紙の本
やはり図書館の魔女の続編だった
2019/11/03 14:45
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投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「図書館の魔女」の続編であることを楽しみに読み始めたのに、なぜ逃亡を図るお姫様の物語が展開するのか?ストーリーを追いながらも、ちょっとモヤモヤしたものが・・・。そのモヤモヤは後半で一気に氷解。読み終えて、もうスッキリ!
紙の本
場面転換
2017/09/14 12:49
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投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とっても残念なことに、マツリカもキリヒトもいない。前作で悪役のニザマ官僚のお姫様の逃避行にかかるお話で、ちょっとテンション下がります。
大きな物語を展開するには、仕方のないことですが・・
ただ、新たに剛力、とりわけ鳥飼など魅力的な登場人物たちの活躍は興味深いです。偽名で出てくる人物も鍵かも?
紙の本
登場人物が!!
2017/07/12 15:01
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投稿者:maki - この投稿者のレビュー一覧を見る
「図書館の魔女」なのに、マツリカもキリヒトも出てこない?
と思ってると!!!
切り落とされた腕で気付いたのは私にしたら上等じゃない??
・・・にしてもだ。
作者は下水が好きなのかしら!?(笑)
さて、一行は無事に脱出ができるのか??
下巻に続きます。。。
電子書籍
無関係同士が絆を深める
2017/05/26 15:48
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投稿者:おねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館の魔女本編のちょうど続きにあたる物語で、ニザマ帝国での「政変」の影で、ニザマ高官の姫を安全な場所へと移動させる近衛兵達と、荷を運ぶ剛力達、そして、彼らを手引きする「街」の「鼠達」、、、、がどう本編と関わってくるのか。
始め読みますと、なかなか話が見えてこないので、上巻は結構忍耐が必要です。これは本編の方同様、文庫本第一巻(単行本上巻の前半)も、なかなか話が進まないので、読むのをやめるかどうしようか、と思案してしまいますが、どうぞ辛抱して読み続けて下さい。下巻から怒濤のように物語が進み、最後にマツリカ達、本編の登場人物達が一部出てきて大団円。読み終わると詳細がどうなっているのか、どうつじつまが合っているのか、この登場人物はいつ登場してどう関わってきたんだっけな、と気になって再度読み直す、という楽しみが待っています。
身分の違う者たち、身分の高い姫御前や、社会の底辺にいる鼠たちが、身分を超えてさらに図書館の魔女の知謀を得て恐るべき陰謀を解き明かす様は痛快です。マツリカと剛力のワカンのやりとりが丁々発止で非常に面白いです。(二人共口が悪い)人と人とのつながりとはどういうものか、何が人をつなげるのか、人として何が大切なもので、何が「悪」なのか、物語の中で特に鼠たちの活躍で語られていきます。
鳥飼のエゴンとカラスが、非常に重要な役割を担います。彼らこそこの物語の主人公ですね。最後はなるほどな~と、物語のたたみ方は相変わらず前編共々見事なものです。
キリヒトが登場しないのが残念。(本編を読まれた方はその理由が分かります)
次の作品では、彼が中心で、どう「あの困難な任務」を果たすのかが知りたいですね。次の作品でキリヒトが出て来るのかどうかも分かりませんが、楽しみにしています。
星が4つなのは、前半が少し冗長で読み進めるのが少しつらいかな、しかし後半の展開のためには仕方がないか、、、と思いつつ、そう評価しました。あと、登場人物がみんな似たような名前なので、しょっちゅう登場人物表を見ながら読まないと、誰が誰だか分からなくなるのは、アガサ・クリスティの推理小説を読むのと同じ感覚ですね。これも致し方ないか。
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1年前に読んだ「図書館の魔女(全4巻)」の続きのお話。続編が出るとは思ってなかったので、嬉しい驚きをもって購入。
読み始め、確かにあの後の話とは分かるのだが、マツリカもキリヒトも登場せず、物語の筋も見え難く、登場人物の名前にも慣れずで、少し手こずる。また、なかなか事態が動かず、些か焦れる。
読み進め、薄皮を剥がすように少しずつ見えて来る、姫君をいただくニザマの残党と、それに雇われた剛力たちの、何者からかの逃避行。
漸く辿り着いた港町は、陰謀渦巻く中、姫は囚われ、殺し屋が跋扈する。
まだまだ誰が敵か味方かも分からないまま進む物語だが、エゴンなる言葉が不自由な鳥飼は、このシリーズが一貫して語ってきた『声はなくとも言葉はある』という“言葉”への拘りを思い起こさせ、これから彼がどんな役割を果たすのか興味を繋ぐ。
また、カロイなる隻腕の兵士は多分前作の彼だと思われ、さすれば前巻で幾分冗長と感じた帰りの海路での件りも意味をなしてくるのか、これもまた一筋縄では済みそうもない。
沸々と湧き上がる期待とともに、下巻へ。
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喝采を浴びた前作に比肩する、稀なる続篇! 道案内の剛力たちに導かれ、山中を行く逃避行の果てに、目指す港町に辿り着いたニザマ高級官僚の姫君と近衛兵の一行。しかし、休息の地と頼ったそこは、売国奴の跋扈する裏切り者の街と化していた。傑作再臨!
