紙の本
『はるかな空の東』
2017/06/10 20:46
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
邪神にかけられた千年の呪いに抗し
世界を滅びの定めから救い出そうと戦う双子の王女の物語
「運命に感謝するわ。あなたにであえてよかった」
オリジナルは1997年刊の児童むけ長編ファンタジー
著者の原点ともいえる渾身の異世界譚が
書き下ろしの最終章をくわえ20年のときを経てよみがえる
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短時間に底本から文庫本と続けて読了。
古式ゆかしい正統派ファンタジーの世界にどっぷりはまる。
善なる神の思いを受け継ぐものが紋章を持っているというのも、素敵。
何度もページを開く大事な1冊がまたできた。
あの後日談、あれだけで壮大な物語になりそう。特に、ハヤミのその後はすごく気になる。
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ユウランとセリファエル。一人は善神もう一人は邪神とされる。その違いをはっきりさせる事はできない。見方の違いとしか言えない面もあるし誰が見てもダメでしょと言う面もある。ブラックジャックとキリコに似てる。悪者としてだけの捉え方が出来ない。二人の神が争わずに過ごす道があるといいな、邪神とされてても憎み切れない神様だから。
「運命とは敷かれたレールではなく、折々に自分が選び取ってきたその結果だ」というような言葉があった。色々な場面で選んだ先が "今" ‥‥ そう 後悔はない うん。
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遠い異国で死んだとされたお姫様が
現代のこっち側の世界で成長して真実を知り、
そして故郷を救いに行く物語
剣と魔法と歌の織り成す
調べのような物語
*****以外ネタバレあり*****
歌が人や草や物にはたらきかけ
その傷を癒す
時々ある設定ではあるけれど、
何でかなぁと不思議に思う
そういうときは何故だか、
歌や音楽を聴かせると植物が元気に育つ、というのを思い出す
歌はーー魔法なのかも知れない…
敵役の存在が、
必ずしも完全悪…私利私欲のために世界を支配したい!とか、人間なんて大嫌いだから全滅させたい!
みたいなものではなく描かれているのが印象的だった
邪神にしろサフィアにしろ
根底にあったのは愛のはずだったのに
だからこそ剣や魔法で消滅させるのではなく
歌での救いがあったんだなぁと…
序盤読み出しでは、これは紋章を全部集めてラスボスに立ち向かう感じなのかな??
と思ったのだけど
とりあえず時間もないし手持ちのカードで!
みたいな勢いだったのが意外だった笑
世界観や、人々の様子も良かったので、
紋章集めるお話も読んでみたかったな〜と思って読み終わったところ
まさかの後日談が!
というか後日談がサラッと大変な展開になっていて
この数ページ分の物語が!ここで消費されるなんて!
もったいない!!と残念に思う気持ちは
イケメンな紋章の歌い手を想像して慰めます…(´-人-`)
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かつて、学校も街も嫌いで、「自分は遠い国のお姫様で、いつかそこから迎えが来るのでは」と空想していた少女が、実は本当に、異世界のお姫様だった、というお話。
彼女の周りの人たちは、決してお仕事だからではなく、彼女を本当に愛しているから、家族のように一緒に過ごしていたのが、読んでいて何だかとても嬉しくなります。
ハヤミさんは、自分だって子供なのに、必死にナルを守ろうとしていたし。
サフィアの最期は、世界の平和が保たれて良かった、とは思わずに、やっと楽になれて良かったねぇ、という気持ちに。
二百年もの間、ずっと後悔し続けて苦しんできたんでしょうから。
書き下ろしの、二十年後の後日譚も良かったです。
沙由里のその後や、大家の森さんの秘密も知る事が出来ました。
贅沢を言うと、旅に出た後のナルとハヤミの冒険(特にハヤミさんの大暴走)の詳細を、外伝として読んでみたいなぁ。
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なつかしいなぁ。またナルとハヤミに会えたなぁとしみじみ。あとがきを見て驚愕。あれから20年も経ったの!?Σ(・ω・ノ)ノ
20年経っても同じようにわくわくして、でも20年前とは違ってどこか見守るような視点で彼らを見ていた。
変わっていける。
大人になっても響くものは確かにある。
誰にも、うたえる唄があるのかもしれないね。
