紙の本
孤独死の分析
2020/10/16 11:22
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投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
関係する業者にくっついての現場取材、データを分析する研究機関に取材、社会福祉協議会の取り組みに取材、IT企業に取材などなど、この手の本の中では手広く取材された方ではないでしょうか。おつかれさまでした。
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孤独死は確かに社会の一断面かも知れないがここまで強調して取り上げるべきなのだろうか。
一人世帯が増え続けている実態の下、高齢化が進行すれば孤独死の数は否応もなく増える。
ただそれは事故と同じく、全体から見ればごく一部の例ではないのかという思いをもつ。
「コミニュティ」という対応策についても違和感を感じる。かつて田舎の濃密な人間関係から都市部へ出てきた若者が感じたことは寂しさよりも開放感ではなかっただろうか。
本書は社会の一面を強調しすぎているように思えた。
2017年4月読了。
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著者のいう、「緩いつながり」というのは理解できるが、そもそもそういった繋がりさえ拒否する層が孤独死予備軍のボリューム層なのではないだろうか。
コミュニティに参加すること、隣近所との付き合いを密にすることが孤独死への対策と言われても、なるほどそうですね、としか言いようがない。
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筆者の私が、私が感が強くて疲れた。
こういうのはもっと硬く読んでいいな〜。
誤字脱字が多発しているが
大家の紋章には笑った。
大家さんにはどんな紋章が…
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孤独死大国 予備軍1000万人時代のリアル。菅野久美子先生の著書。日本は現在ですら孤独死が頻繁に起こっているのに、将来はもっともっと孤独死が頻発する孤独死大国になるなんて。日本はいくら先進国、経済大国ぶっても、孤独死が頻発するような孤独死大国はとても先進国とは言えないと思う。孤立社会、無縁社会を何とかしないと日本の将来は暗いのではないでしょうか。
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なんでもいいからつながりを作っておけ、なんだろうけれど。働ければベスト。趣味のつながり、読書会でもいいかな。結婚では孤独死は先に死ぬ方しか回避できない。夫婦の意思重視志向はハイリスク。そりゃそうだ。同居家族がいて孤立するのがQOL低い、はわかる。
猫町クラブ、私も読書会行ってみようかな。
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孤独死が悲惨なのは、一人で家で亡くなることではなく、死後何日も何か月も発見されないこと。人とのつながりがなく、8割はセルフ・ネグレクトの結果。地縁で孤立を防ぐ試み、IT活用、孤立者がコミュニティを得た事例。人と会いましょう。
迷惑をかけない、の呪縛が強すぎて、今は、孤独死は迷惑をかけるからそうならないように、がんばらなくっちゃっていうプレッシャーになってるなぁ。
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愛読してる「東洋経済オンライン」で
紹介されていたので早速
東経では、一見ネガティブとされる特集をよくやってて
「実家の片ずけ」「貧困」「孤独死」などなど
個人的には、長いこと一人暮らししてるし
人生も、とっくに折り返してるんで
非常に興味深い題材ではある
目をそらせたところで、避けて通れる訳でもなし
それなら、実態に近いところを知っておくのは
大切なことではないかと
著者である菅野氏
元々は、事故物件の不動産取材をしていたところ
その大半のケースが
孤独死だったことから
故人の生活実態を見聞きするようになり
今回の執筆に至ったようです
本書では
①孤独死予備軍1000万人の衝撃
②遺された家族の苦悩
③セルフ・ネグレクトと孤独死
④支え合いマップで孤独死を防げ
⑤ITは孤独死を防止できるか
⑥一人で生きることと孤独死の間にある大きな溝
と、6つの章にわたっている
孤独死という言葉が使われ始めて
結構な年月が経ってるように思いますが
実は、公的には定義が決まって無いようで
個人的には、ソコが一番驚いた 笑
一般的には
「誰にも看取られず、一人、部屋で最期を迎える」
