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理論も思想もないが、事例が多く、サラリーマンには役立つかもしない。教師の定年後や大学教員の定年後を誰か書かないだろうか?
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あと数年後に定年が迫ってきたので、これぞとばかりに飛びついたのが本書。ぼくのような仕事では70まで働けるし、むしろその後にどれだけ元気が残っているかが心配だが、一般の人では50を過ぎたくらいから定年後について真剣に考えておく必要があると筆者は強調する。都市部と農村部を比べると、都市部の人は定年後居場所が見つけられず困るが、農村部の人ほど地域の活動に参加し、「生き甲斐」を見つけたりするそうだ。本書は中公新書にしては書いてある中味が週刊誌などとあまり変わりがない。もちろん、筆者はあちこちでインタビューをして調査もしているが、今一面白くないのである。夫が定年後家にいることで妻のストレスがたまり、うつや他の病気になるというのは深刻な問題であるが、これもどこかに書いてあるような話である。なにかもう少し定年後に対する深い話がほしかったという気がする。
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通勤電車のつり革広告で見つけた本です、サブタイトルにあった「50歳からの生き方、終わり方」という文言に惹かれました。いつまで働くか(定年をいつにするか)という問題は大きなものですが、この本では、定年後の最大の問題は、巷でよく言われている、健康やお金だけではなく「孤独」である、と説いています。
幸せに過ごすには、健康もお金も大切なのは否めないものですが、仕事を離れて一緒に時間を過ごせる相手を持つことはとても大切だとこの本を読んで感じました。身近なところでは、配偶者、子供たちは巣立っていくものですから、その次は、近所付き合いになるのでしょうか。そして、近所ではないにしても、何か共通の目的をもって時間を楽しく過ごせる相手。。
これらは会社での地位、給料には関係があまりなさそうですね。30年ほどまえに会社に入ったときに、もうすぐ定年を迎える方が、定年後には「どういう人達と何をして過ごすか」をイキイキと話しているのを見て、私もそうなりたいなと思ったのを覚えています。
あれから30年、自分なりに工夫してきたつもりですが、この本からもさらに素晴らしいアドバイスをもらったと思います。あと10年程度に迫ってきた私の「定年」を前にして、色々と考えさせられた本でした。
以下は気になったポイントです。
・会社員時代の役職や評価は、その人の定年後の状況とは関係ない、人生の後半戦が勝負である(まえがきp8、p99)
・2013年の、高年齢者雇用安定法の改正で、65歳までの雇用責任が事業主に義務付けられた、それに伴い企業は、1)定年引上げ、2)継続雇用制度の導入、3)定年の定めの廃止、のどれかを選択しなければならなくなった、多くの企業は2)を選択(p10、15)
・厚生年金は、加入期間や平均年収によっても異なるが、月額平均で22万円程度、これに退職金や企業年金が加わることになる(p21)
・女の人は定年後も大丈夫だなと思えるのは、女性は現役時代から仕事だけでなく、家事・子育て・食べ歩き・ショッピングなど、好きなことも手放さないで調整しながら仕事もやってきているから(p27)
・定年後は、一つのことをずっと考え込んでしまうが、会社では電話や上司の指示でいつも考え事が遮られるのが、精神衛生上良かった(p38)
・決まった時刻に起きることは、その日の生活リズムをつけるという意味で有意義な機能を果たしている(p40)
・同じ通勤電車、同じ仕事、同じ同僚、変わらないランチ、それらをあと5年間続けるのは嫌だと思って、定年退職をした後に、その時否定していたものが懐かしくなる(p45)
・定年後の人かどうかの区分は、靴が一番見分けやすい、手提げかばんを持っていないのも特徴、帽子をかぶっている人も少なくない。(p52)
・元気な人の共通項を探ると、教育関係に取り組んでいて、若い人に何か役立つことを持っている。若いころの自分をもう一度呼び戻していることが挙げられる(p61)
・定年前後のギャップを埋めるには、定年前の会社中心の働き方を修正するか、定年後の生活を変えていくかの対応になるだろう(p72)
・在職中は、仕事に注力する自分、仕事以外に関心のあることに取り組む自分、家族や昔の友人を大切にする自分などを、自らの中に同時に抱え込んでおくことが大切である、特に中高年になってからは、両者を区分するのではなく、相互の好循環をどのようにして生み出すかがポイント(p96)
・会社員が超えるべき通過儀礼から見ると2段階から成る、1)入社してから組織での仕事を通じて成長・自立、2)組織での仕事に一定のめどがついてからの自分の今後の在り方を考える時期、後者では、老いること・死ぬことも意識して、組織との距離感をどのように取っていくかがポイント(p103)
