本物のジャーナリスト
2017/04/19 17:33
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投稿者:ブレーブス坊や - この投稿者のレビュー一覧を見る
山口敬之氏の著作には驚かされる。
ジャーナリストとして、提灯記事は書かないプライドと取材対象(総理)の発信の意思との絶妙なバランス。
総理との距離感がすごい。
ジャーナリスト・人間としての信頼の証だろう。
一般庶民が知りたい裏側をギリギリまで踏み込んで取材し、そしてそれを報道することが出来る。
まさにプロの仕事である。
もちろん、そう思わない向きもあろう。
しかし、それを批判的に実証した報道は見かけない。
山口氏の圧勝である。
本作と前作「総理」を読めばそれが分かる。
是非ご一読を!
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投稿者:コーク - この投稿者のレビュー一覧を見る
安倍総理の外交が端的にまとまっていて読みやすい。ただ事が外交という性質上、『総理』より政治のダイナミズムを感じられる記述が少なかったのが残念。
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1作目の総理は素晴らしかったが、これは安部サイドの主張と米中もし戦わばを足して2.5で割った1冊。残念だがこれからはこういう道でいくのだろうか。民間スポークスマンというのも需要はあるだろうしそういう形での情報開示にも意味はあるのだろうか。私がそれにお金を払うかは別として。
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安倍総理のトランプ大統領との初めての首脳会談の裏側や、プーチン大統領との北方領土問題での経済活動を巡る首脳会談の裏側など、安倍外交の内側をノンフィクションで著した一冊です。第2次安倍政権で新設された国家安全保障局(NSS)が、外務省に対する不信感から生まれたものだという話は、新聞やテレビなどでは分からない情報で、総理に近い著者だから得ることのできた逸話だと思いました。
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今回は安部総理の外交戦略、手腕ついて書かれています。
報道されない裏話は読んでて面白いが
『総理』と比べるとやや弱いかな?
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「総理」に次ぐ山口敬之さんの2作目、
変わらずの高クオリティ、圧巻のルポルタージュ
トランプが泡沫候補と蔑まれていた2016年早春からトランプ陣営へのアプローチしていた経緯が
端的に記させている
佐々江大使、森局長、河井補佐官のレンガを積むような地道な事前活動、
そうして得た ウィルバー・ソロス、マイケル・フリン、ピーター・ナヴァロとの直パス!
就任前のトランプとの面談は、一朝一夕でやったものじゃなくて 総理の国家観に基づく緻密な事前準備が成し得たもの
外務省との暗闘ヒストリーも息をのむ程で、
米朝韓におもねて国益よりも省益を優先した外務官僚の面々、
河野談話を主導した谷野作太郎、
北交渉を独占した田中均、
日露交渉の途中過程をリークして交渉破綻を狙った外務省ロシアスクール、
「内なる敵」との暗闘が繰り広げられていた
本書のタイトルである「暗闘」の相手方が
外国の面々ではなくて、
日本国内の官僚や政治家であることが、
なんとも悲しい
彼らはなぜ国益毀損となる行為をするのか?
国益を求めていないのか?
という疑念が残った
一方で、総理の国益を守る!という決意と行動がリアリティをもって本書から伝わってきた
省益優先の外務省に依存しない、
NSSや官邸スタッフ、総理寄り官僚の面々によって、
「官邸主導外交」と「多層的アプローチ」を構築する過程が、
本書のメイン取材対象であった
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元TBS記者による安倍外交の舞台裏。
著者と安倍首相の関係無くしては、ここまでのやり取りは明かせない。
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トランプ政権後の日米間のやりとり、日露外交について、NSS設立と外務省との摩擦問題など、政治やそれを動かすための動き方など勉強になる。そして政治への関心も高めてくれる。
ただ総理よりも内容は少し薄く感じた。
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メインに持ってこられている安倍トランプよりも、プーチンとのやり取りの部分が面白い。とにかく内なる敵が大変…
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前作「総理」に続く山口敬之氏の政治ノンフィクション。今回は外交を中心に安倍総理の影なる戦いを描く。
トランプ大統領との関係性構築の為に動いた裏方の人物、プーチン大統領との会談における実質的な成果、外務省との内なる戦い、韓国との付き合い方などなど。新聞やテレビだけでは知れない闘いがリアリティを持って描かれている。
曲者揃いの海外リーダーと渡り合って行くには今の所安倍総理しか居ないんじゃないかと思わざるを得ない。
野党も大阪の小学校の問題で責めるばかりじゃなくて、将来の日本の姿を語ってほしい。今政権取って日本をどうしたいかが全然見えない。
しばらくは安倍政権に頑張ってもらわないと、思わせる本であった。良書。
