紙の本
新たな一歩を踏み出す
2020/08/25 00:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
梁山泊と金軍の対決は一進一退から急転直下、梁山泊が一気呵成に攻めあげて勝利を掴んだが、梁山泊は金との和平を決断する。
その交渉には宣凱が全権を持って挑んだ。予想外の指名に戸惑いつつ、潔さや覚悟を持って挑む姿に心を打たれる。
一方、軍を退役した秦容が選んだのは南方で開墾し甘蔗の栽培に挑むことを選択した。これまでと全く異なる環境に挑む姿は生き生きとしていて、漲る力が伝わってくる。
岳飛と接点を持つことになった王貴、韓世忠の出会った王清など含め、若いものたちの人生が動く様が読んでいて清々しい。
紙の本
岳飛伝 3
2018/05/01 11:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
金と梁山泊との闘いいいですね。呼延凌、史進、秦容、山士奇などおなじみの武将が出てきました。何歳のなるのでしょうか。まだまだ強いですな。爺さん史進の活躍で休戦交渉ですか。力が均衡しているのでしょうね。軍同士の闘い以外の戦略も重要なのでしょう。
投稿元:
レビューを見る
ヨウレイ伝が進むにつれ、だんだん水滸伝の登場人物が姿を消すようになってきて、人間関係が掴みきれなくなってきた。それでもなお、熱いヒューマンドラマが繰り広げられたし、特に余韻を残す各章末の締め方には、毎度惹かれるものを感じていた。正直、そのパワーを少し弱く感じる自分がいて、特に今回は、これといった見せ場が少なかったこともあり、ちょっと”あれ?”って思ってしまった。もちろん、それでもいまだ孤高の存在たり得ているし、もう読むのを止そうとは思わないんだけど、これが続くとちょっと辛いかも。ここからどんどん盛り上がるんですよね?
投稿元:
レビューを見る
梁山泊と金との講話が成立。それで、 今度は金と南宋との戦いが始まる。その前哨戦と、そのための準備期間での岳飛、梁山泊、金軍の準備の話。一方秦容が退役し、ベトナムの向こうカンボジア当たりまでサツマイモの栽培に挑戦する。
その話の方が面白いかも。
投稿元:
レビューを見る
しかし、金国と講和をするなら、梁山泊はどういう国の姿を求めているというのか。物流による支配は、金国も南宋も拒絶する。それでも、染み出す水の流れのように、物流はどこへでも入ってくるのか。
「楊令の理想が、そのまま生きるのか」
「それは、わかりません。自由市場は、闇市ということになるのですから。しかし自由市場は、物流のひとつのかたちに過ぎません。物流はどんなかたちをとることもできるのだ、と私は思います」
「ならば、梁山泊は国を見ていない。人を見ているだけだ。つまり民ではないか。そして民が、揃って豊かになるのか。民のほとんどは、今日のことしか考えていない。結局は、商人が勝手に支配する国ができあがる」
秦檜は、わずかだが酔いを感じた。
「梁山泊と金国との講和、というところまでにしておこうか、許礼。それ以上は、きわめて見えにくい」
「はい、私も見えません」(95p)
当代随一の知識人、秦檜にも見えるはずはなかった。誰も、楊令さえも、見えてはいなかったのだから。しかし流石に秦檜、一瞬とはいえ、現代世界の自由市場の問題点までも見透かしてしまった。ただ、大切なのは「替天行道」に導かれてこの時代にあって「帝を戴」かず「民が揃って豊かになる」道を、梁山泊の人々は夢を見て、未だそこから外れていない。ということだ。空想的社会主義と言えばそれ迄だが、そのためにこの大河物語の中では、何百人という英雄たちが死に、何万人という兵士たちが死んだのである。
黒旗兵の照夜玉は、危惧した通りに胡土児に討ち取られ、大水滸伝一話以来の登場人物九紋竜史進は生を拾う。已に水滸伝以来の英雄たちは11人を数えるばかりであるが、智多星も操刀鬼も退場の日は近い。宣凱、王貴、張朔の成長は著しいが、彼らに何処まで替天行道の志が貫徹するのか、あと14巻を愉しみに辿ってゆきたい。
2017年2月9日読了
投稿元:
レビューを見る
「岳飛」伝ではあるけれど、梁山泊中心に話が進む感じがするのは、水滸伝だからか。
梁山泊という中華の歴史に入り込んだ突然変異の細胞が、揚令の死により、中華全体、周辺国へ広がる気配。
金にも南宋にも梁山泊の志が入り込んでいく。
その中で「岳飛」はどの様な役割を担っていくのだろうか?
