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高い評価の役に立ったレビュー
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2021/05/23 08:28
いのちって、何だろう?
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
谷川俊太郎さんの詩に岡本よしろうさんが絵をつけた、詩の絵本。
2013年に月刊「たくさんのふしぎ」に載ったものを2017年にハードカバー化された。
谷川俊太郎さんの詩は、実はもっと以前のもの。
絵本の巻末に載っている谷川さんの言葉によると、「まだミニスカートが新鮮に感じられたころ」だという。「若い女性の写真といっしょに雑誌に載った」らしいから、女性誌からの依頼だったのだろうか。
「言葉は力まずに自然に出てきたように記憶」していると谷川さんが書いているように、言葉は平易だし、声に出して読むのにちょうどいい。
けれど、やはりテーマは重い。
海外向けだろうか、英文のタイトルは「WHAT’S LIFE?」となっている。
つまり、いのちって何だろう?
この詩の中で、特に第二連が好きだ。
「生きているということ/いま生きているということ/それはミニスカート/それはプラネタリウム/それはヨハン・シュトラウス/それはピカソ/それはアルプス/すべての美しいものに出会うということ/そして/かくされた悪を注意深くこばむこと」
なにげないものをいくつも並べ、それを「美しい」という。
普段の生活の中で、私たちはそのことを忘れていないだろうか。
そのことは岡本さんの絵にもいえる。
重いテーマの詩だが、つけられた絵はある町のどこにでもいるような家族の日常。
そんな日常の中にこそ「生きる」意味があるのだと教えられているような気がした。
低い評価の役に立ったレビュー
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2017/05/06 08:22
なつかしい
投稿者:タタ - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとなく、懐かしい感じの反る素敵な絵本です。実際には経験していなくても日本人なら懐かしさを感じると思います。