投稿元:
レビューを見る
薄い本ですが、内容は厚いです。とても面白かった。昆虫環境生理学者でカラスの生態学を研究している著者が、山形県での約30年カラスの営巣の研究。本書では主に電柱に営巣するハシボソガラスにフォーカスし、非常に興味深いデータと考察を読むことができる。営巣による停電などを防ぐ対策なども大変読み応えがあった。さらに昆虫環境生理学者らしく、電柱のボソ巣から出てきたアカマダラハナムグリについても言及されていて萌えポイントは尽きない。撤去しないという営巣対策、素晴らしいと思います。
投稿元:
レビューを見る
この本はすごいぞ。
電柱に巣をつくって停電を引き起こすカラスはハシボソガラス。
ハシボソガラスなんだよ。
ハシブトガラスは電柱に巣をつくらない。
その理由も書いてありました。
で,何がすごいかというと,
カラスと争わなくても電柱被害は防げるということと,
希少な昆虫がカラスの巣を利用して繁殖しているということが分かったということ。
カラスと人が共生すると,希少な昆虫を守ることにもなる,というのがすごい!
投稿元:
レビューを見る
電柱に巣作りするカラス(日本にいるのは6種類)を1種に特定する流れと、巣作りの特性から編み出した「巣の撤去対策」がなかなか興味深い。
投稿元:
レビューを見る
カラスが電柱に巣を作るケース、東北の中でも特に山形が多いのだとか。カラスの巣でアカマダラハナムグリが繁殖して成虫になるまで育つらしいという話も思わぬ収穫。