗効果かな
釈迦の説いた仏教と、現在の日本の大乗仏教がいかに違うか
そして、釈迦の仏教が”真理の探究”として
物理と接点を持つ様子がよくわかる
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対談でもあり、お二人の話、とても分かりやすく刺激的でした。超弦理論も始めて、分かったような気にさせてくれました。佐々木閑先生を存じ上げず、釈迦から大乗仏教へ至る歴史的な経過は、ただ驚くばかりでした。大乗仏教が、壮大なイリュージョンなのではとすると、妙に納得できました。超弦理論で、ラマルジャンの数式が紹介され、驚きとともに再度興味が掻き立てられました。
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超弦理論の大栗博司氏と仏教学者の対談本。
対極の分野だが共通点も多い。
・ミクロの理論からマクロの在り方がわかる(万物の理論)
・時間と空間は絶対的なものではない。
・正しい、正しくないの二元論ではなく90%正しそう、50%正しそうといういくつもわけて判断する
・確率評価は都度変動する
・世界を認識する方法はいくつもあり、適切な切り口の理論や考え方を使えばいい。その理論は間違っていたら改めることが重要。
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仏教学者とゴリゴリの物理学者の対話。
ビッグバン理論などで宇宙の始まりは「無」だった(宇宙の誕生は偶然だった)、という考え方が浸透してきた。こうした理解と、「超越者の存在を認めず、現象世界を法則性によって説明する」(P.144)原始仏教は実は似たところがある、と。
とは言え、「仏陀は量子論を知っていた」というような説は二人とも強く否定する。個人的には、宇宙とは何だろうと考えているときに、最新の物理の知見がない人も偶然に似たような世界観を思い描くこと自体面白い気もするが、学者二人はそれを以って「仏教と現代物理学は矛盾しない」などといったことは言わない。
西洋が、科学の発展とともに「宇宙に意味がなく、人間にはあらかじめ目的が与えられていないことを明らかに(なった)」(P.33)ことに思い悩む中、仏教はもともとそういう設定がなく、「苦」そのものである人生において「修行によって自分を変えていくプロセスそのものが、自分の生き甲斐になると考える」(同)という点が興味深かった。