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ボクが不思議に思うことの一つに「経済」がある。
読書は趣味の一つなのだが、本屋に行くとまずは平積みになっている本をチェックし、興味を惹くものがあれば手にする。気に入ったら購入するし、気に入らなかったら買わない。「いま、社会の注目はどんなところにあるのかな?」なんて思いながら本屋を巡るのが好きだ。そんな中で「経済」コーナーは不思議だ。まったく主張が異なる本が同じテーブルに平積みされている。これだけ主義主張が異なるものが隣同士で売られているのだ。経済の基本は高校でも習うし、大学で経済学部を専攻したらもっと深く学ぶ。もちろん世の中に正解はないのは分かっている。なのだが、世の中の基本である「経済」について、これだけ主義主張が180度違う本が隣同士で売られているのだ。「う~む、いったい何が本当なんだろう」と思う。
ただ、やはりコツはあって、・・・・というより、みんなそうしているのかもしれないが、自分がある程度信用できる著者を見つけることだ。ひとまず色々読んでみて、自分の頭で考えてみる。その時点で納得できる/出来ない箇所があるだろう。そんな中で、納得できる項目が多い著者を見つけることだ。ぐっちーさんは、ボクにとってそんな一人だ。
本書はぐっちーさんと高橋洋一さんとの対談だが、必ずしも意見が一致している訳ではない。というよりは、ある点では一致しているが、ある点では相当違う主張をしている部分もある。高橋さんの方が目上なので、ぐっちーさんはそれなりの応対をしているが、その視点はもって読まないといけないと思う。ただ、高橋さんも東大数学科卒業の元財務相官僚という変わり者。小泉内閣や第一次安倍内閣で実務面で活躍された方らしいので、相当、実績もあるし、それに基づいた主義も明快だ。そういう意味では、面白い本に仕上がっていると思う。
・GDPは円安がいいのか、円高が有利なのか?
・日本の財政は、本当に大丈夫なのか?
・アベノミクスの評価はどう考えているか?
・地方活性化の方法は?
そんな視点で議論が進む。こういうことを考えてみたい人にはお勧め。
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AIの登場で無くなる職業についてはやっぱりの感あり。◯◯士の職業が軒並みダメになった世界を見てみたくなった。よく読む経済評とは異なる見解で読み応えあり
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過去のことは、何とでも言えるということはあると思うが、曖昧な議論をするよりは余程ためになるという印象を持った。
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高橋洋一さんとぐっちーさんの対話。メディアに騙されないためにはどうあるべきか。
アメリカのドナルド・トランプや日本の安倍さんに対する評価が高い。トランプさんは過去に4回会社を倒産させたことが彼のハングリー精神を強くしていると高い評価。安倍さんに対しては野党時代に意気投合して、当時の民主党には金融政策をけちょんけちょんに駄目出しされたけど、唯一安倍さんだけが面白がってくれたみたいな。
勢いのある時って色々なひとが寄ってくるけど、そうでなくなった時ひとは去っていくと言うのは良くある話。損得よりも面白いか面白くないかで
結局エコノミストでもメディアでも、どこに依っているかで見方や発言が変わる。まぁ当たり前か。
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第1章「トランプはバカじゃないからこう付添え」
第2章「円安が国益か、円高が国益か」
第3章「財政再建はもう終わっている」
第4章「アベニューミクスをどう評価するか」
第5章「規制緩和はなぜ進まないか」
第6章「地方活性化に何が必要か」
第7章「少子高齢化はチャンスだ」
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思いの外面白かった(*´∇`*)
2人はもちろん別々の経験を積んできているんだけど、同じ視点で捉えているからかな、お互いに興味をもって話をしている風で、こちらとしても「それ、知りたかった!」を自然と引き出している感じだし、読みやすかった。
実際に働いていた時の事や、その当時から日々考えている事など、特に人間関係は関わった人ならでわのリアルな話が興味深かった。
どんなバックグラウンドを持つ人かによって経済に与える影響は大きいなあ、と改めて重要性を感じた所だ。
高橋さんは学者視点で、グッチーさんはビジネスマン視点なんだろうけど、高橋さんもビジネスマンよりなのかな。良いか悪いか、損か得か、数字でハッキリと答えを出す。それがその人の立場によっては都合が悪い場合もあるかもね。
グッチーさんのことは知らなかったので調べたら色々悪い話も出てきたけど、実際のところがどうなのか分からないし、高橋さんだって沢山出てくるだろうから(笑)そこはあまり気にせず、本中に書いてある事だけに集中する事にした(´ω`)