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もとは児童書として刊行されている。著者が大切に大切にこの物語を紡いだことは伝わってくるが、例えば小野不由美や荻原規子らが書くもののように大人も夢中になるかと言えばそうでもない気がする…。
ただ、小学校時代に出会えていたら、忘れられない一冊になったことは容易に想像できる。
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村山早紀さんの「はるかな空の東」読了。児童書で人気のある単行本に最終章を追記した文庫版。少女ナルと魅力あるキャラクターが登場する異世界ファンタジー。児童だけでなく大人も楽しめます。魔術師や吟遊詩人が本当に魅力的に描かれていて、RPGが好きな人には、たまらない世界観です。ただ、消化不良でした。もっともっと読んでいたい。個々の紋章と歌姫の物語を別冊で出してくれないかなー。あと、アニメ化の話もないのかな。あのキャラクターを映像で見てみたい。本当に良かったです。優しさ溢れる綺麗な物語。ファンタジー好きにオススメ♪
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小学生の頃に大好きだった本。
文庫落ちしているとは知らず、本屋さんで見つけたときは、ほんとうにうれしすぎて、さけびそうだった。
覚えていたのは、ラジオのくだりと、フルート、歌姫。
あとなぜか、ハヤミさん男性だと思ってた(笑)
ほぼほぼ詳細は覚えておらず、ただただおもしろかったということだけが、記憶にありました。
読んでみると、ほんと、詳細がすっかり落ちていて、でもほんのかすかに、読むごとに、そうだったこうだったという気持ちもあり、そして、やっぱりおもしろかった。
なんというか、好き要素がてんこ盛りで、改めて読むと、影響を受けまくっていたようです。
後日談が、壮大すぎて、気になって仕方ない(笑)
続篇があるのかと思って探してしまいました。
難しいのかもしれないけど、こちらもひとつの本としてまとまってくれたら本当に嬉しい。
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表紙が目を惹きつけた。
王様格好いいな。
二つの世界を行き来できるのがいい
神とされた物は、×××だったとか、悪神をあえて作ったとか。現実でもありそう。
後日談が濃かった。ハヤミ、病ませたら駄目絶対。
森のおじいちゃん・・
トオヤ側から書いたらまた違った話になりそう。
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世界を救う王と歌姫の伝説が残る異世界で起きる、紋章をめぐるお話。
予言と運命に翻弄されつつも、主人公のナルは少しずつ成長し、立ち向かって行く様が印象的。
なんで私が、なんでこんなこととか思うことは沢山あるけれど、
誰かのためを思い、持てる力でその人たちのために行動するのは、やっぱり素敵だなと思った。
誰かが誰かを大切に思う気持ちは温かく、この物語もそれが様々なところで垣間見れ、
優しい気持ちになれた。
物語の後日談がちょっと端折られている感じが少し残念。
王道ファンタジーだけど、こういう温もり溢れる話はいくつあっても良い(*・ω・)
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【あらすじ】
幼い頃の記憶がない少女ナルは、最近おなじ夢を見る。闇に浮かぶ三つの月、古城に幽閉された自分とよく似た長い髪の少女。あなたはいったい、だれ?予言にみちびかれ、魔術師や吟遊詩人らが生きる異世界へ旅立ったナルを待っていたのは、伝え語りに隠された真実と未来に託されたはるかな願いだった。“千年の歌姫”の宿命をになった少女の、切なくも壮絶な戦いを描いた村山作品の原点。最終章を新たに書下ろし、ついに文庫化。
【感想】
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面白く最後まで読めた。
ただ3冊くらいになっていたらもっとはまれたかなぁと。もっとナルやハヤミ、そしてトオヤのことを、そして後日談の物語を見守りたかった。
幼い時に読んでいたらはまれたのかなぁ。
幼い時に読みたかったなぁ。
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ロングセラー児童書の文庫化。大人にも読みやすいバージョンで最終章が加筆。運命の双子の王妃、トオヤは王にナルは伝説の歌姫となり世界を救う。ヴィランも悲しいだけで極悪感はなく、美しいおとぎ話。
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これぞファンタジーの王道!子どもの頃に読んで、ずっと内容を覚えていた数少ない物語。
文庫化されて、大人でも手を伸ばしやすい装丁になって、つい購入してしまった。
ファンタジー好きな子の憧れが詰まった作品。