様々な形の恋愛に関する短編集
2023/09/10 11:04
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
様々な形の恋愛に関する短編集である。共感できるもの そして 共感できないもの 色々あるが「利息つきの愛」が良かったかな。様々な場面においてどうしても損得勘定で考え行動してしまうのだが、それに対する批判が身にしみた。
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平作品なのだ。面白いこと間違いなし。読む前から笑みがこぼれていた。ただ今作は笑いの中に複雑な感情が漂う、ちょっと不思議な感じ。まとめると「愛にもいろいろありまして」ってことなんだね。満足の一冊でした。オススメ!!
あらすじ(背表紙より)
モテるためにひたすら努力する“Bランク”男。「愛してる」の一言さえあれば家庭円満、が持論の夫。“はずれっ子”と付き合うことに精を出す負け犬女教師。恋多きゲイの失恋&ひと目惚れ騒動…。ちょっぴりずれた“愛”の形をユーモラスに描く。大爆笑のち、じんわりほろり。心のデトックスに効き目バツグンの傑作小説集。
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正に「愛の種類・形はいろいろなんだなぁ」という感じでした。一般的な「愛」とはちょっと違うから共感度はいまいちだけど(というか、お話によってはモヤモヤが残る)、これはこれで。
この中では『利息つきの愛』が一番好きだったかな。
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愛をテーマに色々な形の愛の短編。
タイトルどうりの感想になるけれど、やはり短編だから共感できるものと理解できないものがあり…
途中で短編の区切りがわからなくなったりもした。
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大好きな平さんの短編集。
今回はすごく共感できる話っていうのはなかったけど、いろいろな愛の形があって面白かった。
とくに気に入った話は以下↓
『利息つきの愛』
ゲイのくうちゃんのお言葉が身に染みた話。
「ダメだよ、恋愛しなくちゃ。愛情を出し惜しみしてたら、自己愛だけですっからかんになるだけだよ。あるだけ使いきれ。そうしたら、自分でも気付いてなかったタンス預金が出てくるんだから。そういうもんだよ、思いきり出せば、ちょこっとでも利息が入るしさ。ケチはダメ。ケチは、モテない。ゲイにもストレートにも」(246頁)
私もなんとか損得勘定で生きるのやめようやめようと思っているんだけど…なかなかできないんだなーこれが。泣
でもそうね、こっちがアクションし続ければ、たまにはリアクションや手応えが返ってくるものよね。恋愛に限らずさ。
『サンクス・フォー・ザ・メモリー』
これはもう絶対的に亜希さんの意見を尊重するわ。
嫁いで間もなく、22歳のお嬢さんが2年間も義父の介護をするなんて…並みのことじゃないよ。
なんだかんだ事情を言ったって、結局何もしなかった旦那や義姉が亜希さんに物言う資格はないわ!
この話のせいで、政治家って普段外で気を抜けない分、身内にはこんなに悪態ついてんのかぁ~と、謎の偏見が植え付けられてしまったわ。笑
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平氏の作品はとにかく登場人物が生き生きしてて、まるで友達の話を聞いているかのような気持ちになる。みんな違うけど、いろんな愛に触れながら生きている。わたしのはどんな愛だろうか?
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この著者の小説を久しぶりに読んだけど、いいですね。文章がいきいきしている。人間が的確に描かれている。ほんと、どうしたらこんなにうまいこと世界を切り取れるのだろう。ほれぼれしました。【2024年5月10日読了】