・平均寿命と健康寿命の差は、2010年においては、男性で9年程度、女性で12年程度となっている、健康で過ごせるのは男性で70歳、女性で74歳程度が平均値であるが、実感としてはもう少し長い(p106)
・定年後の過ごし方として、1)定年退職から74歳まで、2)75歳以降、3)最後を迎える準備期間の3つに分けられる、その中で74歳までは、自立を確保できて、かつ今までの組織における義務の束縛から逃れ、家族の扶養義務も人段落つく、多くの時間を自分のために費やせる人生のラストチャンスである(p109、110)
・一つの立場で物事をなすには、3年程度の時間が求められるだろう、学生から社会人への切り替えにも、この程度が必要(p115)
・転身した年齢が若いほど良い、さらに在職中から新たな取り組みをスタートさせることが肝要である(p117)
2017年7月22日作成
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まぁよくある話ではあるが、60歳過ぎても年金がもらえず、子どもにも、まだまだお金がかかる人たちのことは知らないんだろうな。と思った。
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定年後にどうするか考えさせられ、参考になった。
目新しい話が多くあるわけではなく、どこかで聞いたことがあるような内容が多いが、定年後をテーマに網羅的にまとめていること、実際に多くの人にインタビューして得た気づきに基づいたり多くのデータや書籍をベースにしているのが説得力を高めている。
印象に残った内容としては、
- 何をしたいかも大事だが、ニーズに対応することが重要で、それを考えていないことが多い、とのこと。地域でボランティアでも…という人はいるが、具体的に何をするかが答えられない人が多い。なるほど。
- 60-75歳が、体も元気にうごけるゴールデン期間。
- 死からの逆算。若いときは何を経験するかの積み重ねだが、40代以降は死から逆算して何をするか。
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サラリーマンを経験した著者が、定年後に待ち受ける現実を明らかにし、真に豊かに生きるためのヒントを提示している本。実情を具体的に調査しており、幸せとは言いにくいケースが8割以上で、サラリーマン時代の生き方が反映されている。未来にも過去にもつながらず、現在だけを生きているという指摘は厳しい。しかし、定年後は、すべてを自らの裁量を発揮できる時期で、その時に向かって準備が必要であると主張はうなずける。
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今まで読んできたセカンドキャリア関連本の中では参考になった1冊です。特に目新しいことはなかったけれど。
自分は遅きに失した感がありますが、若い人に読んでほしい1冊。
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定年というと多くはお金の話で、あとは健康について。でもこの本はそうではなく、定年後をいかに生きていくかということについて、いろいろな事例を取り上げています。自分も遠くはない将来そうなる歳、それなりに趣味はあるものの、もう一度これからのことについて今どうしていくかについて考えさせられる内容でした。
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定年後を3つの期間に分ける。65歳から74歳まで、75歳以降、そして最後を迎える準備期間。この本での、「定年後」という場合は身体は健康でいろんなことに挑戦できる74歳までを指す。人生の本当の黄金の期間は60歳から74歳までの15年間なのだという。60歳にもなれば生きる上での知恵は蓄積されている。その上、身体も元気だ。悠々自適は75歳を超えてから考えればいいという。
準備が重要なのだという。それを引き算で考える必要がある。60歳で仕事を辞めて、次の日から何かをすぐに始められるわけではない。そのためには、準備が必要である。10年前から準備するのか。5年前から準備を始めるのか・・・・そもそも、何をするのか、それが問題である。
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定年後の人生について、豊富な実例の取材、統計的数値をもとにリアルな姿が紹介されている。定年後の時間は、想像以上に長い。会社とのつながりが絶たれ、孤独に陥るケースが、特に大企業の管理職だった人に多いそうで、自分の将来が少し不安になった。。
50歳くらいから、会社以外のつながりを作ることや、仕事以外の活動にもかかわること、子供時代からの自分の人生で関わったモノや人を思い出すことも、定年後の人生の準備に向けたヒントになるという。対処法はさまざまなところで語られる内容と大差はないが、単に著者の人生論としてではなく、リアルなケースをもとに提案されるので説得力がある。
