紙の本
出来なかったんだよ。
2021/02/27 20:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:FA - この投稿者のレビュー一覧を見る
企業倒産は2010年以降7年連続で減少しており、「危ない会社」が潰れない「無倒産時代」が続いている、そうだ。
問題の本質は「信用」の意味を見失ったことにある。上場維持による信用と、500年を超える「のれん」の信用。どちらがより重要で守るべきものなのか。
いろんな企業の実例がプライバシー侵害に抵触しないように挙げられている。どうかしていると思うようなこともあれば、同情してしまうようなこともあった。思うのは、「岡目八目」。
そして、過去となったことによって、後の人達は、こうすればよかったと言える。当事者になったら、出来なかっただよ。だから、この始末なんだよってこと。難しいよね、商売って。
投稿元:
レビューを見る
帝国データバンク信用調査マンによる生々しい倒産エピソードの数々。進化論で言うところの”最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である”というのを思い出しました(ダーウィンが言ったというのは後の創作らしい)。
続きはこちら
https://flying-bookjunkie.blogspot.jp/2018/02/4_28.html
投稿元:
レビューを見る
信用調査会社に属する著者が、様々な企業の倒産の行方を見て、どのようにして会社が駄目になるのか、専門的な目から見た内容は、素人には分からない所も書かれてあり、読むだけでも価値がある内容です。信用を築くのは大変でも、いざ倒産する時はその信用すら失ってしまう物かと感じます。
投稿元:
レビューを見る
いろんな会社の末路が記録されている。時代にそぐわなくなったというのがよくあるパターン。需要が大きい時代に設備を増強し、廃れた後に過剰設備が残るゲームセンター、和菓子、ゴルフ場……。また、新規の事業計画がうまくいかなかった、為替変動が予想を越えたなんていうのもある。時代の変わり目に、想定外の出来事の発生時に、いかに迅速かつ柔軟に次の手を打てるかが生死を分ける。経営は難しい。
投稿元:
レビューを見る
様々な会社の倒産劇が淡々と綴られている。
「この判断がまずかった」といった分析は、後付けのように思える。
経営は才覚よりも運や環境に左右されるところが大きいのだと知ったのが、この本から得た最大の収穫だった。
投稿元:
レビューを見る
中を見ないで購入。読み始めたのですが、随分たくさんの事例が紹介されていて、いささか読み進めるのが辛くなった。
自分の会社も中小企業であり、歴史だけは長いものの、業績を見ると長期低落傾向に歯止めがかからず、とても他人事とは思えず、巻き込まれた何万人の人々の思いを考えると暗澹たる気持ちになった。
倒産から逃れるヒントや危険な兆候など、本書から学べる事もあるので、サラリーマンなら読んでおいて損はないだろう。
出来れば一つの事例をもう少し詳しく報告して欲しかった。
投稿元:
レビューを見る
去年新刊直後で平積みされている時に買って、1年間の積読を経て読了。
帝国データバンクの情報部員が、倒産事例を整理して日経電子版に連載されていたものをまとめたもの。
取引先をそういう観点で見なきゃという参考と、自分の会社の戒めにも。
投稿元:
レビューを見る
一、二時間で読める。中小企業に勤めているなら読んで損はないと思う。サクサク浅く広い内容なので、新書として十分。
投稿元:
レビューを見る
信用調査マンが見た倒産現場
日本経済新聞 朝刊 読書 (29ページ)
2017/5/27 2:30
企業倒産の実情を、リアルな企業ドキュメンタリーとして描いている。著者は帝国データバンクで倒産を扱う「情報部」で25年間、数千社の倒産現場を見た信用調査マン。その経験から30以上の事例を取り上げたのが本書だ。2015年からの日経電子版での連載をまとめた。
倒産には意外な原因が潜む。ビフテキのスエヒロ商事が破綻した裏側には、得意客だった東京電力への過度な依存があった。ジーンズのエドウインは、為替や株式デリバティブの取引失敗が破綻につながった。産業構造の変化や、高齢化による人手不足、不正会計と、破綻の現場からは日本経済が抱える問題も垣間見える。
取引銀行の数と破綻に相関関係があることや、100年続く企業の3つの特徴といった帝国データバンクが培った知見もちりばめられている。破綻リスクをヒト、モノ、カネの3つの角度からチェックし、手形の通し番号や期間に着目する分析手法も興味深い。
リーマン・ショック後の中小企業への融資支援で倒産数は減少傾向だが、いつ増えるとも分からない。企業の経営者や金融機関、営業マンなど幅広い層に有用な情報が多い書だ。事例を紹介する構成にはなっているが、一つ一つの倒産ドラマとしても読み応えがある。(日経プレミアシリーズ・850円)
投稿元:
レビューを見る
TDBの情報部の人が書いた本。倒産の事例が数多く書かれているので、反面教師として捉えられる。
事業のリスク分散できずに倒産、時流に置いていかれて倒産、投機にのめりこんで倒産、新規事業を興したが故の新たなリスクで倒産、不正に手を染めての倒産、など。
投稿元:
レビューを見る
あの東芝がヤバい…まだその行方は見えてこない毎日ですが本書に出てくるケースとの類似性も感じ企業の倒産は規模の大小に関わらず経営者の資質によるものであることがわかります。もちろん時代の変化へおキャッチアップみたいな外部要因もあるのでしょうが、それよりも経営者のその場しのぎのアリ地獄の事例集でした。これから人口縮小時代が本格化する日本において、もちろんグローバル化とかデジタル化は必然ですが、拡大・成長だけに依存しない持続性の創出という新しい社長コンピテンシーが必要とされているような気がしました。それにしても企業経営って大変なんですね…
投稿元:
レビューを見る
潰れた会社の事例集。時代の流れについていけない→内部崩壊パターンがほとんど。やっぱり組織がダメになるときは内側からですね…
投稿元:
レビューを見る
構造変化に呑まれた企業、時代の流れに取り残された老舗企業など、破綻した企業について紹介していく書籍。帝国データバンクでは、ヒト・モノ・カネの観点から破綻危機の会社を絞り込んでいくという。ヒトは営業部長や財務部長の退職や大量採用・大量退職が破綻の兆候だったりする。モノは高額商品の叩き売りが該当する。特に倒産の兆候がわかりやすいカネは、月末に支払われるべき金が支払われないなどの滞納や手形の割引などがあるようだ。
投稿元:
レビューを見る
タイトル通り会社がどうして潰れたかを紹介した事例集だが、正直言って期待はずれ。もっと会社が潰れる経緯を詳細に分析して、「失敗の本質」のように会社が潰れるような判断をどのような過程でどのようなステークホルダーの間で決したのかというような状況をあぶり出し、会社経営の難しさと失敗しないための真理を導き出すのかと思っていたら、ただ単に倒産企業の通り一辺倒の解説をダラダラと書いているだけだった。
投稿元:
レビューを見る
仕事上で興味があったので購入。4ページ1社くらいのペースで、過去の倒産の事例と原因についての分析を紹介していく。
研究者や作家の書いた本ではないので、倒産の原因や分析に意外性や話題性があるわけではなく、むしろ「よくある話」「よく聞く話」であることが多いのだが、その分、リアリティはある。
読みどころとしては、倒産する会社というのは、それ相当の理由があるのだということが理解できる点にあるのだと思う。
帯の「倒産劇の真実」という言葉から「意外性」や「隠された真実」を期待して読んでしまうと肩透かしを食うと思うけど、サラリーマンが自分の職場と比べながら読んで襟を正すという読み方をする分には、十分に価値のある本だった。