紙の本
これはひどい
2017/03/20 10:50
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yu - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書を初めて見たとき、至る所にブスと書かれていて、なんて酷い本なんだろうと思ってしまった。ページをめくっても一言目から飛び出す「ブス」の文字。今まで生きてきてこんなにもブスの文字を見たのは、後にも先にも本書だけだろう。しかし、慣れとは怖いもので、本書を読み終えるころにはブスの文字を見てもなんとも思わず、むしろ「ブス」という言葉の背景が真っ白となってしまい、「ブスとはなんだろう?」という作者の意図した思惑にまんまとハマってしまった。なんとも恐ろしい一冊である。
中身に関してはあまり書くことがない。なにせ読んでいるときは作者の容赦のないブス表現に抱腹絶倒の嵐であったが、いざ本を閉じてしまうとさっきまで読んでいたはずの内容が、スーっとどこかへ飛んで行ってしまうのである。内容を記憶できない本と書くと何だか神秘的に聞こえるが、辿り着いた先に待っているのがブスなのだからきっと誰も報われない。むしろ秘密を守る門番と間違えられそうな勢いである。
何だかブスブスと書き過ぎたような気もするが、かくいう私もブサイクであるため大目に見ていただきたい。
紙の本
何か見えたがそれは幻想
2017/04/22 13:16
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:猫目太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ブス」に関する高尚な考察を多方面から、読者(多分ブス)をタコ殴りする。だが、不思議な事に、嫌な気分にならない。酷い事を真正面から言われているが、文章が面白いので気がつかない。あとがきに、「ブス」という言葉をタイピングするたび徳がガンガンに下がる」という一文を読んで「あれ私、酷い事言われてた」と気がつく。「えらい良い事が書かれているが、読後何も残らない」で有名なカレー沢先生。流石です。「ブス」という呪文は、ここぞという時に使いたい最終兵器であり、アホな小学生男子の如く連呼してはいけないと肝に銘じたい。読後、何かしら運命が開けたように感じたが、それは幻想であり、やっぱり何も残りませんでした。
電子書籍
思った以上に面白かった
2017/10/10 20:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まりも - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分もブスで言われれば痛い言葉だが、なぜだか嫌な感じはしない。というか何回も吹き出しそうになった。外で読む際注意!
電子書籍
たまに
2019/01/08 20:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
みんなえらそうにしているけど、大多数がブスじゃないか!私も含めwと思うことがある。かといってじゃあ美人がえらいの?美人なのに整形する人は何なの?とも思う。
これ読んで、まあブスでもいいかぁ…と思えたらいいな。
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本書を初めて見たとき、至る所にブスと書かれていて、なんて酷い本なんだろうと思ってしまった。ページをめくっても一言目から飛び出す「ブス」の文字。今まで生きてきてこんなにもブスの文字を見たのは、後にも先にも本書だけだろう。しかし、慣れとは怖いもので、本書を読み終えるころにはブスの文字を見てもなんとも思わず、むしろ「ブス」という言葉の背景が真っ白となってしまい、「ブスとはなんだろう?」という作者の意図した思惑にまんまとハマってしまった。なんとも恐ろしい一冊である。
中身に関してはあまり書くことがない。なにせ読んでいるときは作者の容赦のないブス表現に抱腹絶倒の嵐であったが、いざ本を閉じてしまうとさっきまで読んでいたはずの内容が、スーっとどこかへ飛んで行ってしまうのである。内容を記憶できない本と書くと何だか神秘的に聞こえるが、辿り着いた先に待っているのがブスなのだからきっと誰も報われない。むしろ秘密を守る門番と間違えられそうな勢いである。
何だかブスブスと書き過ぎたような気もするが、かくいう私もブサイクであるため大目に見ていただきたい。
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もはや、「イラストも描けるエッセイスト」として、21世紀のナンシー関の後継者として各種媒体にエッセイを乱筆するカレー沢薫御大が、「ブスに厳しいブス」として、全てのブスに捧げる哀歌(エレジー)。