「梁山泊」はさらにスケールアップするのか?それとも変異するのか?消滅するのか?まだまだこれから。。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ第3巻
金軍との戦いで、黒騎兵副官だった蘇棋が討たれる。
宣凱が呉用の代わりに講和の使者となり、秦容が軍を離れることになった。
秦容は、梁山泊にとって呼延凌とともに背負ってたつ将軍なのに、この先どうなってしまうんだろう・・・
楊令伝のころの郭盛とともに推しメンだっただけに、雄姿が見れないのは残念だ。
投稿元:
レビューを見る
静かに進む序盤ですが、その中で梁山泊軍を抜けた秦容、金との講和交渉に臨む宣凱、運命の人と出会う王貴に王清、新世代の活躍の一方で衰えを実感する史進、さまざまな人生が交錯しています。
投稿元:
レビューを見る
秦容が梁山泊を離れて南方に新天地を求めるというなかなか興味深い展開。
初期の小規模な叛乱軍から中華全土を越えて西域・日本から東南アジアまでグローバルな物語に発展したなという感じ。
第二・第三世代の面々がそれぞれの志と理念で行動していくなかで際立つのが「闘いの中で生きる漢」史進の哀愁。北方氏はこの不器用すぎる男にどんな花道を用意しているのか。
いくら時代が進んでも史進には変わってほしくないというのが正直な感想。
投稿元:
レビューを見る
史進は老いを感じるようになってきたし、呉用もいつ死んでもおかしくない状況。
呼延凌は軍の若返りを図り、着々と世代交代が進む三巻。
でも、もう舞台は梁山泊だけにとどまらない。
宣凱は呉用のあとを継ぐんだろうなあと思うけど、秦容(しんよう)は梁山泊を出て越なんのさらに南の地を開拓して甘藷をつくろうとしている。
王清は南宋水軍のために船を作り、王貴は岳飛軍のために兵糧を調達する。
敵ではない。味方でもない。
国の在りようは、物流が決めるということなのか。
子どもの頃から物事に動じない大物感を漂わせていた秦容が、梁山泊を出た。
彼こそが楊令亡き後の頭領になってもおかしくはなかったはずなのに。
特に大きなきっかけもなく、「甘藷をつくる」と言う秦容に、なんだかなあ…って思ったけれど、本人の気持ちよりも先に居るべき場所を与えられてしまい、義務と責任をひとり背負って死んでいった楊令を間近に見ていたからこそ、秦容は自分の居場所を探しに出たのかなあという気もする。
ところで、国対国の政治的駆け引きはあるけれど、国内政治の描写がないんだよね。
全てが行政レベルでクリアできているのだろうか
戦がなくなり、政治がなくて行政ばかりだから、ちょっとストーリーに華がない。
王清の恋(?)は、やたらと理屈っぽいし、相手の女性が扈三娘の劣化版みたいで魅力がないから、やっぱり華がない。
こんな感じで進んでいくのかなあ。
投稿元:
レビューを見る
もはやなんのために戦うのか?
好敵手との戦いを楽しむ。
そんな雰囲気??
この先、どういう展開にして盛り上げていくていくのか。
楽しみにしています。
投稿元:
レビューを見る
梁山泊と金の戦は決着がつかず、後に梁山泊は金との講和の道をとり金はそれに応えた。
金と南宋の戦が始まろうとしていた。
戦の最中ウジユを守るため楊令の遺児 胡土児が楊令の仇討ちに駆けてきた蘇琪を討ったのに世の非情さを感じた。
秦容が軍から離れ南国で甘ショ農園を開拓しようとするのにほのぼのした。
投稿元:
レビューを見る
本巻で何かが動き出したような気がします。
今まで探り探りだった若き梁山泊の後継者達は何かを振り切って、新しい道を見つける者、腹を括る者、恋に走る者?
岳飛や金国、南宋にも変化があった!
新しいムーブメントに乗り切れるのか?全登場人物達に良い道筋があって欲しいと思います。
個人的には秦容の農地開発の会が楽しみでたまりません!
投稿元:
レビューを見る
世代交代!
レジェンドが退き際を求め、新たな世代が台頭する。
双方が悩み考え抜く事で、組織は強くなり物語はますます面白くなってくる!
投稿元:
レビューを見る
金国と梁山泊の戦い
そして講和交渉に宣凱が
岳飛の療養所に交易路で南宋の辛晃に襲撃された王貴が運ばれる。
韓世忠の造船所でとどまる王清
南方を開拓する秦容
兀朮、岳飛、韓世忠、王貴、王清、秦容、それぞれがいろいろな思惑の中で生きている。
岳飛と兀朮は大将としての風格がでてきて人間的にも成熟し魅力的