紙の本
短編少女
2020/02/26 22:39
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投稿者:4mh - この投稿者のレビュー一覧を見る
少女時代の切なさや、容赦ない感じが読んでいてよかったです。もう少女ではないからか、じわっときました。もっといろんな作家さんの「短編少女」が読みたいです。
紙の本
少女に止まらない
2021/11/02 07:16
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投稿者:マリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
少女に限らず捉えようによっては、色んな話と受け止められるのが多かったのが特徴的でした。また、違うやつを読もうかな。
紙の本
学生時代を思い出す
2017/08/27 20:03
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投稿者:いけみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
■購入動機
短編少年を読み終わったので、次に読みたかった
■感想
短編少女だから、短編少年に比べて恋愛要素が多いのかと思ったが、そこまで強烈ではなく、ほんのりとした恋模様が織り込まれている程度だったので、少年同様、昔の自分を重ね合わせながら読むことができた。
中でも中田永一さんの「宗像くんと万年筆事件」が面白く、ちょっとしたミステリーを読んでいるようだった。
共学高に通う高校生が主人公の話がいくつかあったが、自分が女子校だったため、どことなく出てくる学生生活が空想の世界のもののような、違う次元の世界を見ているような気持ちで読んでいた。
女子校も楽しかったが、共学もいいなーと今更感じてしまったり 笑
もちろん女子校の高校生を主人公にした話もあった。
中島京子さんの「モーガン」。
この話が一番自分の学生生活に近いんじゃないだろうか。
あんなドラマチックなものではないが、話の中の情景が一番理解できた。
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読んだことあるなと思ったら「いつか、君へ―Girls」と「あの日、君と―Girls」を再編集したものだったんですね。
やっぱり中田永一さんと島本理生さんの作品が良すぎて、再読なのに泣いてしまった。
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てっぺん信号―三浦しおん
空は今日もスカイ―荻原浩
やさしい風の道―道尾秀介
モーガン―中島京子
宗像くんと万年筆事件―中田永一
haircut17―加藤千恵
薄荷―橋本紡
きよしこの夜―島本理生
イエスタデイズ―村山由佳
小学生から高校生までの年ごろの9人の少女達(?)
女の子なのに鉄人28号や鉄腕アトムが好きで、青い筆箱を買ってもらっていた私には実感できない少女の心。でも みんなキラキラしてて嬉しい。
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GW休暇って法事で帰省していることが多いけど、今年のようにそれがなかったら結構ゆったり過ぎていくな。
出掛けてもお金が減るばかりなので、良い天気にもかかわらず、家で寝そべって本読みに精出せば、サクサクと頁は進んでいく。
さて、この本は“少女”をテーマにした短編集。なかなか興味深い執筆陣に惹かれて買ってみた。
ともすれば短いお話=薄味になってしまいがちのところ、この本にはそこで終わらない余韻というか後日譚を想起させるようなお話ばかりで、短編集の割にはなかなか良かった。
好みとしては中田永一、村山由佳だが、道尾秀介、中島京子、私の苦手な三浦しをんも捨てがたく。
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+++
恋に恋する女の子のささやかな成長。家出した少女の冒険と、目の当たりにした社会の現実。早熟な少年が抱く不安と、それをほぐす少女のやさしさ。人気作家が「少女」をキーワードに綴った傑作短編9編を収録。多感な時期の憂しやときめき、ときに切ない気持ち。そしてそれらの先にある成長を、思い出のアルバムをめくるように楽しんでください。それぞれの作家の魅力も体感できる贅沢な一冊。
+++
「少女」と呼ばれる一時代は、女性にとって特別な時なのではないかと思う。人生の中で、あまりにも変化に富み、自分自身は変わらないつもりでも、取り巻く状況が目まぐるしく変化し、変わりたいと思いながらも変わらずにいたいと願い、大人の真似をしてみたり、子どもぶってみたりと、何かと不安定で忙しい。とりとめのない時間を同級生と過ごしながら、さまざまな駆け引きもあったりして、一瞬も気を抜くことができない時代でもある。そんな途轍もなく穏やかで激動の少女をこのラインナップで読めるのは贅沢以外のなにものでもない。瑞々しい少女を満喫できる一冊である。
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なんか読んだことあるなと思ったら、以前集英社文庫で出ていたアンソロ数冊からの再録でした。手に取る際はお気をつけください。
でも、また時を経てから別の順番で読むと新鮮な発見もあり。
少女のキラキラした感じ、妙に覚めている部分など、いろいろなアプローチがされていて面白かったです。
道尾秀介の短編は、連作として出なくて単体で切り取っても、やっぱり良いなあ。
個人的には萩原浩『空は今日もスカイ』がイチオシです。カラフルな描写とは裏腹に書かれている内容はダーク。
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今人気の作家さんが少女をテーマにした
短編作品のアンソロジーということで、
どれもそれぞれに個性が出ていて、
多感で揺れ動く少女をあらゆる角度から描かれていて
少女から大人になる微妙な心理描写が楽しめました。
女子独特な世界観が幼い頃から携えていますが、
大人の女性の世界とはまた少し違い
少女らしい繊細な心の世界観を味わえて
懐かしくもあり甘酸っぱい思いでいっぱいになりました。
特に印象的だった作品は「てっぺん信号」、
「宗像くんと万年筆事件」、「きよしこの夜」、
「イエスタディズ」。
「てっぺん信号」は切ない乙女心が上手く描かれていて、
あることで知り合うきっかけとなった初老の女性。
つっけんどな口調だけれど重みのある言葉の数々。
一番の問題は、悔いのない、だれに恥じることもない生き方を
死ぬまでできるかどうかだと思うんだけど、ちがう?
