紙の本
お手軽本
2017/05/30 22:15
4人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
そういえばロシア革命の事情をよく知らなかったな,と思い返し,お手軽本が出たことでもあるので購入して読んだ。わかりやすい。ロシア革命史を知るにはお勧めの一冊である。ただ何十年か前の学生運動の名残りが鼻につく。この人も“ロシア革命の精神は間違っていなかった”と言いたいのだなと了解した。間違いなのだけれどもね。結局ロシア人というのは,弾圧政治が好きなのであろう。世襲貴族か共産党員かという違いだけでやっていることは全く同じ。おっと,共産党員も世襲貴族か。“弾圧と貧困と飢餓と処刑と殺し合いのほかには何もない”社会と書いてあるが,なるほど,菅直人や蓮舫が作りたい社会とはそういうものかと妙に納得してしまった。
電子書籍
ロスチャイルドが革命に関与したようですが?それが何?
2020/06/24 21:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tomcat - この投稿者のレビュー一覧を見る
期待を裏切られた感じでした。ロスチャイルドとロマノフ王朝の親戚関係は意味があるのかわからないので説明して欲しいです。何をすれば入門なのか考えたところ、既成の書籍を数冊読んでまとめた程度の話だったので、著者が入門レベルだったと理解しました。この本を定価で買った事を後悔しています。80円均一だったら納得できます。
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今年がロシア革命100周年ということと、著者が広瀬氏だったため購入。
ロシア革命の一連の流れがよく理解できる。
革命が単なる左翼主義運動ではなく、国際規模の反戦運動が昇華したものだった。
そして、その流れに乗った政権取得までのレーニンの行動は指導者として認めることができるものの、政権取得後とその維持のための非常な弾圧手法にゾッとさせられた。レーニン政権時の5年間は、かの1930年代のスターリン大粛清を上回る規模という。
共産党独裁の維持という手段が、最終的な目的である正常なる国民国家の運営を崩壊させるという逆説。
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所々日本語が怪しいのと、説明不足感はあるものの、読みやすく分かり易い。
支配者視点で見た歴史ではマルクス主義者の理論実践と暴走だが、その裏には多くの民衆の意志と犠牲があった。
「ロシア革命史」であるがゆえ、レーニン伝が紙数の殆どを占め、スターリン時代で終わり。その後は殆ど記述がないので、別の本でソ連崩壊までなぞってみたくなった。…って、ソ連史の本、序盤で挫折してたんだった。
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ソ連があった事態に革命について書いた書物と、その崩壊後に出てきた資料をミックスして論じられているという本。この方の文章を読むにはいつも若干の留保が必要と感じている。ボルシェビキが政権を取って以後の庶民の虐殺数は、ナチスのホロコーストの数をはるかに上回っている。本当か?と正直言いたくなる。が、革命の理想が諸事情で独裁に暗転していく様はたぶんその通りなんだろうと思った。
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ロシア革命史入門 広瀬隆 インターナショナル新書
この革命についてはかなりの間違いを
吹き込まれて来たことをこの本で知ることができた
ソ連や中国共産党がマルクスが説いた物的平等を目指しことなく
独裁の頭の挿げ替えであったことは理解していたが
レーニンが革命前と後で豹変してしまった過程を見逃していた
レーニンは革命後の厳しい情勢の中で
訴えて支持されてきた農民や庶民の貧困からの脱却と戦争の即停戦を
権力の獲得と同時にその権力を守るために本末転倒に走り出す
手のひらをひるがえしたように農民のデモや
労働者のストライキへの弾圧と逆らう者の粛清へと変貌してしまう
それを引き継いだスターリンは裏で欧米と繋がりながら
仲間の粛清を徹底し私利私欲に精出すのである
もはや共産主義でも市民の参加による自主的な管理による政治でもなく
単なる秘密と嘘と暴力による独裁体制でしか無い
またユダヤ資本の関与を許すことで歪は大きくなり
バグー油田に関する利権争いについても理解していなかったことで
ソビエトの問題を歪めて認識してきたようだ
兎も角民衆が未熟で精神的に目覚めておらず機が熟していなかった
意識が高まることで利権という余剰物に対する
所有システムの問題点に気付く事から始まる共有システムと
個々の対等性と自由自在性をお互いに認め合う意識に到達する事から
始まらなければ自主的な管理による共産も共有も
過不足のない分配も不可能なのである
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「東京に原発を」で知られる広瀬隆さんがロシア革命を論じるというのを楽しみにしましたが、ロシア人民の反戦の機運が革命を生んだとしていたにもかかわらず、スターリン以上に革命直後のレーニンによる粛清や秘密警察の設立によって悪夢の70年が築かれたことがわかる、何とも気分の悪い一冊でした。
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十月革命が起こるまでの部分は、レーニンがどこに流刑になっただとかどこに逃げただとかどうたらこうたらで読むのが辛かった。。十月革命以降は知らなかった事実が満載で面白い。レーニンによる粛清が歴史的にも有名なスターリンの粛清よりも酷いものだったとは。市民、農民のために立ち上がったはずだったのに、彼らを一番に苦しめてどうする。
レーニン然りチェゲバラ然り、革命家というものは革命がゴールだとでも思っているのだろうか。その後の政治のお粗末さたるや。今では日本のジャンヌダルク()小池百合子か。
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何だか、ロシア革命についてそれなりに知っておくべきと感じて。
…結果、これは知っておくべき歴史ですね… かつ、私が学生だった頃にはまだ知られていなかった事実も近年徐々にですが分かって来ていますし… 学生の頃に表面的に認識していた理解とはかなり異なる風景が。ロシア革命とその前後の歴史およびその背景。
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入門というタイトルだけど、なんかロシアについての前提知識がけっこういるようだった。たぶん著者の年代の人には常識なんだろう。そして著者の年代の人からしたら当然だけど、それと別にこういう事実もあってすごいでしょ!?という雰囲気がほぼ全編にわたって醸し出されていた。
内容としても、著者としては、イデオロギー的革命だと(自分が)考えてきたロシア革命が反戦市民運動の賜物だったのだ!!という論旨なのだが、そのわりに主人公がレーニンなので彼のイデオロギーと軌跡の話題が大半で、都市部の庶民層なり農村部なりの人間の話はイマイチぼんやりとしか描かれない。
これ読むなら最初からもっと分厚くていいからわかりやすい教科書読む。