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具体人間は抽象人間の話を理解できない。
抽象人間は具体人間の話に網羅性や一貫性を見出せず、内容は理解できても会話が進まない。
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一を聞いて十を知るひと、表象的な事象の中から本質的なメッセージを読みとるひと。いわゆる「頭がいい」と言われる人達には情報がどのように認識され処理されるのかが知りたくて本書を読みました。
抽象度が高いとはどういう事なのかが平易な言葉で説明されています。
私と上司の意見が噛み合わないのは異なる抽象度で話していたからだと気付かされました。
コミュニケーション時に話し相手の抽象度を想像するという知見を得られただけでも大収穫でした。
ページ数が少なくサクッと読めて奥深い内容なので、また読み返してさらに理解を深めたいと思う一冊でした。
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脳内でいったりきたり。揺さぶられます。それがとても心地よい。おすすめの本は?と誰かに聞かれたら、真っ先に出てくる本です。読書会に参加したときに紹介したら、満場一致で参加された方が読みたいとおっしゃっていました。
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デザインシンキングとセンスメイキング、リーダーシップとフォロワーシップ、大局観と細部へのこだわりなど、いずれも大事なことながらある面で対立する事柄について、本書の解説ですっきり理解できた。これを知ると、知らなかった状態に戻れないとあるが、まさにその通り。ただ、忘れてしまうこともあるので、時折思い出したい。
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<どんな本?一言で紹介>
「具体」と「抽象」という、人間の頭脳的活動の根本にある概念を、漫画家・一秒による四コマ漫画つきで解説した本。
<どんな人におすすめ?>
思考力を鍛えたい人。
具体=わかりやすい、抽象=知性と思っている人。
知性とは何か知りたい人。
<読んだら、どんなことが分かるの?>
具体と抽象の往復思考で見えてくる対立の構造と知性のありよう。
・抽象化なくして生きられない
・数と言葉 人間の頭はどこがすごいのか
・デフォルメ すぐれた物まねや似顔絵とは
・精神世界と物理世界 言葉には二つずつ意味がある
・法則とパターン認識 一を聞いて十を知る
・関係性と構造 図解の目的は何か
・往復運動 たとえ話の成否は何で決まるか
・相対的 「おにぎり」は具体か抽象か
・本質 議論がかみ合わないのはなぜか
・自由度 「原作」を読むか「映画」で見るか
・価値観 「上流」と「下流」は世界が違う
・量と質 「分厚い資料」か「一枚の絵」か
・二者択一と二項対立 そういうことを言ってるんじゃない?
・ベクトル 哲学、理念、コンセプトの役割とは
・アナロジー 「パクリ」と「アイデア」の違い
・階層 かいつまんで話せるのはなぜか
・バイアス 「本末転倒」が起こるメカニズム
・理想と現実 実行に必要なのは何か
・マジックミラー 「下」からは「上」は見えない
・一方通行 一度手にしたら放せない
・共通と相違 抽象化を妨げるものは何か
・抽象化だけでは生きにくい
<日々の生活、仕事などに活かせるポイント>
1.抽象化思考力とは,一を聞いて十を知る力だ
「具体=わかりやすい」「抽象=わかりにくい」という印象は大きな誤解だ。
「抽象化を制するものは思考を制す」と言っても過言ではないくらい抽象という概念には威力がある。
具体と抽象の行き来を意識することで、間違いなく世界が変わって見える。
2.「上流」と「下流」は世界が違う、マジックミラー 「下」から「上」は見えない
仕事全般的に、内容が確定していない企画段階(上流・抽象度高い)から、それを実行に移す段階(下流・具体性高い)へ、といったような流れがある。
上流は個性・尖ったものが重要視されるため、多数決による意思決定は不向き。
逆に下流の仕事は、大勢の人にわかりやすいように体系化・標準化される。誰がやっても一定のパフォーマンスが出るように仕組み化される。
抽象度の高い概念は、見える人にしか見えない。動物が僕たち人間の言葉が理解できないのと同じだ。
実は同じことが自分の身にも起きているのかもしれない、と疑ってかかることが大事。
「上司がわけわからない指示をいつも出してくるが、それは自分には見えていない経営目線のことを言っているのではないか?」と言った具合に。
アインシュタインも、抽象的すぎる相対性理論を唱え、誰にも理解されずにいた。
常に、自分よりも抽象度の高い思考をしている人がいる、という���提でいた方が、正しく物事を捉えられる。
3.議論が噛み合わないのは「抽象度」の違う話をしているから
「とりあえず3年は働け」「3年働かずとも思うようにやれ」
世の中には矛盾した議論が至る所でなされているが、このような議論は、「前提としている抽象度」という視点が抜けているパターンが多い。
つまり、本質的には同じことを言っているが、その前提が抜け落ちているため表面的には違ったことを言っているように見えてしまっている、ということ。
人が言っていることを言葉通り鵜呑みにしてしまうと、大きな落とし穴があるかもしれない。
