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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
関西に住んだことがなくとも「なんでやねん」と言ったり、坂本龍馬というと土佐弁といった、キャラクターの発現として方言が用いられるというのが、確かにあります。
かつては、時代劇でもすべて標準語だったのが、近年は例えば西郷隆盛や勝海舟のように積極的にセリフで地方色を出しているのも興味深いところです。
タイトルや表紙のイラストから、様々な方言の用法を解説した本かと思いましたが、時代的変遷や、事例の列挙というようなまとめ方で、やや入り込みにくい内容でした。
取り組みテーマは自体は興味深かったので、残念です。
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副題「ヴァーチャル方言を読み解く」風俗研究はこうやるっていう話?~方言がカワイイに至り、価値を見出され、「打ちことば」と相性が良いため、ヴァーチャルな使用例が増え、メタ的な使い方に~スティグマからプレスティージへ。解る? 悪い意味の<烙印>から品質や地位の高い<威信>へ。そう書きゃ良いじゃないか! 1964年生まれ、新聞記者をやめて早稲田で博士号をとり、今は日大文理学部の教授で日本語学を専門とする。新聞記事のアーカイブ検索、ブログ分析
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昔、若者の間で方言ブームがあったころ、この手の話を大学のゼミであつかったので、懐かしいなぁと思いながら読んでいました。
だからこそ、内容の薄さが気になりました。
方言の危機あたりの話は面白く、方言が恥ずかしいものとされていた当時の様子がよく分かりましたが、あとはドラマをそれなりに知っていて、ネットをやっていればある程度予測の着く内容です。
もう少し研究者的目線が欲しいところ。
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方言がいろいろなところで使われる時代になっている。昔は方言を使うのは恥ずかしいと思っていた時代もあったことを考えると隔世の感がある。
そんな中で「リアル方言」と「ヴァーチャル方言」があると著者は述べている。前者は、文字通り日常生活で実際各地で人々が使っている方言を指す。後者は、「なんちゃって方言」、「ジモ方言」あるいは「ニセ方言」といった具合に本来持っていた地域とのつながりから離れた状態を指す。
地元民でもないのにキャラづくりのために「なんでやねん」などの方言を使うことがあると指摘している。今の時代、いろいろなところでキャラクターを使い分けている人がいるとどこかの本で読んだことがある。その中で方言も変身する一つの手段なのだろうか。薄化粧したり厚化粧したりして自分を作るのに一役買っているのが方言だ。
方言から見えてくる現代日本。方言の使い方に注目して日本社会の違った一面が見えてめっちゃ面白ろい。
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作者の述べる「方言の変遷」はとても興味深く読めたが、「バーチャル方言」「方言コスプレ」と言った造語が少し苦手だと感じてしまった。とはいえ、関東地方出身の友人が語尾に「ぜよ」をつけた際、高知出身の自分が、なんとなくバカにされたように感じた理由を知ることができたのはよかった。