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あらすじ(背表紙より)
道案内の剛力たちに導かれ、山の尾根を行く逃避行の果てに、目指す港町に辿り着いたニザマ高級官僚の姫君と近衛兵の一行。しかし、休息の地と頼ったそこは、陰謀渦巻き、売国奴の跋扈する裏切り者の街と化していた。姫は廓に囚われ、兵士たちの多くは命を落とす…。喝采を浴びた前作に比肩する稀なる続篇。
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何を言ってもネタばれになりそうな…
兎に角面白い。緻密なストーリー展開に魅力的な登場人物。月並みなことしか書けない…悔しい。
あ、あと前作より読みやすくなっている。文章が伝わりやすいというか。
前作を読んでいたら、半分くらいでにやついてしまうだろう。まさか、こんなに早くあの人に逢えるとは!
登場人物紹介をよく見ていなくてよかった。喜びもヒトシオ。
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もはや唸るしかない。
まだ上巻を読み終えたばかりなのに
語りたいことが溢れてくるようだ。
前作 図書館の魔女に心酔した私の目に
飛び込んできた光景や登場人物は
いずれも見知らぬものばかり。
高田さんの、これ以上ないくらいの
緻密な筆運びで精密に描写される世界観は
前作と地続きで時間も共有されていることは
折節に語られているのに、まだ馴染みの人々は
一人も出て来ない。
そう、まだ出て来てもいないのに
そのゆるゆるとして焦りひとつなく進めてゆく
物語の其処此処に、魔女の記憶の刻印が
灯火のごとくぽつりぽつりと点りつつある。
目が離せない。抜け出せない。
あの静かな興奮が再び蘇ろうとしている。
でもまだ、なにも起こりはしていない。
おそろしく冷静に、すべてが計算し尽くされ
私たち読者を下巻へと誘っている。
恐るべし高田大介。心から敬服。
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待望の第2弾の文庫化。前作同様、情景描写を追うのが難しく感じつつ、主人公というか誰がメインだったんだろうの巻。でもこの物語のメインテーマは以下の文章かと。
"誰もが節を屈し朋輩を売って恥じないでいる。しかし世に侮られ、巷に蔑まれる山賤ばかりが、市井の徒には紙くず同然に売り買いされる節操を保っている。"
右腕がない"カロイ"、そして"黒"の秘密など気になる伏線を提示した上巻は、水流に身を任せて吐き出されるための準備巻。流される覚悟は出来ている(笑)、いざ出口の下巻へ!
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図書館の魔女シリーズの一作目は文庫4冊と分厚く、文体や文字が読みやすくはなかった。アニメだったら観やすいんだろうなと思ったのは、内容自体は面白かったから。
そしてニ作目。読みにくさから一年ぐらい放置してしまったが、このほど漸く手に取る。
、、、にもかかわらず、一向にマツリカやキリヒトがでてこなーい!
と言うことで、下巻へ。
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姫と近衛たちと剛力たち。政変のため幾多の山を越え港町を目指す逃避行。山を知りぬく剛力たちの見たものは‥‥
ドキドキの不安感、この先どうなるの??
一般の人達は脇に置いてあるんだろうけれど、騒ぎが聞こえる人達はこわいだろうなぁ寝てられないんじゃない?と思ったりした。
画数の多い漢字が辛い、ずーっとルビが欲しい。辞書を引けばいいのに、読み仮名を探してページを戻ること多数‥‥やれやれ
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マツリカが全く持って登場しないので欲求不満になるか?と思う暇なくグイグイ読ませてくれるので、上巻400ページ超えの厚みも気にならない。捕らわれた姫がバカ姫だったら命がけで救出する方が哀れだが、中々賢いのでこちらも読んでいて応援しがいがある。
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山賤たちの視点で描かれており、思考が一般人レベル?であるためか、前作よりもすいすい読めました。
(いかんせん、高い塔の人たちの会話は高度すぎてたまに付いていけない…)
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図書館の魔女、と銘打たれていてもこの上巻にマツリカやキリヒトは登場しない。
代わりに物語のメインにになるのは政変に巻き込まれ逃亡中のニザマの姫とそれを守る近衛兵、そして彼らに雇われた山の剛力達。
「言葉」のやりとりと知略を巡らしての政治的駆け引きが前半のメインだった前作と違い、今回は山中の逃避行から始まりどんどん話が展開していくので導入部としては取っ付き易い。
読み始めはいきなり新しい登場人物ばかりで戸惑っていたはずが、次第に剛力達や近衛、さらにはその中心である姫君の個性が見え始め一気に世界が色を帯びる。
気づけば見えない敵に緊張しながら彼らと同じ様に山を駆け、地下に潜っている気分になる。