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世界がもし100人の村だったら お金篇 たった1人の大金持ちと50人の貧しい村人たち みんなのレビュー
- 池田 香代子 (著), C.ダグラス・ラミス (対訳)
- 税込価格:1,100円(10pt)
- 出版社:マガジンハウス
- 発売日:2017/01/30
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紙の本
「お金を手に入れること」の意味をあらためて問われる。
2019/06/09 11:45
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2000年の地球を「100人の村」とした最初の本から15年。この間にも「子ども編」や「総集編」がまとめられている。今回は「お金編」。
15年間でどのぐらい変化したのかを見直すものとして読んでみる。人口は当然増えたし、GDPも上がった。良くなったこともあるがそうでもないことも多い。「100人の村」というとらえ方はやはり直感によく響く。なにより、こうやって何年も経ってからも同様の思いで出版がされ続けていることがうれしい。
新たに目立ってきたこととしてお金が様々な形をとり、お金自身が「売り買い」の対象になっている部分が大きいことも取り上げられた。タックスヘイブンや仮想通貨についても触れられている。「お金を手にすることの意味」はどうなってしまったのだろうか。子供ならお手伝いをしてお小遣いをもらっていた。給料袋やボーナスの袋の手触りに一喜一憂したのが「振込」になって感慨が薄れた、という記憶がある高齢者もまだ少なくないだろう。
電子マネー化がさらに進めば「お金を手に入れること」の価値観がどう変わってしまうのか、と不安にも感じる、そういう「お金編」だった。
これまでと同じく文章には英訳がついている。難しくない英語なので、英語の教材にでもしながら読むというのもよいかもしれない。
紙の本
ほんの少しを分け合う仕組みを世界でも日本でも整えなければならない
2017/04/12 00:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くりくり - この投稿者のレビュー一覧を見る
「世界がもし100人の村だったら」シリーズのお金編
2000年からの15年間に世界のGDPは倍以上の73兆ドルとなった。
蓄えられた富の半分は1人の大金持ちの懐へ
豊かさの独り占めの影では、貧しさのために5秒に一人の子どもが死んでいる。
なぜ、そうなったのか
お金がお金を産むシステムをお金持ちが作り出してしまったから。
実体経済を発展させずに経済の豊かさをみんなで分かち合うシステムが破壊されているからだ。
このちょっとわかりにくいことをやさしくやさしく、解説しているのが本書。
私は、「1億総中流」と言われた時代が思春期であった。企業が発展すれば、働く者も豊かになった。最近では「トリクルダウン」というらしいが。
この常識にとらわれていてはいけない。
今、安倍首相は「1億総活躍」と言っている。その内実はお金持ちのために、「少子化で働き手がいなくなるのは困る。女性も老人も死ぬまで働いてもらう」というのが主旨。そのために保育所を増やすわけでもなく、年金も減らすというのだから「トリクルダウン」どころか、乾いたぞうきんをさらに絞ろうというありよう。
ほんの少しを分け合う仕組み「トリクルダウン」を世界でも日本でも整えなければならない。
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