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普段全然ニュースもみれていないのですが、ここ最近毎日のようにトランプ氏が何か物議をかもすような発言・行動をしていることは知ってしました。
この本は、そのような体制に日本(安部首相)がどのように向き合っているのか、いこうとしているのかが簡潔にまとまっています。
その他にもロシアとの関係や真珠湾訪問の意図などいろいろなニュースがつながる話がありこれからニュースをみて考えるいい下地ができた気がします。
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トランプ政権誕生後の安倍政権の動きを克明につづったノンフィクション。
表にはなかなか出ないであろう政権中枢の肉声を丹念に拾い集めて読ませました。
過激な発言でメディアを賑わわせるトランプ大統領ですが、初めて直接会談した際の安倍首相の印象は違ったそうです。
「威圧感はなく、逆にどちらかといえば緊張しているように見えた」
巷間伝わるトランプの印象とはかなり異なります。
TPPから永久に離脱するという大統領令に署名したトランプですが、日本政府がなお一縷の望みを捨てていないことも分かりました。
北方領土を巡るロシア側との激しい駆け引きは迫真もので、巻を措く能わず時間を忘れて読み耽りました。
昨年12月に山口県で開かれた日ロ首脳会談は、「大きな進展はなかった」という見方が大勢のようですが、著者の見立ては違います。
会談後に出された「プレス向け声明」を丁寧に読み解き、今後の領土交渉に前向きな意味があることを教えてくれます。
著者の山口さんには、安倍首相や麻生副総理とかなり近いことから、「政権の走狗」「ジャーナリスト失格」との批判も強いです。
私も著者の前作「総理」を読んだ時に、面白いと同時にジャーナリストとしてはいかがなものかと違和感を持ちました。
ただ、現在、これだけ政権中枢に肉薄しているジャーナリストは恐らく数える程度でしょう。
しかも、そのリアルな肉声を、政権側に軸足を置きながらも、真摯に伝えています。
むしろ、政権と厳しく対峙しているように見せかけながら、その実、裏では政権としっかり「チークダンスを踊っている」(辺見庸氏)大手メディアの方が罪深いのではないかと最近、思い始めています。
政治の舞台裏に興味のある方はぜひ。
私は図書館で借りて読みました。
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★2017年4月16日読了『暗闘』山口敬之著 評価B+
安倍首相を中心とする首相官邸チームの外交を中心として、昨年の裏話。
著者は、昨年途中までTBSテレビに在籍。政治の裏舞台を知る人物。
かなり持ち上げる提灯的なところも感じられるが、それはこちらが割り引いて考えるとすれば、それなりに面白い読み物ではある。
特に二度目の首相就任なので、前回の失敗を生かして、想定外の長期政権となっている点。
他国は混迷を深め、排外主義、超保守主義、ポピュリズムに揺れる政治情勢のなかで、唯一安定した政治運営を継続的に行い、一目置かれ始めている点も論じられている。
まず、安倍首相が新トランプ政権発足に向けて、慎重にかつ迅速にアプローチして、日本の国益を守ろうとしているかが語られる。
外務省のヒラリークリントン大統領確実の情報に踊らされることなく、冷徹に、もしもの場合に備えて、選挙期間中からトランプ陣営にアプローチ。
その考え方を探り、対策を練ってきた。その結果として、トランプ氏が大統領就任前に唯一会談したのが、安倍首相となった。
在日米軍費用の負担へのトランプ氏の誤解も、いち早く側近を通じて修正。
意外なことに、表題の暗闘とは、実は首相官邸と外務省の暗闘のこと。
この本を手に取った時には、中国か北朝鮮との暗闘かと思ったのだが、そこは意外。
安倍首相は、北朝鮮拉致事件の処理や2014年春のクリミア半島問題に対するロシア制裁案で米国におもねる齋木昭隆外務事務次官提案などの出来事で、単一情報源にたよる外交政策の限界を痛感。
その結果、国家安全保障局(NSS)を首相官邸に立ち上げて、多層的外交チャネルの構築につとめている。
外務省では、主要国の言語に堪能な外交官が言語ごとに独自のグループを作り、国家の主権や国民の生命を犠牲にしても相手国におもねる外交を展開しかねない状況がある。
安倍首相は、1.憲法改正 2.北方領土問題解決 3.アメリカとの真の和解を遂げて、第二次大戦によって生じた歪みの解消を図りたいと考えている。これからも、見えない戦争、敵すなわち情報戦を中国、北朝鮮と戦っていかなければならない。慰安婦問題、天皇陛下の譲位問題、移民問題など
保守政治家として保守層の不満を包含して、決断する大きなリスクを取れるのか?その覚悟を持って解決に当たろうとしている。保守タカ派の安倍首相に対する批判も承知の上で、その実行に対する使命感、目的意識は他の騒ぐだけの野党にはない覚悟として評価したい。
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2017.04.25読了.
「総理」に続く二作目。文章も読みやすく好きなジャーナリストになった。次作にも期待したい。
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2016年にドナルド・トランプが大統領候補であった時から、安倍政権がどのような戦略をとっっていたかの部分が興味深かった。結局トランプタワーで安倍首相とトランプは対中国・中国封込めについて話していたようだ。