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20170827予約
半年近く待って、やっと順番が回ってきた!
次々に場面が変わるので、ドラマだったら面白いだろうな、と思った。
元銀行員ですが、こんな銀行員いるのかな?そして自分のことをバンカーと言う銀行員がいるとは、思えないけど。
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著者のファンなので購入。
個人的には、楡周平さんと並んで現代のビジネス小説の泰斗と勝手に崇めさせて頂いている。
著者の作品を通じて、銀行の内幕や、組織のあり方などを学ばせてもらった。
本作も、才気溢れる主人公二人が、困難に立ち向かっていく王道にしてストロングスタイルド本流。
相変わらず痛快にして爽快。
次作が待ち遠しい限り。
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育った環境も境遇も違う、二人の「あきら」。
「瑛」は子供の頃に、そして「彬」は大人になってから、人生の岐路に立たされる。
この物語の主人公は、「瑛」なのかな?
私は、どちらかというと「彬」の方に魅力を感じた。
強く・しなやかで・清廉。
とても魅力的な人物でした♪
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文庫オリジナルの最新作、タイトルもなんだか新鮮味を感じて読んでみましたが、長いという点を除いて、中小企業と銀行を舞台にした王道の池井戸潤小説でした。それもそのはずで、新作と言っても実は2006年〜2009年に雑誌に連載されていた作品で書籍化されたいなかったものを加筆して仕上げた作品とのこと。むしろこの10年の人気を作り出す原点のような作品でした。もちろん、さすが池井戸潤という出来ばえ。池井戸潤の作品として楽しめます。期待を裏切らず、そして期待を超えることはない。安心して読んで楽しめる作品。まさに職人技です。本書の登場人物の2人はいわゆる著者と同じバブル期就職世代。生い立ちの異なる2人のアキラの人生を幼少期から順番に描いて行く様は池井戸潤の他の作品とは若干雰囲気が異なりますが、その辺の大河ドラマちっくなものは正直上手く描けているとは思えなかった。たいした伏線もなく、結局は池井戸潤の他の作品同様の展開で、でもやはりそこが面白いところです。
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いゃ、もうアキラもあきらもかっこ良すぎ。ええ、全国のアキラくんたちのドヤ顔が見えるようで!
池井戸さんが描く銀行話だから、もやもやいらいら後スカッと!といくのは分かってたけど、それでもやはり読んでる途中はバカ叔父たちの所業に腹わた煮え繰り返りまくり。
でも、アキラたち、すごい。
彼らにはバンカーとして、そして人として絶対に捨ててはいけないものが見えている。そしてそれを捨てない勇気。
2人のアキラには、確かに凡人にはない生まれ持っての才能があるのだろう。けれどその才能を生かすために必要なのは、やはり「人としての愛」。そう、愛は金を凌駕するんだ。
いやぁ、これで来年の銀行系の就職希望者激増、まちがいなし。
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700ページにもわたる、大長編です。あきらと言う同じ名前の育った環境が全く違う頭脳明晰なふたりが挑む、銀行を中心とした企業立て直しの物語です。著者が元銀行員だったこともあり、リアルな話になっています。紆余曲折の末たどり着く物語の結末は、相当経済的なことに詳しい人でなければ予測できないラストなのではないでしょうか。(自分は素人なので分かりませんが)
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面白かった!さすがは池井戸さん。善悪がはっきりしてるし、いつも似たようなテーマではあるんだけど、毎度面白く読ませて頂いて、大満足。おじさま方にはお子さんはいなかったのだろうか、とか色々疑問点もあるけど笑。2人のアキラどちらもかっこよかったです。あと、北村さん父がかっこよかった。
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銀行と経営者二つの観点を、2人のアキラの人生を通して感じることができる。ギリギリの攻防や選択は、さんすが池井戸潤であり、読み終えたくないくらいに、一気に読んでしまった。
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もう少し瑛を目立たせても良かったと感じる。
終盤の展開は予想通りで意外性はなかった。
しかし、池井戸さんの作品らしさがあり、楽しく読むことができました。
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気になりつつも、数字・お金・計算への拒否感が銀行ものへの抵抗になってしまい手を出していなかった池井戸潤。初読みです。
結果、面白かった。
アキラもあきらも素敵すぎて。
境遇が大きく違っても、それぞれがそれぞれの矜持をもって自分の世界で戦い抜いていくのが爽快です。
個人的には工藤さんに胸アツでした。大体の子どもにとっていちばん大きな指針は親なんだと思いますが、赤の他人であっても一人の人間の道標となることは現実でもありえるんだと思います。
