紙の本
栗山監督が詰まってる
2017/09/24 17:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごん吉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
栗山監督の幼少時代から、監督になった現在までのすべてが詰まっていて読み応えがあります。
紙の本
日本中が熱狂に包まれるWBC監督の「魂」の書。 生涯青年の心意気で戦い続ける「魂」に触れ、内奥から生命力が沸き上がってくる。
2023/03/19 15:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本中が熱狂に包まれるWBC。
日米通算188勝 ダルビッシュ有。
若き三冠王 村上宗隆。
投げる哲学者 今永昇太。
青い目の侍 ラーズ・ヌートバー。
そして、世界の二刀流 大谷翔平。
その侍ジャパンの監督は、栗山英樹。
本書は、北海道日本ハムファイターズ監督時代の2017年に出版された。
長嶋茂雄と王貞治に憧れた少年時代。
小学校1年生の時、父が監督を務めるチームで野球をはじめた。
中学時代には、アメリカ代表のチームと親善試合をするまでになった。
高校時代は、4番でエース。
甲子園を目指したが、適わなかった。
一般受験で東京学芸大学へ入学。
活動費を稼ぐために、塾講師のアルバイトした。
教員免許も取得した。
だが、野球への夢を諦めきれなかった。
ある練習試合で、佐々木信也氏と出会う。
「キミなら、プロ野球でやっても面白いかもしれないね」
プロ野球ニュースの司会者で有名な氏の言葉と、高校時代の恩師のアドバイスを受け、プロテスト挑戦の道が開ける。
ドラフト外ながら、ヤクルトスワローズへの入団が決まった。
「夢がかなった、それは地獄のはじまりだった」
あまりのレベルの違いに、イップス(思いどうりのプレーができなくなる運動障害)に陥った。
当時の内藤博文二軍監督が、居残りで特訓をしてくれた。
「なあクリ、プロ野球ってのは競争社会だよな。一軍に上がらないと認められないよな。でも、オレはそんなことはどうでもいいんだよ。お前が人間としてどれだけ大きくなれるかどうかのほうが、オレにはよっぽど大事なんだ。だから、周りがどう思おうと関係ない。明日の練習で今日よりほんのちょっとでもうまくなっていてくれたら、オレはそれで満足なんだよ。他の選手と自分を比べるな」
そして、念願の一軍デビューを果たす。
やれることは何でもやった。
スイッチヒッターにも挑戦した。
そして、結果を出していった。
だが、試練が彼を襲う。
メニエール病。
原因不明の病と闘いながら、自身との葛藤を乗り越えながら、グラウンドを駆け抜けてった。
1試合4犠打のプロ野球タイ記録。
1989年にはゴールデングラブ賞を受賞。
小さな身体での全力プレーで、限界の先の先まで走り抜いた。
1990年のシーズン終了後に引退。
解説者、スポーツジャーナリスト、大学教授としても活躍した。
野球の素晴らしさを伝えていくために、学び続けた。
2011年オフに、北海道日本ハムファイターズの監督に就任。
本書では、2016年に日本一を達成するまでが記されている。
「人の心を揺さぶるためには、最終的には『熱さ』しかない。理論でもない。理屈でもない。この選手にはこうなってほしい、このチームにこうなってほしい、という精いっぱいの心の叫びでしか、人の心を動かすことはできません」
われ以外みなわが師 (吉川英治)
学び続ける謙虚な心。
飽くなき好奇心。
生涯青年の心意気で戦い続ける「魂」に触れ、内奥から生命力が沸き上がってくる。
投稿元:
レビューを見る
とても、興味深い一冊でした。☆が5つでは足らないほど。栗山監督の人生からは、常に一生懸命に物事に向かい合う姿が伺えます。以前から、僕が監督の姿をテレビ画面越しに見て感じていたことと、この本で語られていたことが寸分違わず一緒だったことに感動を覚えました。やはり、印象通りの人で「人の為になら頑張れる」人なのです。監督の持論の一つである、「自分が信じることに一生懸命取り組んで頑張っていれば、手を差し伸べて協力してくれる人が現れる」ということには、強く共感するものがありました。この本は、若い人にも読んでもらいたいと思いますが、年齢をそれなりに重ねている人でも、栗山監督のことを知りたいと思っている人には、是非とも勧めたい一冊です。
