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羽生さんが非常によく考え抜いて言葉を選んでくれていて、人工知能に対する感覚的な理解も含めて、「ああ、そうなんだろうな」と思わせてくれます(^^)
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先に「人工知能の「最適解」と人間の選択」という本を読みましたが、本書はそれに先立って出版されたものです。
もちろん、人工知能を様々な観点から解説した内容も興味深いものでしたが、やはり本書の最大の魅力は、人口知能を語る羽生善治氏の視点の秀逸さでしょう。論理性のなかに美意識に代表される情緒性を織り込んだコメントは、私如きがいうまでもなく“見事”だと思います。
羽生氏の著作としては以前「決断力」を読んだことがありますが、その他の著作にもトライしてみたくなりました。
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あの羽生善治が直々に、人工知能について語る本。
人工知能の一般書としては完璧な仕上がり。
例えと表現が非常にうまく、素人の僕でさえ、理解することができた。
特に、人工知能に対する羽生さん自身のお考えも素晴らしく、人工知能の脅威を感じさせないポジティブな考えだった。
しかも、人工知能の仕組みまで解説してくれたり、人工知能が今後の人間社会にどのような影響を及ぼすのか等の深い意見も提示してくれた。
優しく温和な言葉遣いがまた素敵。
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羽生さんの目を通して人工知能を見つめることができる本。NHKのレポーターによる事実ベースの解説を挟みながら、羽生さんと共に現代における人工知能との関わりについて考えていける。
注目点
過去の蓄積を惜しまず捨てる。
捨てる情報を見極める力
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将棋界の第一人者の羽生善治とNHKスペシャル取材班が、人工知能の動向を探った一冊。
人工知能について新たな知見を得ることができた。
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羽生さんの言葉で語られるAI。
流石に羽生善治はただ者ではない。
現代の棋士はコンピュータで将棋の力を磨いている。羽生さんは美意識にこだわることが人間であり、その美意識も時代と共に変わっていくとしている。それらは過去にあった美意識が代わり、以前は近代絵画だったものが今は現代絵画のように全く違った将棋の世界に変わっていくだろうと。しかし羽生さんはそれを間違いとはせずに、受け入れていくように本書では読み取れる。
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羽生氏の書籍は「決断力」以来かもしれない。本書は、AI(人工知能)の内容だが棋士として元々の視座や考察を踏まえた人工知能へのアプローチは、とても分かりやすく述べられているため、読みやすかった。他の人工知能関連も読み合わせて参考にしたい。
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■AIと人間の差は恐怖心と美意識
ディープラーニングには「誤差逆伝播法」という、明らかに間違っているものを間引く(=情報を捨てる)技術が活用されており、膨大なデータに対して計算を省力化することが出来る。
これは人間の"直感"に近い分析を可能にするが、AIの出す答えは必ずしも人間が心地よいと感じるものとはならないことがある。将棋に特化したAIは、将棋界の人が美しいと感じるような打ち手とは違う手を打つことがある。AIは人間と異なり恐怖心を持たないためそのような打ち手を打てるが、美意識のある人間にとってはそれが違和感となる。
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本書で描かれる「棋士 羽生善治の脳を通して認識された人工知能の姿」を通じて、彼自身の人間としての強さや知能の高さを感じました。羽生さんとDeepMindデミス・ハサビスの対談の様子は一読の価値あり。素人のみならず機械学習に携わる人にも何かしらの知見を与えてくれる一冊だと思います。
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松尾豊さんの「人工知能は人間を超えるか」を読んだがついていけず、人工知能の入門書を探していてたどり着いた本。
こちらは羽生さんのことばでとても分かりやすく書かれている。読みやすかった。
しかし、まだまだ分かったとは言えない。
さらに本を探して読む必要がある。
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人工知能の技術はどんどん上がっているんだね、これからの人類は、人工知能によって新たな新世界へ導かれるようになるのだろうか。将棋の世界では、人間が人工知能により新たな打ち方を学ぶようになる。医療の世界も進化していき、手術を受ける時に、人間の医者と、ロボットの医者のどちらに施術して欲しいですかという問いかけが本当に現実になる日がくるのかな。
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なかなか興味深い本だった。
羽生先生の文章も分かりやすく、
良く取材されていた。
やっぱり専門分野以外の分野に対しても
このようにきっちりと調べて
文章を書けることこそが
知性なのだと感じた。
私の羽生先生のような知性を
身に付けたいと本気で感じた。
もっと、もっと、もっと、
読書に励み、勉学に励まないといけない。
そして、もっと、もっと、もっと、
見識を広め、さらに深めなくてはいけない。
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将棋の羽生さんが人工知能の本を書いてる、という興味から本書を手にとった。4年前の本なので、内容には古いところがあるかもしれないけれど、IT知識なしの自分には人工知能とはなんぞやがわかりやすい文章でよどみなく書かれていた。
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羽生善治さんのわかりやすい語り口で人工知能という最先端の問題について触れることができた。自分の生活にも直結してくるであろう人工知能をどう使うべきなのか、今後考えていくきっかけになった。
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知性は再定義される。だからきっと僕にも可能性がある。
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羽生善治の本はたいてい面白い、と思い込んでいる。
その羽生が送る人工知能の「核心」である。何この期待感。
テレビ番組をベースにしたもののようだけど、まったく知らなかったので新鮮に読む。
冒頭に、1996年に実施されたプロ棋士向けアンケートが紹介されている。
コンピュータがプロ棋士を負かす日は、という問いに、多くの棋士が、そんな日は来ない、と答える中、羽生は2015年と答えている。ほぼ正確な予測といっていいだろう。
人工知能で仕事がなくなる、というような脅し文句を聞くようになって久しいが、羽生の仕事がなくなるかは別として、人工知能の歩みを痛烈に感じている人物であろう。だが羽生はそれを否定しない。いつか人工知能に勝てなくなるだろう、と予測しながらも、それが楽しみでもあるようだ。
今の人工知能には、恐怖心がない。それは指し筋にも見えるようだ。恐怖心から生まれるともいえる美意識もない。それから、ふなっしーを生み出すような力も今のところは、ない。
接待将棋をさせようとしても難しいらしい。自然に負ける、というアレだ。だからまだまだ人工知能には発展の余地もあるし、一方で美意識をもち、(通り一遍でない)ゆるキャラを生み出す柔軟性を楽しみたい。これも時間の問題かもしれないが。
知性は再定義される、として本書の幕が降りる。なんと可能性に満ちた言葉であろうか。AIの進化も楽しみだが、自分だってなんらかの可能性がある、と思う、マジで。エキサイティングな本です。