「なぜ」その言葉が発せられたのか。背景は何か。考える癖を持っていないと、情報に振り回される。
世の中には具体思考が得意な人(目の前に見えるものを信じている実務家)と、抽象思考が得意な人(物事の裏にある隠れた関係性について気づくことができる学者肌。)。
世の中がうまく回るには、上流と下流、具体と抽象、どちらも必要。そして、最強なのは、具体と抽象、どちらも切り替えて思考できる人だ。
「具体と抽象の往復運動」、起業家などはまさにどちらの能力も必要で、物事を立ち上げる上流工程の遂行能力と、それをデリバリーする泥臭い下流工程の遂行能力。
それを素早く切り替えて往復できる力。
<感想>
目からうろこの本。内容が深い。
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今までの自分の思考のやり方だったり、他の人と合わない考え方の部分が全部言語されたと思う。
抽象化することで物事がシンプルになり、まとめられる。そして抽象化することで、全く別の分野にアナロジー(転用)可能になる。
起業家は、抽象的なビジョンで人を惹きつけ、具体的なプランを立て行動していく。
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抽象度の高い目的を見ている人もいれば、抽象度の低い目的を見ている人もいる。
時に会話が噛み合わないのは、そのズレであり、困ったことに、抽象的に考えられない人には、その意味が分からない。
物凄いしっくりくる本でした。これは同僚にも勧めます。
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装丁に一目惚れし半分はグッズとして購入。思った以上に実用書的だったが、「具体と抽象をセットで考える」という抽象的なテーマについての文章と漫画自体が、表現として具体レベルで好きでした。まぁでも「動物の道」への憧憬は個人的に拭いきれない。
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この本は本当に目から鱗がぽーろぽろでした。
今まで感じていた違和感はこれだったのかあ!!と膝を打ちまくって痛いほどでした。思考の整理や考え方のロジックについてまともに考えたことのなかった私にとって、この本は革命的でした。すっきり感が半端ではない。そして4コマ付きで分かりやすすぎる!人との会話にかみ合わなさや違和感を感じたことがある方には全員にプレゼントしたくらいです。
最近著者の細谷功さんの新書も出たので即購入しました。楽しみです!
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新たに事業部を作るときに、抽象度を高めて検討することが必要で、同僚から勧められて読んだ。
共通点を見出し、構造的に思考するための基礎としてとてもわかりやすいし、抽象の世界が見れてないことで話が噛み合っていなかったことを感じた。
今後、実際に抽象化した思考ができるようにトレーニングするための本を読みたい。
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さらっと読める分量と分かりやすさでありながら、何回も読み直したい本。
具体と抽象の使い分け、仕事の中で意識できれば、成果が変わりそう。
抽象レベルでのマネはアイデアになる!
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分かりやすいからこそ、時間をおいて何度か読む必要があると感じました。教える際に独自に注意していた抽象度の調節と重なることが多かった印象です。ただ、具体と抽象に関して国語と数学で総合的に考えているのであれば、以下の事に触れなかった点が非常に気になりました。
・点と線
・公倍数と公約数
・集合論
・テンソル
・微分積分
抽象の極致である相対性理論には触れているため、その省略部分には何故触れなかったのかが理解できなかったです。相対性理論にも特殊と一般があるように抽象化の限界や歪みに触れる必要もあるのではと感じます。加えて、都合よく切り取ってしまう認知バイアスとの関係を含め、危険性も書く必要がある気がします。読む前より読んだ後の方が疑問が正直多くなりました。再読した際に、省略されている部分の行間や作者の意図を改めて考え直します。
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抽象化と具体化を往復させて理解すると、理解のはばが広まる。
他人と議論するとき、噛み合わない原因として、抽象レベルが違っていることが多々ある。
そこの認識を合わせないと議論できない。
抽象化することで、法則、パターン、関連性に落とし込み
他のことに応用することが可能。
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具体と抽象は偏ってもダメで両方を上手く使うことが大切と教えてくれる本でした。
抽象的思考ができるように本を読んだり、芸術を鑑賞したりして新しい経験を増やしていきたいです!
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抽象化と具体化のいったりきたりが大事。デフォルメ、アナロジー、とらわれすぎず一方通行にならないように。本自体は薄いですが興味深いです。