投稿元:
レビューを見る
2016年日本ハムファイターズ優勝・日本一。栗山監督のインタビュー映像を観てすばらしい人だと感じた。
何か著作を読みたいと思っていて、貸してもらったので読んだ。
小学生の頃から現在までの半生と哲学、自叙伝。
全力、100%でなく120%130%で取り組み、道を拓いていく。
ヤクルト時代の内藤監督の言葉に涙。
その監督の言葉も、栗山監督の努力あってのものだ。
目の前のこと自体にはプラスもマイナスもない、捉え方次第、という考え方が何度も出てきた。
私も毎日少しずつでも前進しよう、と勇気づけられた。
かっこいい、信頼するに足る人だ。
投稿元:
レビューを見る
軽く読むつもりが3回以上涙流した。娘がスポーツをやってるので(野球じゃないけど)ものすごくわかる部分と、そうなんだぁ~と気づく部分がある。
大人にも子供にも読んでもらいたい、生きていくことの指針となるような本だった。
投稿元:
レビューを見る
去年は11.5ゲームをひっくり返したチームが今年2017シーズンはどうして…?春先に買った本でしたがなかなか開く気にならず、今(7月29日)読んだ。
自分の可能性を開くには。
プロ野球とは何か。さめた言い方をすれば人間が娯楽のために作ったもの。それに命をかける、そこに人生を見出す。日本人ならではの解釈かもしれない。
なりたい、ではなく、なる、というのはそのとおり。忘れていたものを思い出させられた。
栗山監督の生き様そのもの。口述筆記だと思うがおそらく話し方そのものが理路整然としているのだろう、読んでいて「作られた感」がない。
本書ではスワローズを引退し監督になるまでの21年を端折っているがこの期間にどんな研鑽を積んだのかが気になる。
表情を変えないこと。表情に出せばそれで傷つく人が出る。
セオリーとセオリー破りのせめぎ合い。自身がセオリーを乗り越えてプロ野球選手という扉をこじ開けた。大谷を採れたのも必然、とすら思える。
投稿元:
レビューを見る
北海道日本ハムファイターズの監督・栗山英樹自らの手になる半生記。中学生以上向けの叢書「14歳の世渡り術」の一冊。プロ野球選手に憧れつつも,高校入学時には東海大相模のセレクションに受かっていたのに逃げ,大学進学時も明大に受かったのに教職という堅い道に逃げたことを悔いつつも,諦めずにわずかなチャンスをつかんでプロ野球選手になる。体格的に恵まれず,足の速さとスイッチヒッター化に光明を見出すも,メニエール病に苦しめられた現役生活の物語は,やはりつらいものだ。そして,2016年のファイターズ日本一へ。「選手としての実績は平均以下で,監督しての能力も足りないことだらけですが,野球を愛する気持ちは誰にも負けません。それだけは自信があります」。同封されているステッカーの文言は「夢は正夢」。頑張れ栗山ファイターズ。今年も私はまだ諦めていません。
投稿元:
レビューを見る
●栗山監督の著作『未徹在』では、「論語と算盤」ならぬ「論語の野球」の話まで飛び出し、野球監督が「論語」を語っていた。ますます栗山監督に興味が湧き、最新作のこの自叙伝を手に取った次第。Amazonのレビューが大変良かったのも、この本に引かれた理由である。
●“古典と伝記を読め”と言われるが、たしかに伝記や自叙伝には人生のヒントが詰まっていると改めて思った。そして、何よりこれからの生活に勇気が湧いてくる。
投稿元:
レビューを見る
北海道に住んでいるので読んでみた。
とてつもなく強い意志の持ち主。
ビジネス本じゃないので精神論というか、まさに魂に溢れているんだけど、根本にある人間らしさが見え隠れする。この人魅力的なんだろうな、と思った。
野球見に行きたくなった。
投稿元:
レビューを見る
日ハム監督、栗山さん。ファンです。本は初めて読みました。野球には詳しくないので、いつもは教えてもらいながらみています。詳しくなくても、監督が選手を愛しているのはよく伝わってくるのです。
