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キャリアアップのための戦略論 (日経文庫)
2017/3/16 著:平井 孝志
マネジメント、競争戦略、マーケティング等の手法を、企業組織ではなく自分自身に応用し、キャリアデザインや仕事の進め方に役立てることを主眼として本書は構成されている。
自分のキャリアについて、フレームワークなどを用いて戦略的に考えたい、若手から中堅にかけてのビジネスパーソンをターゲットとしている。
構成は以下の5章からなる。
①自分は何をしたいのか 理念、ミッション、経理計画
②自分の強みを見つめ直す 競争優位、オーバーエクステンション戦略
③戦略的に道を切り拓き、競争に勝つ 競争戦略、オープンイノベーション
④自分ブランドを浸透させる マーケティング、ブランディング
⑤自分を動かし、持続させる 見える化、PDCA、主体性、正当性
経営戦略を学びそれを活用するにはもちろん、企業経営に関しての理解に欠かせないものではあるものの、それを自分のキャリアアップの戦略にも応用している点に多くの気づきがある。
自分自身も意識して学んだフレームワークやマーケティング理論等については、自分にあてはめたり、家族にあてはめたり等自分なりではあるものの考えて活用してきた点もあるが、このようにぴったりと体系的にあてはめて活用するのは著者ならでは技術に脱帽である。
いい加減に活用すると鼻につく理論も一本筋が通っていれば、説得性の高さから異論は少ない。
用いられている理論等についても基本的な知識でついていけることも多く、経営戦略がなんたるかを学ぶ導入本としてもおすすめできる。
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キャリアと経営学の両方がパラで書かれているため、話が飛んでいるように感じる。キャリアと経営学のそれぞれの内容は素晴らしいので、別々に読み返したい。
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企業戦略で役立つアイディアをどう個人レベルまで落とし込んでいくかという話だと理解しておりますが、話していることがあまりにも大きすぎてあまり腑に落ちなかったというのが正直な感想です。まだ読むには若かったかのか、わたしの頭が悪すぎるのか、わかりません!