紙の本
いのちの車窓から
2022/03/19 16:09
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投稿者:シルビア - この投稿者のレビュー一覧を見る
死の淵をさまよった星野源さんの新たなターニングポイントが綴られたエッセイです。
人生最大の転機であるくも膜下出血で倒れてからの星野源さんが国民的俳優として進んでいったなかでの裏側や名曲たちの秘話や彼を取り巻く俳優仲間や後の妻となる新垣結衣さんとの出会いともなる「逃げ恥」のエピソードなど綴られています。
文筆家星野源さんを知らない人でも一度読むとクスクス笑ってしまうこと間違いなしです。
ぜひ皆さんにも読んでほしい一冊です。
紙の本
大活躍中の裏で
2017/07/22 09:41
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
歌手に俳優、執筆業とマルチナ才能の星野源さん。でも、それまでの苦労や苦悩がひしひしと綴られた本書は胸打たれます。
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カバーの下にニセアキラ笑
自然体な、気持ちのよいエッセイ。
読んだあとちょっとだけ世界が明るくクリアになるような、心地よい風のような清々しい読了感でした。
恋の歌詞のくだりや大泉洋についての章なんかが好き。
こういうフィルターを通して世界を見ているからこその作品、人柄なのだなぁと思った。
普通の人さ加減がいいなぁ。こんなに売れても。
本書の中で新垣結衣に向けて書いた「あなたは本当に素敵な、普通の女の子である」という言葉を、男女を変えてそのまま彼自身に贈りたい。
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2017.12.23
相変わらずの源さん節。だけど今までのエッセイとはなんとなく違った印象!書き方??
何年か前にラジオで歌を聴いたときから好きになって、そのあとドラマにコントにエッセイに、と幅の広さにびっくりして。下ネタばっかりやなあと笑ってた最初の文書から、今回は今まで以上に、人との繋がりとかあたたかさを感じる内容やった気がする。
これからも応援しています!
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全部持ってる星野源の2017年の新しいエッセイ。
好きだから読むのか、読んでより好きになるのか、好きだから面白く感じるのか、まぁなんでもいいか。
こんな事考えながら創作活動と日々の生活を繰り返しているんだなぁ。
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【読了】2020/01/06
寝る前に読み切ってしまえ!!
と、読み出して最後のページを繰って時計を見たら
AM1:45でした。
「大泉洋」の章で、身悶える。
やはり我らが大泉洋はそういう男である。
星野源という人を通して見た時に、
こんな風に写るのかとほろり。
好きなんだなぁ、洋ちゃん。
高校、大学時代はブログを書いていた。
別に誰に読んで欲しいわけでもなく自分の中に溜まる言葉を何処かに吐き出さなければ、澱が溜まる気がして、
吐き出せ吐き出せと書き殴っていた。
良いのか悪いのか、
あの時に比べて吐き出さなくては!、
という焦りや欲求のようなものは無くなった。
今はSNSがあるから、
まとめて吐き出さなくても、
こまめに溜息をつくくらいの感覚があるからなのかもしれない。
文書く、というのは
昔も今も変わらず好きです。
ただ、当時に比べて何を書きたいとかどういう事を言いたいとかいう、主義主張みたいなものは薄れた気がする。
社会に染まったのか、思春期独特のひねくれた諸々が丸くなったからなのか。
書きたいという気持ちはあるのだけど。
表紙のイラストが独特で、同じイラストが背表紙にも描かれていて、なんだろうと思ったのですが、
これはもしや「1」を模しているのでは?
