電子書籍
犯人はこの中の誰か
2017/06/03 20:27
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに姿を現した友人が翌日殺されます。犯人は仲間内の誰か。
誰なのか。なぜなのか。そして、次に起こるかもしれない殺人を防ぐには・・・。
登場人物はサークル仲間10人。内一人は三年前に自殺、一人は殺さされます。
残り8人のうち誰かが犯人。
久しぶりに人間関係が面倒くさいミステリーでした。ノートに関係って言うか感情の向きをメモしながら読みました。
「そう来るか・・・」と思う犯人。ちょっとズルい(笑)
紙の本
復讐の連鎖
2017/06/03 20:20
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学時代のサークル仲間が結婚式の二次会に集まり、その翌日一人が殺されます。
犯人は仲間の誰か。それはハッキリしています。
殺された女性はサークルの中心的人物で、かつて恋人に無理心中を図られ生き残った経歴の持ち主。
死んだ恋人と生き残った女性、二人を中心に感情が入り組んでいます。
犯人は誰なのか。そして、次の事件を防ぐために「鎮憎師」と呼ばれる第三者が加わります。
石持さんらしい「僕は全部分かってたよ」的キャラ。新シリーズになるかも?
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シリーズではないが、限られた登場人物の中に犯人がいて、その犯人に推理のみで迫っていくのは、「碓氷優佳」シリーズに近く、この作品のタイトルにもある「鎮憎師」は話を聞くだけで、やはり推理をする安楽椅子ものの「座間味くん」シリーズを思わせ、それを合体させた感じが、どうにも否めない。
大学のサークルで仲が良かった真穂たち6人は、サークル仲間に結婚式の2次会のために、1年ぶりに顔を合わせていた。そんな2次会には、彼女たちが封印したかった過去の事件の被害者・夏蓮が事件以来3年ぶりに姿を現し、かつての仲間たちは動揺を隠しつつ、久しぶりの再会を喜んだのもつかの間、その日の夜、夏蓮は渋谷の町中で絞殺死体で見つかる…
3年ぶりに再会した彼女を殺したのは、誰なのか?
最後まで、それだけをテーマに描かれる。これはこの作家さんの特徴でもあるんだけど、ずっと同じところを巡っている感じは、ちょっと飽きてしまう…
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奇想の作家の新たな挑戦。本格ミステリーの可能性を拓く傑作誕生!
赤垣真穂は友人の結婚式の二次会に招かれた。その翌日、出席者の一人が死体で発見される。これは学生時代の“事件"の復讐なのか!? 真穂は叔父から鎮憎師なる人物を紹介される。「事件を上手に終わらせる方法を考えてくれる人」だというのだが……。
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序章の本編とのつながりが????あの弁護士さんは叔父さんなのだと思うけど、あれがきっかけに鎮憎師が生まれたとかではないのかなぁ。夏蓮の事件を関係者が集まって議論するのはいかにも石持さんだけど、あの展開で鎮憎師って必要?意外と登場少なかった印象。連作短編とかで活躍を読んで見たい気はする。
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鎮憎師、それは殺人事件に巻き込まれた真穂を心配した叔父が紹介してくれた人物、沖田だった。彼は、事件を解決するのではなく復讐の連鎖を止めるという。
あまり設定が活きているように感じない。結局、鎮憎師というか沖田が事件の解決にヒントを与え導いていく。探偵とほとんど変わらない。おそらくプロローグの部分が鎮憎師になるキッカケなんだろうが説明不足。
LGBTが多過ぎるのもちょっと強引過ぎる。
読み易いのですぐ読めるが展開も読めるのが残念。
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赤垣真穂は学生時代のサークル仲間の結婚式の2次会に招かれた。その翌日、仲間の一人が死体となって発見される。これは、3年前にあった“事件”の復讐なのか。
「鎮憎師」とは、憎しみの連鎖を断ち切る人のこと。
復讐を防止するための真犯人捜し、という発想は面白いのだが、内容的はサークルメンバーが集まって、あーでもないこーでもないと議論を繰り返すという、いつもながらの著者のパターンだった。
3年前の事件の真相も不十分に感じた。
(図書館)
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憎しみを鎮める人、「鎮憎師」。とうとう事件を解決するだけでは飽きたらず、その先に潜む復讐の連鎖にまでメスを入れ始めましたよ、石持さんは。序章で、如何ともし難い現実を見せつけてからの、本筋の見事な締めは素晴らしい。
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何となく、読んでいる途中で、『セリヌンティウスの舟』を思い出した。ある絆で結ばれた、男女グループ。やがて誰かが、不慮の死を遂げ…。疑心暗鬼に陥った面々が、堂々巡りの議論を繰り広げる。設定上の共通点は多い。
かつて、同じ大学のテニスサークルに属していた面々。学生当時、ある悲劇に見舞われた彼らが、メンバーだった2人の結婚式に集まっていた。二次会に行くと、そこには予想外のゲストが。そして、新たな悲劇の幕が開く。
ありがちな設定だが、警察もメンバーも、早々に内部犯と断定している。互いに探りあったり、鎌をかけたり、疑心暗鬼に陥る彼らに、謎の男が介入してくる。彼こそ、「鎮憎師」。憎しみの連鎖を断ち、事件をうまく終わらせるという。
犠牲者が出ている事件を、うまく終わらせるとは、どういうことか? しかも、プロの弁護士からの紹介である。何だか騙されている気分で、とりあえず読み進むのだが、急にそういう事情が明かされ、どうやって収拾するんだと思ってしまった。
昨今、こういうテーマは注目を浴びているし、取り入れるのが悪いとは言わないが、軽々しくネタにしすぎという感は拭えない。少なくとも、日本社会での理解はまだまだ進んでいないし、堂々としている人ばかりではないだけに。
これ、「鎮憎師」はいい仕事をしたということになるのだろうか…。危ない橋を渡ったと言わざるを得まい。うーん、一つ間違えば、新たな悲劇を生んでいた気がしてならない。今後、一切ぶり返さないと言い切れるか?
