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無理。やっぱり無理。
ヤンキー嫌いの私に元教師の両親が勧めた一冊。色々な環境に居る人の事を理解させたいと思ったのはよく分かる。でもやっぱり私には無理だった。
読んでいて疲れた。
著者の文章が下手過ぎる事、当事者の言葉遣いが酷過ぎて読みにくい事。
そして、
主張し過ぎる彼女達の環境云々…。
全ては環境のせい?その結果は本人が選択した先にしかないと思う。
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読売新聞201735掲載
毎日新聞201742掲載
newsweek201751web掲載pocket保存
東京新聞2017625掲載
朝日新聞2017716掲載
毎日新聞2019526掲載
日経新聞20201114掲載
毎日新聞20201121掲載
読売新聞2021613掲載
朝日新聞20211030掲載
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性産業に従事する女性たち
そういういわゆる 汚れ役 がなければこの世が機能しないことは重々承知である 何故なら私がその中の一人である
最後の一人以外はみな、キャバクラ勤めであるのが少し力が抜けた気がした。どちらが大変、辛いというわけではないが 一線を越える のはいつだって重い。
男がなければ生きていけない、そんな男たちによって殺される間際までいく
愚かだと、蔑んで見捨てたりはしない。けれど、頭が良いとはいえない。男がいなくても、生きれるようになってくれ頼むから
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家族にも友人にも恋人にももしかしたら話せないかもしれないような話。でも多分彼女たちは話したくて著者に話すんだと思う。こうやって自分の人生が聞き取られて、文章にされること。その気持ちを、想像した。
岸政彦さんが言うように「かわいそう」や「たくましい」を挟まずにただ話を聞くのは難しい。涙は余計なのか?
彼女たちは自分のことを「かわいそう」や「たくましい」と思っているだろうか。
わたしはわたしのことを、この人生を、「かわいそう」や「たくましい」と思っているのだろうか。
家族でも友人でも恋人でも(お店の客でも)ない誰かに人生を聞き取られること、聞き取ることはとても大切なことで、大切な時間だと思う。
質的調査とは、こんなにも近く、深いのだ。こういうことが、学問としてあることを全然知らなかった。冷たくはない。とても優しい。
けれど余計な熱っぽさを持ってかわいそうと言う人とも、ましてや軽視する人とも、関わりたくないと思った。自分ですらそうしないことは難しいのだけれど。
当たり前にたくさんの人のことを知らずに生きて死んでいく。
そのことがとても切なかった。記録するということは少しあたたかいことだった。
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10代で出産を経験し、生活のために
キャバクラで働く少女たち。
暴力や貧困、DVという言葉を言葉として知る前に
身をもって知ってしまうような環境で育ち、
自分が何者であるかを考える暇もなく
生きるために性を切り売りするようになっていく。
眼をそむけたくなるような過酷な環境の中を生きる少女たちの心を、著者は丹念に掬い取り記録に残している。
この本で語られる少女たちの言葉は、
あまりにも拙く、幼く、
注意深く気持ちに寄り添わなくては、伝えようとしている言葉をここまで深く聞き取ることはできなかっただろうと思う。
青い空や美しい海に眼を奪われて、
沖縄の貧困や暴力の連鎖に私たちはなかなか気づくことができないし、すぐに何かを変えてあげることもできない。
だけれど、満足に自分を守る言葉さえ持たない少女たちに
この本が『あなたたちは、本当は守られるべき存在なのだ』ということを
きっと伝えてくれると信じたいと思う。
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私の知らない恐怖、私の知らない痛み、私の知らない世界。
それがこの本にありました。
言葉もつたなく、自分の思いを表現することに長けていない彼女達。
十代で未婚の母になり、生活のために夜の世界に入り、ダメだといってもDV男の元に戻ってしまう。