読み始めて3ページ目で、余りの「ブス」という単語の多さに、ゲシュタルト崩壊を起こす本書では、恐らく人類の歴史上、ここまで「ブス」というテーマについて語った人間はいないのでは、と思わせるほど、あらゆる角度から「ブス」について語られる。といって、何か有益なものが残るかというと、これが清々しいほど読後に残るものがなく、「あー時間を浪費した」という空疎さが残るのみであり、万人にはお勧めできない。
エッセイストとしての御大の才能の一つはその独自の言語感覚であり、本書でもその才能が余すところがなく発揮される。個人的に一番好きなのは、「パンクロックとブスは親和性が高く、見た目的にもマッドがマックス」というタイトルで、これなんかは「声に出して読みたい日本語」として、国語教科書に掲載し、全国民が音読すべきであろう。もちろんBGMには「The Shaggs」をかけながら。
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WEBで掲載されていた、古今東西色々なブスについて書かれたコラムの書籍化。WEBで読んでた時も破壊力があったけど、書籍でも変わらず破壊力が高い内容。あとWEBではあまり気にならなかった挿絵が書籍では1ページまるまる掲載されており、電車の中で読む時にひやひやしました。とりあえずみんな買って燃やしてもう一度買おう。
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ブスに始まり、ブスに終わる。正にとことんブスについてしか語られていない1冊。
これは、連載で時間をおいて少しずつ読むのが正しい楽しみ方だったのかも。一気読みすると結果、ブスはブス、となる(笑)
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こんなにもブスを語彙力豊かに罵倒できるものかと感心してしまう。一冊まるまるブスという言葉の類語辞典だと思うとこれほど有意義な本はない。たしかに特に得るものはないけれど、言葉の遊園地みたいなエキサイティングな本であった。
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タイトルのインパクトにやられ、図書館で借りてきました。
読んだ感想を一言でいうと・・・「なぜ書籍化したし」。
ネット記事として読むならいいけど、本にまでして伝える必要はなかったんじゃないかなこの内容。正直言って、後に何も残らない感がすごい(一冊の本の中でこんなに「ブス」という単語を見たのは初めて、という印象以外)。
いや、こうやって書くと辛辣な意見みたいなんですけど、違うんですよ。ちゃんと面白いし、笑えるんですよ(言い回し、たとえ、引用、ネーミングセンスが秀逸)。
ただ内容が本当に残らないの。「勉強になるわー」とか「読んだら元気が出た!」というのもないの。不思議なくらい。
だから、「読んでいる間面白ければ、それでいい」という人向け(なのでネット向け)かなと。
読んだ後何か得たい人にはお薦めできません。
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タイトルからして大御所すぎる。
自称ブスである(顔を確認してないが、おそらくブスに違いない)著者が、ブスについて語るのだが、容赦がなく、さらに音が心地よく、こんなにブスという単語を聞いて心が躍ることはなかった。読んでいて楽しい日本語である。
そして、ブスについて語られすぎて、もう、ブスとは何なのかさっぱりわからなかった。意味がわからなくなる。この意味がないのに面白いっていうのは実はものすごいんじゃなかろうか。
たぶん神。しかし世の中に居るすべてのブスの神である。
己にも刺さるが書著者にも刺さるというあたり、ブスはやはり業が深い。
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言葉のチョイスにキレがあり、とてもテンポよく楽しんで読めた。著者が作中で何度か書いているように、内容があるかないかでいうと、まあ特にはないのだが、読んでいて「確かに」「そうなんだよな」「そういわれてみれば」という共感や気づきがあった。思ってはいても体裁もあって言えないようなことをはっきり言語化してくれ、すっきりする。最も語感が気に入った単語は「エレクトリカルブス」だった。意味は特にない。あくまで語感の問題である。
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ブスについて面白いおかしく書いてある。
男には理解できない、女性の馴れ合いについても書いてあるため、「そういうことか」と気づかされることもある。
が、それを知って大変だなと思いつつ、ウザさが増すのも事実である。
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最初のほうは痛快な感じがするが、ずっと同じことを言っているわけなので、飽きる。途中でやめた本。続編のようなものが出ているそう。
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途中まで頑張って読もうとしたが、無理だったのであとはパラパラと流し読みしてやめた。読む意味ないし読む時間もったいない。