こうやって若い人も歳を重ねている人かた何かを吸収して
光りのある方へ目指していくというのは良い事だなと思いました。
一つ一つの言葉が大切に綴られているようなストーリーにも感じました。
荻原浩さんの「空は今日もスカイ」は読んでいくうちに
何処かで読んだことがあるフレーズだと思って解説を見てみると、
「海の見える理髪店」の中に収録されていたものでした。
また読んでみるとリズミカルな言葉で少女らしい世界が広がっていて
幼い頃の気分が味わえました。
「宗像くんと万年筆」は小学校が舞台となって、
唯一のこの本の中ではミステリーということもあって
他の作品とは違う切り口から少女が描かれています。
宗像くんの本格的な謎解きと不思議なキャラクターにが印象的です。
そんな彼に迷いながらも手を差し伸べてくれた女の子の
微妙な心が描かれているのも良かったです。
「haircut17」は17歳という何をするにても
中途半端な年齢のことに対して、
その年頃のような文体で書かれていたような気がして、
軽くもあり重くもある言葉の綴りのようでした。
ストーリーも他と比べると薄い感じで
まるでコバルト文庫を読んでいる感覚でした。
「きよしこの夜」はこの年頃でもいくら親しい友達に
でも誰にも言えないことが
更に悲しくも辛い出来事が心の中でいつまでも残って、
前に進もうとしても進めない悩める少女の心の描写が
リアルでとても切なかったです。
でも最後には苦しかった時間が終わりの兆しが見えて。
誰かに言って欲しかった言葉。
もらうのではなく、あげることで、救われることもある。
という言葉で読み手としても心が救われた思いがしました。
「イエスタデイズ」は唯一過去の回想から少女時代を振り返っています。
少女時代に誰でも身近な男の子が急にこんな風になったり、
それまで何も意識していなかったことがあることをきっかけに
男性というのことを意識してしまうという
どこかほろ苦いような経験が綴られています。
そしてそん��思いからある曲をきっかけにして
偶然の再会に遭遇することに。
ラストにはドラマチックになってこの先の展開が楽しみになってしまいました。
女性は自らのそれぞれの時代と成長過程と重ね合わせながら
アルバムをめくっていくかのように読んで楽しめるかと思います。
男性は男性とはまた違う繊細な心の移り変わりを読み取ってくれると
日頃の女性との付き合い方も少しは分かってくれるかなとも思いました。
読んだことのない作家の作品がここで読めて
けっこう気に入った作品もあったので
これをきっかけに他の作品も読んでみたくなりました。
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『てっぺん信号/三浦しをん』
『空は今日もスカイ/萩原浩』
『やさしい風の道/道尾秀介』
『モーガン/中島京子』
『宗像くんと万年筆事件/中田永一』
『haircut17/加藤千恵』
『薄荷/橋本紡』
『きよしこの夜/島本理生』
『イエスタデイズ/村山由佳』
三浦しをんちゃんが読みたくて手に取ったが、中田永一さんと島本理生さん、村山由佳さんも良かった。
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アンソロジーですが、お馴染み作家よりも初読みの作家さんの短編が面白かった。荻原さんのは『海の見える理髪店』で既読でしたし。『haircut17』(加藤千恵)で繊細すぎる少女に憧憬し、『薄荷』(橋本紡)で自分に似た少女時代を懐かしく感じました。『きよしこの夜』(島本理生)の少女にも感傷を覚えました。自分はあまり女らしくない少女時代を送った気がしたけれど、こうやって繊細だったり大胆だったり傲慢だったりする少女たちに自分を重ねることができる。それなりに自分もありきたりな少女だったのだな。
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【収録作品】「てっぺん信号」三浦しをん/「空は今日もスカイ」荻原浩/「やさしい風の道」道尾秀介/「モーガン」中島京子/「宗像くんと万年筆事件」中田永一/「haircut17」加藤千恵/「薄荷」橋本紡/「きよしこの夜」島本理生/「イエスタデイズ」村山由佳
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『宗像くんと万年筆事件』が特に面白かった。短編集なので1話が短くて読み足りないけど、初見の作家さんが多かったので読んで良かった。
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2018/5 13冊目(通算84冊目)色々な作家の方の短編集。過去刊行された短編集からの再編集の為、既に読んだことのあるものが見受けられたのが残念な点。それでも、再読ながら村山由佳さんの短編は「これから何かが始まりそうな」ラストで希望が持てる点がよかった。(この方は自分の感性に合うのかなとも思う)その他には、加藤千恵さん、サスペンス風だった中田永一さんの短編が良かったかな。感想はこんなところです。
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「短編少年」「短編学校」とシリーズの作品集。
著名な作家が多く、思春期の女の子がどのような思考回路で、どういった気持ちで、日々を過ごしているのか、バカな男子には想像もできない部分が描かれているようにも思えます。
…私も「バカな男子」なので、あくまでこの感想も想像ではあるのですが。
ただ、男子にはない、複雑な人間関係だったり、細やかな心情の機微だったりを読むと、主人公たちには悩みを乗り越えて(あるいは、上手に悩みと付き合って)幸せに行きていって欲しいな、と思います。
特にラストの村山由佳「イエスタデイズ」は、男子にもわかりやすく、微笑ましいラストでいい読後感の物語だと思いました。
他の作品も、決して読みにくかったりわかりにくかったりするわけではなく、面白く読めるのですが、イマイチ主人公に感情移入しきれなかった印象です。
おそらく、女心がわからないバカ男子だからでしょう。