幼い頃から暴力に晒されていると暴力を振るわれても「当たり前」だと思ってしまうようになる、という事を聞いて衝撃を受けた。
そんな世界から裸足で逃げてきた。
上間さん達に過去を語り、自分の感情を吐露することでなにか変わったのだろうか。
彼女達と上間さんたちとがじゃれあいながら笑い合いながら‘日常’を送っているシーンの数々がキラキラしすぎて眩しい。
もしかしたら、私の知らない幸せの味わい方を知っているのかもしれない。
彼女達をジャッジせず、ただ寄り添うように話を聞き、描いた筆者の姿勢は好感が持てた。
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沖縄で、援助交際やキャバクラで生計を立てる10代の女の子達の実態。
予備知識なく読みはじめて、戸惑いを感じ、ネット検索してみたところ、沖縄県はDV発生率、離婚率、シングルマザー率、いずれもワースト1位との事。
中卒や高校中退の人数も多く、女の子はキャバクラや風俗、男の子は鳶職が多い。
地域差はあるんだろうし、そうじゃない子ももちろん多いのでしょうけど。
本に出てくる女の子達は、親の愛情を受けられなかった子が多い。
居場所がなく、家出したり、彼氏と同棲したり。
家を出たら、お金を稼がないといけないからキャバクラや、援助交際に走る。
ここまでならまだいいのかもしれない。
更に、望まない妊娠や、彼氏からのDVが重なる。
何故避妊しない?何故DV?これは男尊女卑の意識が根強いせいもあると思う。
付き合いを解消した後も、援助交際していた過去に苦しみ、新しい彼氏ができても、バレたら別れを切り出されるのではないかと常に不安が付きまとう。
それでも前向きに人生を歩もうとする彼女達。
どうか、信頼できる人と、安心して過ごせますようにと、願わずにはいられない。
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全話、涙をポロポロと流しながら、やるせなさと悔しさでいっぱいになりながら読みました。
人は一人で生きていけない。心から大丈夫だよとギュッとしてくれる人がどうしようもなく必要だと思う。生きてていいんだよ、愛されていいんだよ、愛していいんだよと、間違ってもきちんと受け止めて認めて包容してくれる社会がいい。そんな人がいい。
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実家が沖縄なので、特にいろんな風景が思い浮かび、痛みがリアルに迫ってくるようでした。内容はインタビューを綴った形なので、沖縄全体としてどうなのかとか、データとか、政策とか、経済とか、米軍基地との関連性とかそういう話は一切ないが、それ故に個々人のスートーリーが生々しく辛い。ぜひまとまった研究成果の方も読んでみたい。
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沖縄で家庭に恵まれず、キャバクラで働いたりしながら暮らす少女たちへのインタビューをまとめたドキュメント本。
10代でシングルマザーでキャバ嬢で・・・という少女たちへのインタビューが多い。
会話が沖縄弁で書かれてるので読みにくいけど、でもなんか伝わってくるものもあったりして。
とにかく出てくる男がクソすぎる。
ってか、前にテレビでも見たけど沖縄の離婚率は高いし、男が慰謝料踏み倒す率も高いんだそう。
そんな大人たちが周りにいたらそうなっちゃうのも仕方ないのかな?と思いながら。
10代ですでにDVをしてる男の子たちの将来が怖い。
出てきた子たちが懸命に子育てしてるのに感心しつつ。
虐待も多い世の中で、頑張れ!と応援したくなるような。
この子たちが幸せになりますように。
あとがきにて近況も報告されてますが。
とにかく頑張って欲しいなーと思える本です。
でも読後は気持ちがモヤモヤして重くなったけどね。
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沖縄の若い女性が恋人や配偶者に暴力を受け、様々な葛藤を経て、そこから逃げて、生きていく過程を描いている。
こんなあからさまな暴力を受けているのに、どうしてもっと早く逃げないのか、周りに助けを求めないのかと疑問に思うこともあった。でも、そうできないほどに、追いつめられている状態があることに、この本を読んで初めて気がついた。
ここに登場してくる女性(少女)や関わる男性たちは、沖縄だけにいるのではなく、日本に世界にいる。そういった悲劇の連鎖を止める為に、何が大切なのか。