さすが評判になっている1冊だけあって、とても面白く示唆に富んでいました。
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著者自身の経験と定年を迎えた人へのインタビューをふまえ、定年に向けての準備を促し、また定年後の生き方を考えるよう促している。
著者は現役時代から、本業の会社員とは別に執筆、講演等もこなしていたとの事なので、定年後は再雇用を選択せず、執筆、講演活動に専念することに。
日本がなぜ定年制を採用しているのか、会社が実は優れたシステムであるのか、の説明は非常に納得。
人生90~100年台と言われる現代において、全ての50代の勤め人必読の書だと思う。
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けっこう売れているようでびっくりしました。
定年後のサラリーマンがどこでどんなことをしているか、そのレポートが興味深い。
こういう具体的な姿をまとめたものは、いままであまりなかった。
55歳になったら、ときおりパラパラめくってみるとよい本。
60歳でも遅すぎることはない。
p70の図、会社以外の友人や知人と時間を過ごすことがない人の割合が、日本の男性場合は異常に高いという事実が、定年後の悲劇のすべてを物語っている。
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定年まであと数年ということで、書店に並んでいたこの本を読んでみた。定年後の生き方について、様々な事例を提示しながら考察する。
サラリーマンにとって定年は必ず経験するものであり、その後の生活は大変気になる。セミナーでは年金や生活費の事ばかりが話題になるが、それよりもあり余る時間をどうするかが問題と著者は考える。定年後の過し方には色々なパターンがあるが、それを定年になってから
考えるのではなく、在職中に考えておく事が重要である。自分のやりたい事を決めて、少しづつ準備をしておく。そして定年になったら、上手く着地して新しい生活に移行するのが良い。実際、著者は休職の経験がありその間に、自分のやりたい事を決めて、上手く移行できたようだ。しかし、現実にはそういう人は稀かもしれない。年金生活では厳しいからとか、やりたいことが見つからないから働くというのが多数だろう。この本を読んで、定年後についていろいろ考えさせられた。
でも自分自身は、もっと楽天的に考えている。
幸いなことに、身近に退職後の生活のほうが充実していると言う父がいる。父の生き方に倣うのも手だろう。定年まで多少時間があるので、いろいろアドバイスをもらって、定年後の自分の生き方を考えてみたいと思う。
定年後の競馬をどうするか。これが問題。
長年やってみて儲からないことが判っているので、現役のうちから貯金して自分でルールを作って貯金から配当を出す・・自炊競馬で楽しむつもりだ。
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こんにちは、先日は本をありがとう。父さんは将棋や畑仕事を楽しみ、孫等もいますし退職後も有意義に暮らしているかと思っています。この本をくれたということは、私も来年40歳で退職後のことも想像しておいたほうがよいというメッセージでしょうか。本の中の「会社に行けば、人に会える、昼食を一緒にべながらいろいろ情報交換できるし、若い人とも話ができる。出張は小旅行、接待、歓送迎会は遊びまさに天国だ」との意見には面白く思えました。時間があってもやる事が無いと、つまらなくすごしてしまうのでしょうね。最近は大変なことも多い仕事ですが、この言葉を聞いてからまた大変ながらも楽しんで仕事をやろうと思っています。
まだ漠然とですが、私の定年後は近くの畑を手伝ったり、料理をしたり、日曜大工をして何かしらで少しのお金を稼ぎながらゆっくりすごせればいいなとは考えています。また、いろいろな本を読み自分の「死」についても考えています。万が一のために、私の資産・保険の話を妻としたり、まだ書いていませんが遺書も用意して死後の事に関する私の意向をまわりに伝えておくべきだと考えております。
以前帰省したときに母さんとはそのような話をしているとの事でしたが、父さんの場合はどうでしょう。何か私に知っておいて欲しいことがあれば、教えてください。この本にあるように、できるだけ長く、心配もなく有意義に過ごしてもらえればと思っています。本中の筆者は、元気で有意義に過ごしている人は同期の中で2割もいないとの事でしたが、父さんがその2割に入っているとよいなと思います。そして私もその2割に入れるように妻と話し合い、より良い老後生活の準備を少しずつ進めて行こうと思います。
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雑多な思索やエピソードの寄せ集め、という印象ではある。ただ筆者自身が身をもって経験したり考えたことが散りばめられているので、読者が自身の「定年後」を考えるには多くのヒントが詰まっているように感じられた。