工藤さんがいなければこの物語の終着点にいる瑛は存在せず、結果、彬や彬が率いる大勢の人間の終着点もまた違ったものになっていたかもしれないわけで。
もしも的な妄想にすらのぼらない職業ですが、「社長」というものの苦悩も具体的かつ、わかりやすく見せてくれたと思います。
人の命に関わる職業を筆頭にずらりと並ぶ「自分には務まらない職業ランキング」に新たな肩書きが追加されました。
物理的な本の厚みを一切感じさせない、良い人間ドラマを味わえた一冊です。
7月のドラマが楽しみです。
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アキラとあきら
2017/5/17 著:池井戸潤
零細企業の町工場の息子である「瑛」
海運会社の御曹司である「彬」
二人の「あきら」
の幼少期からの30年の月日を
705頁という圧巻のボリュームで
ギュギュっと集約された秀作。
並走される「あきら」の物語
カルピスの原液のように濃い二人の物語には
その他でまとめられない
登場人物と物語が関わっている。
並走される二人の物語が
交差した瞬間、はじける様にその物語は
強く絡まり爆発的に物語の世界は拡大する。
ちりばめられた伏線もしっかりと
回収される職人技のような緻密な構成。
心のどこかで知っているような風景
心のどこかで知っているような時代背景
家族との関わり
友人との関わり
ほっとする情景や環境とは裏腹に
飛び込んでくる
人のいやらしさや厳しさ
その全てがぐるぐると掻き混ざり
集約されている。
ポロリと見えそうで見えない
人の本質。
本作はまさに
「アキラ100%」
いや
「アキラとあきら」100点である。
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結構、良かった。 どちらのアキラもお金持ちにはお金持ちの問題、貧乏な人は貧乏な人の問題が有るが、どちらも、優秀で最後は同じ銀行へ。片方のお金持ちのアキラは自分の家の会社へ。 そこで叔父達の後始末で悪戦苦闘。最後は別のアキラと共になんとか、立ち直す。結構元銀行家であっただけにこの辺りは良く書けているので迫力有り。だいぶ前に書かれた本らしいが良かった。
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最後まで集中して読めた。タイトルを見て、アキラとあきらの対立かと思ったら、違ったのね。彬(の家)がメインで瑛をもう少し活躍させても良かったのでは。そうすると、もっと長くなってしまうか。内容もいろいろ勉強になるね。
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零細工場の息子・山崎瑛と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬。生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きてきた。やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる。逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いが始まった―。感動の青春巨篇。
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率直に面白かった!!
700ページ越えのボリュームでも一気読み。流石は池井戸作品と思わされる秀作であった。
とは言え、面白い作品だっただけに、もうちょっと掘り下げてほしかった部分もある。
特に中盤以降の山崎瑛に関するエピソードは物足りなかったかと。。。
大学進学を決めてからの瑛主観が少なく、レスの遅かった産業中央銀行へ入行した経緯や階堂彬をどう捉えていたのかが完全に想像の域でしかない。
もちろん、この頃からストーリーの主軸が東海郵船グループ内のいざこざにあるので階堂彬側の視点が主になるのは致し方ないのだが、彬から瑛に対する評価は能力的なものだけでなく人物的にも好印象であろうことは描かれていても、瑛が彬をどう評してたのかはサッパリ分からない。。まぁ、少なくとも能力的には認めていたのだろうけど、どのような人となりとして捉えていたのかが…
それ故に、彬が社長就任後に「できるかぎりのことはするつもりだ。」と言われても私情な思い入れがあるのか、単に新しく担当する企業への彼の意気込みだけなのかも読み取れない。。
その直前の「突然の社長就任には驚いた」ってコトから彬とも東海郵船とも距離感はあったのだろうから、そこまで2人の間に友情的なモノはなかったと推測されるが、そもそも2人の出会いはどんなで、同じ銀行内に居て互いをどのように見ていたのだろうか???
タイトルにもなっているくらいだし、2人の交錯を描くのならせめて能力的なトコ以外での関係性が分かるエピソードを織り込んでほしかった。
他にも、生い立ちから現在まで一貫したエピソードで繋がっている彬 の「宿命」に対して、それまでのエピソードと被りが薄い瑛が背負い、乗り越えるべき「宿命 」って???
…とか、最後の最後で唐突に再登場を果たす亜衣って???とかとか山崎瑛に関する消化不良は至る所に散在しているもので。。。
ホントに作品として面白かっただけに、その辺がちょっと残念だったなぁ。。
ドラマの脚本では補完されてるだろうか。。。