ありきたりかもしれないが、愛ある家庭であり、教育であり、隣人となれる人たちなのだろうと思う。
(文章が?の箇所が数カ所あったのが、残念)
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沖縄で暮らす、家族や恋人・夫からDVを受けて暮らす少女達のドキュメント本。
多くは風俗まがいやキャバクラで働くが、そこにもまた苦しみや出会いなどがある。
ずっと苦しみを抱えて生きる子もいれば、病気の子供のためにキャバクラから勉強してナースになる子もいて、全てを切り捨ててやり直して生きようとする子、良い夫と出会って慎ましくも幸せな家庭を築く子。
幸せか不幸かだけでひとくくりにできない人生は私とはかなりかけ離れていましたが、こういった事は沖縄だけでなく、どこにでもあると思うと悲しいです。
ただDV被害の少女や女性達の全員が必ずしも最後までどん底ではなく、他の誰かと同じように生きたいという気持ちがあれば、幸せになれるチャンスは間違いなくあるというのを知れたのは読んでよかったです。
インタビューの雰囲気を崩したくなかったにしても文章が読みづらくって残念です。
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あまり共感出来ず。
とりあえず沖縄はまずきちんとした
性教育をまじめに小学生から
した方が良いのではないかと
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沖縄における負の連鎖。親子間、先輩後輩間、先生生徒間の暴力の連鎖。経済的な負の連鎖。地理的にも大変な場所ではあるが、負の連鎖に落ちてしまった子供達に寄り添い、励まして、助けている著者のドキュメンタリー。一気に読んだ。
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沖縄をまなぶ①
沖縄出身の同居人の口から語られる沖縄が、どうも私の認識していた南の島沖縄とは違うと感じることがよくある。貧困、少女売春、若年妊娠、基地問題、私は、沖縄のことを知らなさすぎる。
わかる、なんておこがましいけど、知りたいと思う意識を持つことは悪くないと思う。
感じたことは、家に居場所がない少女たちの逃げ場所が、すぐに夜の街だったり暴走族だったりすることが多いなということ。その間にもう少し幅というか選択肢があれば、拾い上げられるものもあるのではないか。
そして痛感するのは、私の普段働いている産婦人科という場所は、こういう少女達ととても近い所なのだということ。妊娠をすると、生む場合も生まない場合も、産婦人科に必ず関わる。私たちの接し方、発する言葉は、ぜんぶ、まっすぐな瞳で見られている。もしかしたら、自分の一言で救われる人だっているかもしれない。時折、職場でこういう場面に直面することがあるが、どうしたらいいかわからず、当たり障りなくその場をやり過ごしてしまう自分がいる。無関心は、一番の暴力だ。
本の中に出てくる1つのエピソードがとても印象に残っている。
夫からDVを受けて顔をボコボコにされた少女が、保育園に子どもを連れて行けないので、仕方なく友人に子どもの送迎をお願いする場面。
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美羽(その友人)は「大丈夫?」っていわなかったんですよ。「ちょっと待ってよ」って。「何するのかな?」って思ったら、「美羽もくるされた(殴られた)かんじにやってきたよ!」て化粧で遊んできたから!「一緒に写真撮ろう」なんですよ……。そのときのそういう美羽が好きだったんですよ。「大丈夫」っていっても、大丈夫じゃないじゃないですか。あそこまでボコボコになってるから。そのとき、笑わせてくれたのが美羽だったんですよ。一応、笑ったら痛かったんですよ。「お願い!笑わせないで!」って。
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殴られて顔があざだらけになった友達と同じように、自分の顔にも青あざができたような化粧をして、「一緒に写真を撮ろう」と呼びかける。友達の暴力の目撃者となることを引き受けた記録。
しんどい時こそ、笑いとばしてしまえばいい。不謹慎や自粛ということばが専攻する世の中で、こういうリアルな体験から出ることばはぐっとくる。
少女たちには、背景がある。