(この本を読んでいるときに大谷選手がサイクルヒットを打ったのが個人的にちょっとうれしかったり)
持病があるとか、いろいろと大変な思いをしてきた方だというのはすこし知っていました。こうしてまとまったものを読んでみて、あらためてすごい方だなぁと思いました。
ティーン向けの本なので、そこをふまえて読んでみると、もしかしたらピンとこないところがあるかもしれません。過去のことは振り返れますが、知らない未来のことを納得するのは難しい、という種類のピンとこなさです。
進路を決めるときに周りに言われた言葉とか、決断するまでのプロセスとか、腐らずに切り替えていく過程とか、「あぁ、わかる…」「へぇ、すごいなぁ…」と思えるところがあります。プロの世界で活躍する人も、こうして悩んでいたんだとわかると救われる気持ちもあります。
かっこいい人になりたいです。
投稿元:
レビューを見る
日本中が熱狂に包まれるWBC。
日米通算188勝・ダルビッシュ有。
若き三冠王・村上宗隆。
投げる哲学者・今永昇太。
青い目の侍・ラーズ・ヌートバー。
そして、世界の二刀流・大谷翔平。
その侍ジャパンの監督は、栗山英樹。
本書は、北海道日本ハムファイターズ監督時代の2017年に出版された。
長嶋茂雄と王貞治に憧れた少年時代。
小学校1年生の時、父が監督を務めるチームで野球をはじめた。
中学時代には、アメリカ代表のチームと親善試合をするまでになった。
高校時代は、4番でエース。
甲子園を目指したが、適わなかった。
一般受験で東京学芸大学へ入学。
活動費を稼ぐために、塾講師のアルバイトした。
教員免許も取得した。
だが、野球への夢を諦めきれなかった。
ある練習試合で、佐々木信也氏と出会う。
「キミなら、プロ野球でやっても面白いかもしれないね」
プロ野球ニュースの司会者で有名な氏の言葉と、高校時代の恩師のアドバイスを受け、プロテスト挑戦の道が開ける。
ドラフト外ながら、ヤクルトスワローズへの入団が決まった。
「夢がかなった、それは地獄のはじまりだった」
あまりのレベルの違いに、イップス(思いどうりのプレーができなくなる運動障害)に陥った。
当時の内藤博文二軍監督が、居残りで特訓をしてくれた。
「なあクリ、プロ野球ってのは競争社会だよな。一軍に上がらないと認められないよな。でも、オレはそんなことはどうでもいいんだよ。お前が人間としてどれだけ大きくなれるかどうかのほうが、オレにはよっぽど大事なんだ。だから、周りがどう思おうと関係ない。明日の練習で今日よりほんのちょっとでもうまくなっていてくれたら、オレはそれで満足なんだよ。他の選手と自分を比べるな」
そして、念願の一軍デビューを果たす。
やれることは何でもやった。
スイッチヒッターにも挑戦した。
そして、結果を出していった。
だが、試練が彼を襲う。
メニエール病。
原因不明の病と闘いながら、自身との葛藤を乗り越えながら、グラウンドを駆け抜けてった。
1試合4犠打のプロ野球タイ記録。
1989年にはゴールデングラブ賞を受賞。
小さな身体での全力プレーで、限界の先の先まで走り抜いた。
1990年のシーズン終了後に引退。
解説者、スポーツジャーナリスト、大学教授としても活躍した。
野球の素晴らしさを伝えていくために、学び続けた。
2011年オフに、北海道日本ハムファイターズの監督に就任。
本書では、2016年に日本一を達成するまでが記されている。
「人の心を揺さぶるためには、最終的には『熱さ』しかない。理論でもない。理屈でもない。この選手にはこうなってほしい、このチームにこうなってほしい、という精いっぱいの心の叫びでしか、人の心を動かすことはできません」
われ以外みなわが師 (吉川英治)。
学び続ける謙虚な心。
飽くなき好奇心。
生涯青年の心意気で戦い続ける「魂」に触れ、内奥から生命力が沸き上がってくる。
投稿元:
レビューを見る
組織論9/10点(大谷翔平を育てた。大谷の父親も野球人。栗山の父親も野球人。家族は大事。)
惹き込まれ10/10点(WBC世界一!当たった栗山采配の基)
キャラクター10/10点(性格はまじめなんだろうと思う。野球人育成に携わってほしい。)
読みやすさ8/10点(読みやすいが、読み応えがあるかというと疑問符がつく。)