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紙の本
34歳、惜しまれる天才の早逝
2022/04/08 23:50
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
星新一・都筑道夫と並んでショート・ショートの名手ともいわれた山川方夫氏の中篇・短篇集。山川氏は交通事故で不慮の死をとげる、34歳という若さだった。私は彼の作品を読むのは、実は初めて、面白かった、そして驚いたのはここに収録されている作品がどれも20歳代に書かれているということ。作者本人が案内してくれる、ある男とある女の不思議なデート「春の華客」、お坊ちゃんが途中下車してチンピラを演じる「遠い青空」、子殺しの女が獄中で「ひっそりと世の中から隔離されていることが、私にはとても安らかな、なぜか落着いた気分さえあたえてくれるのです」と語る「海の告白」、とどれをとっても中篇・短篇と思えない、長篇小説を読んだ後のような、ここちのよい読後の虚脱感が味わえる作品群だ
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