苦言ばかりで申し訳ないが、この面々、少しは「彼女」の親御さんの気持ちになってみろと言いたい。自分が同じ立場でも、追い返すと思う。とはいえ、『セリヌンティウスの舟』よりは納得性はあるし、近作の中では堪能できた。石持浅海らしさが全編に発揮された作品であるのは、間違いない。
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赤垣真穂は学生時代のサークル仲間の結婚式の二次会に招かれた。その翌日、仲間の一人が死体となって発見される。これは、三年前にあった“事件”の復讐なのか!?真穂は叔父から「鎮憎師」なる人物を紹介される…。奇想の作家が生み出した“鎮憎師”という新たなる存在。彼は哀しき事件の真相を見極め、憎しみの炎を消すことができるのか―。
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理詰めでじわじわと外堀から埋めていって真相にいきつく著者流の謎解きが健在である。ことに、事件の当事者の八人が理系の大学出身ということで、情に流されない理論的な検証が自然である。とは言え、人間関係は、理詰めでいかないことの方が圧倒的に多く、そんな意のままにならない人間関係によって事件は引き起こされるのである。犯人を暴くのではなく、憎しみの連鎖を止めるという「鎮憎師」と呼ばれる沖田の存在が、狭い関係性に新しい何かを吹き込み、あとから思い出したふとした違和感から真犯人にたどり着くという結果にもなる。たったこれだけの関係者の中で、そういう趣向の人間があれだけいるというのは、いささか不自然な気がしなくもないが、ひとつずつ積み重ねていく過程と、お互いを案じる思いとに惹きこまれる。好きな一冊である。
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この作者が倫理観が… と言われているのは知っていた。それでも怖いもの見たさで読んできたが、ここ何作かのものは、もう無理。
サークル内での殺人事件で、語り合う推理がぐるぐるしているとか、ちょっとした一言で犯人がわかるとか、物的証拠がそれかよとかは置いとくとして、サークルのメンバーが被害者のお葬式に行き、追い返された後の被害者の両親への暴言の嵐はもう…
これまでの経緯や日取りを教えられていないことからして読者の私でも追い返されて当然だと思うし、ましてや少し考えればその中に加害者がいると疑われていることがわかっていて押しかけたのに。
そしてメンバーの誰一人として、被害者の両親の擁護をしないのは、作者自身の考えの反映と思えてしまう。凪の司祭でも被害者遺族への配慮が一切なかったことを思うと、この作者にはそういった意識がないのだろうな。
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過去の事件のせいで遠ざかってしまった友人と再会したとたんに起こった殺人事件。犯人は友人たちの中にいる、という疑心暗鬼の中で事件の真相を追い求めるというミステリだけど。……確かに、起こってしまった事件のことよりも、これから起こってしまうかもしれない事件のほうが重要です(冒頭がいきなり衝撃的でした)。それを防ぐためにはどうすればいいのだろう、と思いましたが。なるほど、そういうことだったのか。
犯人を突き止めるプロセスは、心情的な部分を土台にした推理が多いので、ある意味穴だらけの推理と言えないことはないのだけれど。現実的にはそうなのかもしれません。「物語」としてはこういうほうが納得しやすいかも。
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友人の結婚式で再会する同級生達。その中の一人が殺される。
その憎しみの連鎖を止める、鎮憎師。
もちろん造語なんだけど、うまいな-!とおもった。(倫理観はさておき)
先が気になって一気に読んでしまった。
シリーズになるのだろうか。
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わーこの犯人ないわー。あんなんで殺しちゃうなんて、なんだかな、石持さん(T_T)
相変わらずキャラの濃い人ばかりで(^^;
これはシリーズ化しそうね。
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かつて大学のテニスサークルに所属した真穂。
サークルの石戸と智秋の結婚式に参加し、仲間との再会を楽しんでいたがそこに夏蓮が現れた。
真穂の親友のひろみが呼び、久しぶりに会う夏蓮に驚きを隠せなかった。というのも夏蓮はかつて恋人の藤波に殺されかけたことで大学を辞め、藤波は自殺をしてしまったからだ。
サークルの人気者だった夏蓮を囲む皆んなで遊びに行こうと約束したが、次の日夏蓮は殺されてしまった。