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これオモシロイ。
ただここで展開されていることがホントかどうかは分からない。普段新聞をはじめとするマスコミで伝えられていることとは異なった主張だ。たぶんお金を中心に据えた合理的判断なのだろう。賛成はできないけど。
高橋さんの「マル経の人の言うことは理解できない」が今の経済論の主流なんだろうけど、だから経済は学問じゃなくて道具なんだと、あらためて思う。
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【要約】TVでは言えない不都合な真実。特に政府債務の件は本当なら大騒ぎだけど。
【所感】経済・投資系の著作はポジショントークが多い。金融機関等のお抱えコンサル的な人の言説があてにならんのは世の常。このふたりポジションは、”培った知識と溢れる思いを直言することで次の仕事につながる” 。よって、お抱え人材とは一線を画す内容となっている。再読価値あり。でもトラップのくだりは本当にそうなのかねえ、、と思ったけど(笑)
【メモ】
・ビックマック指数は実感に近い。スイスのビックマックは720円。それからすると対円ではスイス・フランは高すぎるかかも。(1スイスフラン =113 円 http://ecodb.net/ranking/bigmac_index.html
・円安のほうがGDPは増える。GDPは大きい方が国益にかなう。
・歴史上、通貨高で潰れた国はない。これまで破綻した国は全部通過安。つまり、ちょっとだけ円安が良しってこと。
・短期予測はできない。かろうじて2〜3年後ならわかるかも、程度。だから短期予測は信じるな。
・マネタリーアプローチ=要はモノの受給曲線と同じだ。
・アベノミクスで金融緩和=円供給増=円安方向にすすむ。だろう であって、正確に予測はできない。
・金融緩和は失業率を下げるため。為替のためではないし、適正な為替水準は政府にも決められない。
・物価と失業は逆相関、フィリップス曲線。お金を刷る金融緩和⇒予想インフレ率上がる⇒金利下がる⇒投資がふえる企業活動活性化⇒採用が増え失業が減る
※実質金利=名目金利−予想インフレ率
・雇用が増えれば採用競争になり賃金があがる⇒消費が増え物価上昇⇒景気上向き
つまり雇用を見れば景気動向がわかる。その雇用を動かすのが金融緩和なのだby高橋
・通過戦争では日本国は負けない。円が急騰したら知ればいい、急落したら外貨準備140兆円を売る。通貨危機のあったタイや韓国とは信用力が違う。財政破綻で円が大暴落と騒ぐ人がいるが心配なし。
☆日本政府の負債は2015年で100兆円程度。実質的に財政再建は済んでいるby高橋
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52109?page=2
・マイカーの稼働率は2%くらい。ウーバーは98%の時間を活用して貸出している。
・最後の砦を考えておく。誰も当てにならないから。高橋はマッサージ屋、ぐっちーさんは農業だと笑
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経済学者で政界とも繋がりの深い高橋洋一氏と金融に精通するぐっちーさんの2人が今の世の中で起きていることについての対談をまとめた一冊。
政治・経済の第一線で活躍されていたお二人だからこそ語れる経験や本質的な考えを本書で知ることができ、非常に勉強になりました。
またおふたりの深い知識からくる理論には舌を巻く場面がたくさんありました。
また、世の中で言われているトランプ氏の印象や増税についての内容が誤解であることもお二人の指摘から知り衝撃を受けました。
郵政民営化やアベノミクスなど高橋氏が関わりの深い政策やぐっちーさんの関わっている地方創生などは経験から肌で感じたことが語られているのでストレートに伝わってきました。
また、財政政策や金融政策の意義などをデータに基づいて解説されており、内容がすごく腑に落ちました。
特に特区の話は印象に残りました。
本書は当事者であるからこそ知っている知識が満載で、世の中で語られていることの本質を見抜くための材料を提供してくれる自己防衛の一助として有用な一冊だと感じました。
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内容の良し悪しや正しさがわかるほど、経済のことがわかっていないが、視野を広げてくれた。ニュースをそのまま受けとめがちな方におすすめ。
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トランプ政権の話や金融緩和など、昨今の日本経済に大きな影響を与えているトピックについて対話形式で収録された本。
出演者の一人のグッチーさんは公共リノベの実例の中でも有名な岩手県のオガールプロジェクトの推進者。
トランプ大統領や財務省の裏話など聞けたのは面白かった。が、何しろ対話形式なのでどうしても根拠が整理されず、うさん臭い印象を受けてしまったのも事実。
とりあえず二人ともリフレ論者で、功利主義であるという子は分かった。
「金融政策の目的は雇用改善にある」というところと「どん底を味わったことがあるものは強い」ということが印象に残った。