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短編小説はあまり好きではないのだが、乃南氏の作品は、短編も読み応えがある。わずか数ページの掌編でさえ唸らせる。とても良い一冊だった。
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短編と超短編をとり混ぜて9編収録。この前に読んだ小説がわりと臨場感にあふれる感じだったせいか、設定は現実でありながらもどこか不思議な雰囲気……というのは星新一ほどではないけど、ちょっとSF感があるストーリー……になじめないまま読了した感じ。
9編のなかではさすがに表題作というべきか「それは秘密の」が一番面白かった。2番目はこれまたオープニングにふさわしいというべきか「ハズバンズ」かなあ。
表紙カバーの「新潮文庫」のロゴがイラストのせいか面白い位置にある。
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男と女の恋愛模様を描いた短編集。
人間の不器用なところであったり、
素直なところ、
汚いところが上手に描かれている。
共感できたり、できなかったり。
おもろい。
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9編が収録されています。
唯一、心に残った作品はタイトルの「それは秘密の」です。
過去にないシチュエーションで読みながら情景が目に浮かび、秘密を共有している様な錯覚に陥ります。
ただ、好きな作家さんで過去の全作品を読んでいますが、この短編集に至っては作者の持ち味のキレの良さやぐいぐい読み手を引きつける魅力に欠けて淡々とした印象が残りました。
ショートショートな短編もあり、悪い作品ではないけれどどこか寄せ集めた感が否めませんでした。
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*美容に狂う前妻と彼女を奪っていった男、なぜ二人は俺に会いに来るのか?なぜこんなに友人の母親が気になるのか?隣室で虚ろで奇妙な音を出し続けるのは何者か?どうしてあんなに不出来な部下に惹かれるのか?なぜ暗闇で出会って顔も見えない彼女がこんなにも愛おしいのか?なぜ、なぜ…。愛とも恋とも言えない、不思議な感情―。心理描写の洗練を極めた珠玉の短編九編を収録*
巧いなあ…
臨場感、緻密な心情、後に残る甘やかな余韻。文句なしに読ませる短編集。
お話の長さや内容がバラエティに富んでいて、その作品たちの配置もいい。
中でも特に良かったのは、掌編たち。たった5頁ほどの作品なのに、その場の空気感が見事に伝わってくる。その前後のストーリーに思いを馳せたくなる読後感も、癖になりそうです。
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だいたいが少し前向きな終わり方で良かった。
好きなのは「内緒」と「ピンポン」かな。
このあともいつまでもお互いにびっくりしあえればとても良い。
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シワ取りの費用とかおカネがいるので、前の夫の所に無心に来る元妻、男女の感情秘密にしていた所も多々有るどこでも有りそうな日常が面白い。
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他人の恋路を傍観している分には、滑稽で単純で無邪気でなんやかで楽しそうだなと思えるとだけど。これが自分事となるとそはいかない。シチュエーションは様々だけど、結局のところ自分含め誰もがこんな姿さらしながら生きてるもんなのかな。そう思うと少し気が楽になる短編集でした。