ということは、2巻目があるかもしれないということで。
(文中にも1巻は、とあったので)
今から楽しみ。
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ハマ オカモトさんとのパンの話。久々に本読んで声出して笑いました。
源ちゃんの言葉には嘘がなくて飾りがなくて、だからぎゅっーと心を鷲掴みにされます。惹き付けられます。今までの本の選び方とは違う目線で本を読むようになった気がする。
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笑いを期待していたが、センス良さげなエッセイだった。ブレイクして二の線に行ってしまったかな。
ハマオカモトの話は笑えた。
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源ちゃんの文章が好き。
鶴瓶さんとの話「人間」
紅白初出場決定の話「おめでとうございます」
寺ちゃんとの話「寺坂直毅」
この3つは前も泣いたのにまた泣いてしまった。
書き下ろしの「柴犬」でとろけた。
星野源という人が好き。
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特にファンと言う訳でもないけど、2016年大活躍だった星野源さんのエッセイが気になって購入。我が家でも柴犬を飼っているせいか「柴犬」お気に入りです。
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面白かった!と言うより、とにかく良かった。浄化された。
エッセイなんだけど、詩のようにスーッと染み込んでくる文章。こんなに優しくて、癒される本があるのか。
とても人間臭くて、誰も傷付けない優しさに溢れていて、素直で前向きで、あれだけ人気が出てもおごりがない。あぁ、だからこの人が大好きなのだと、改めて思わされました。いつかこの人みたいになりたい。
源さんの本は3冊目ぐらいだけど、本ごとに印象が違う。人に読ませる文章を書くと言う力が洗練されて、今まで読んだものの中で一番好きかも。第2巻も絶対出してほしいです。
某コンビニで「ちぎれる」シリーズのパンを見て、思わずにやけてしまいました。笑
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彼の生活をとりまく人や景色が色鮮やかに文章から浮かび上がる。とても読みやすい文章で軽快に進んでいった。何度も死を意識した人は命を大切に生きているし、前向きに生きている。そして、やりたいことを、やれることを、やれるだけやられている。
私の知らなかったいろんななれ初めや彼の生活が垣間見れて、親近感を持てた。
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あとがきのあと「いのちの車窓から」 星野源氏 心のままに思い伝えたい
2017/4/1付日本経済新聞 朝刊
「この本を書く中で自分の文体をつかめたと思います。起承転結にこだわらず、目で見た景色と、心の中の景色をありのまま表現すれば読み手に伝わるんだなって」。無意識に自己顕示欲がにじんだこれまでの著書とは違う手応えがあるという。日々の出来事や、その中で浮かんだ思いを自然体でつづったエッセー集だ。
転機は2013年夏。くも膜下出血で開頭手術をした。「頭部のコックピットにもう一人自分がいて、自分を操ったり」している感覚が強まったと本書に記している。いつも眼鏡越しに、勝手に動く自分を眺めているよう。療養生活の間、そんな自分と向き合うことで、逆に周りを見渡せるようにもなったという。術後の14年後半から17年はじめの雑誌連載に書き下ろしを加えて本書をまとめた。
原稿はノートパソコンで書いている。場所は自宅や飲食店、移動中の車中などさまざま。あらかじめテーマは決めない。「パソコン画面を開いて、自分の頭の操縦席から見えた景色を思い出しながら、あてどもなく書き進めていく」という。
たとえばホテルのバーで作詞をしていたときのこと。漂ってきたたばこの煙とともに、幼い頃、寝たふりをして両親の会話を聞いた記憶がよみがえる。寂しくなると寝返りを打ったり、わざと寝言を言ったり。でも、最後には本当に寝てしまう。本書の印象的な場面の一つだ。
「好きなものは好きだと伝えたい」と話す通り、「好き」の2文字があふれる本でもある。バイクと車を熱愛するタクシー運転手や、紅白歌合戦に出場した歌手の前口上を全て覚えている構成作家、そして柴犬……。出演したドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の撮影現場のエピソードも豊富だ。
歌や演技など多彩に活躍するが「自分の思いをそのまま言葉にできる文筆活動は今後も続けたい」と話す。課題はしゃべり。「簡潔に自由に、相手に伝わる言葉で心のままに話せるようになりたいですね」(KADOKAWA・1200円)
(ほしの・げん)1981年埼玉県生まれ。音楽家、俳優、文筆家。アルバムに「YELLOW DANCER」、シングルに「恋」、著書に『そして生活はつづく』など。
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「蘇える変態」も好きだったけど、大人になり、文章も大人になりました。
周りの素敵な人たちのことを書いてあるところで、読んでるだけでちょっとグッと来てしまうのは、愛情が溢れてるからでしょう。
ますます源さん好きになるエッセイでございます。
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星野さんの今までのエッセイとは違った感じ。
文章が読んでて気持ちよくて、星野さんの「え、これのここみてたの?ここ取り上げます?コアだねえ」みたいな視点がすごく面白い。この文章力も、今まで書いて書いて頑張って書いてきたからなんだろうな。努力の天才の考え方の片鱗が見える。
今度は朝のカーテンの光越しに、もう一度読みたい。