ぐらいの感じだと思いますが
東京都監察医務院では
「異常死のうち、自宅で死亡した一人暮らしの人」
誰にも発見されずに
自宅で死亡した場合、異常死として扱われるのだ
なんともやるせないではないか…
更に、日本に於いて
年間の孤独死は約3万人で、自殺者とほぼ同じ数
23区内では、8千人弱
男女比でいうと、だいたい2:1で
男性優位
また、発見迄の日数も
平均で男性12日、女性6日と
男性の方が、なかなか見つけてもらえないようです
当然の事ながら、死後経過日数が多くなるほど
物件へのダメージが激しくなる
機密性が高い集合住宅は、特に臭いが漏れずらく
より発見が遅くなるという
これだけ頻繁に起こっている「孤独死」だが
厚労省は、明確に定義したり
人数調査をしていないらしい
そう言えば
「チーム・バチスタの栄光」の著者である
海堂尊氏も、厚労省のポンコツっぷりを批判して
「死因不明社会 AIが拓く新しい医療」
という新書書いてたなぁー
孤独死の恐ろしいところは
社会と孤立している
独居老人だけに起こり得る訳では無いと言う点
本書でも紹介されていた例でいうと
家族と一緒に暮らしていても
一家でセルフネグレクトに陥り
(この場合は、ゴミ屋敷と治療拒否)
息子→自閉症
母親→認知症
同居している叔父→内臓疾患
行政関係者の粘り強い説得に応じて
息子と母親は、それぞれの施設へ
叔父だけは頑なに支援を拒んで、孤独死してしまう
高齢者には、まだ介護保険制度がある���め
何らかの形で支援を受けられるが
問題なのは、65歳未満だという
リストラや、病気になったり
仲が良かった連れ合いを亡くしたことによって
セルフネグレクトに陥ってしまうコトがあると
福祉の目にかからず漏れてしまうため
実態が掴めていないという
心的ストレスから、セルフネグレクトに
陥ってしまう可能性は、年齢を問わず
誰にでもあるというコトだ
なんとも恐ろしい…
孤独死の現場では
壮絶な状態を目の当たりにする
発見が遅れれば遅れる程
遺体は損壊していく
一人暮らしの母と、些細なことから喧嘩し
メールの返信が来ないまま1ヶ月
お中元を発送したけど、戻ってきたという
叔父からの連絡で、実家を訪れたところ
リビングで食事中に
急死していた母を発見する
警察からの事情聴取と
変わり果てた姿の母
硬直して冷え切った身体が、膨らみを増して
周囲には、無数の蠅が飛び回っていた
発見迄の時間が経ち過ぎて
死亡期間や、死因も特定されず命日も確定できない
変わり果てた
遺体の一部の写真を見せられても判断できず
着ていた服やメガネで確認するも
血液と体液にまみれて、判断に困る
検死後、葬儀社に引き渡されても
遺体の損傷が激し過ぎて
一目見ることも出来ないという
遺された家族に、否応無く圧しかかる現実
孤独死の現場には
特殊清掃が入る
事件事故などによって
汚れたり、痛んだりした現状復帰をはかる仕事で
最終的には、遺品整理まで請け負うコトもあるという
特殊清掃業者の仕事っぷりも
紹介されていたけど
ここでは自粛します
行政が動かない中
民間業者の中では、様々なサービスが提供されていいる
象印では
高齢者が、必ずお茶を飲むという習慣から
通信機能のある電気ポットを売り出したり
Panasonicでは、ドコモの携帯に
見守り機能を搭載したり
オムロンでは、人の表情や性別、年齢、視線などを認識して
その結果をスマホやタブレットへ送信してくれる仕組み
その他にも、色々なサービスがあるようですが
見守りしてくれる家族が居ないと、成立しない
特に、高齢者はITに関しての拒絶が多い
「見守り」ではなく「監視」と捉えてしまいがちだという
結局のところ、最終的には
自力で、何らかのコミニティーに入るのが一番だと
著者も
「一人で家で亡くなるコトが悲惨なわけではない
死後何日も、何ヶ月も発見されないという孤独死は
その人が、人生の最後に
誰とも繋がりがなかったコトを現しているから悲惨なのだ」と
ここまで言われると
全くの人ごとではない
今はまだ、働けて店をやってるから
何かあった時は、誰かしら気づいてもらえるとして
その後は、全く自信ないなー
それにしても…
2018年を締めくくる読書が
本書だったところが
何とも私らしい σ^_^;
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#完全に人ごとではない
#セルフネグレクト
#地域密着型Barの必要性を考える
#読書好き
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見守りサービス。機械に監視されることを嫌がる問題もある。
オムロンの見守りカメラセンサー「家族目線」。ラムロックみまもりCUBE。
対面型見守りサービス:つながりプラス:週2回電話。親の抵抗。