投稿元:
レビューを見る
また、いや~なヤツきました。
その名もジョン・スキナー主任警部
マレットよりも堂々と、他人の功績を自分の手柄にかえる男。そうやってのし上がった男。一緒に働く人々から嫌われている男。
全く、そんな輩を喜んで連れてくるマレットという男も、小さい男だよ。
マレットだけでもうざいのに、もう一人増えてうざさ爆発。
そういう輩からは嫌われてしまうフロスト。
でも、一緒に働く仲間は、色々振り回されるし、下品な冗談も聞かされるけど、なんだかんだで、信頼してんだよね。そんな彼をね。人望あるよね。街の住人からもね。
うざい上司の二人が画策するのは、フロストを移動させること。
着々と進めています。
でも、本当にいいの?
今までも、なんだかんだ、フロストが事件解決の鍵をつかんできてるじゃない?いなくなったら事件解決しなくなるよ?>マレット
今回もまた、少女が行方不明です。
そして、小児性愛者グループが教会を拠点に活動してござる。こちらはFBIが捜査してて、お手伝い的に捕まえましたけど、その中には、行方不明になった少女の父親が混ざっています・・・
そして、行方不明の少女とそのボーイフレンドが死体となって発見された・・・
父親の涙は 素直に受け止めてよいのか?
悲しい結末を迎えてしまった横領事件もありました。
横暴なスーパーの社長に対して脅迫事件も起きています。こちらは犯人取り逃がしっぱなしです。
無謀に一人で犯人逮捕に向かったモーガンは殴られて病院送りになったり。
あぁ、今回も、モーガン刑事が色々やらかしてます。
学習しない男。それがモーガン。
フロストは尻ぬぐいを相変わらずしてくれて・・・
良い上司じゃないか!
そういえば、ドライスデールの代わりに新しい検屍官が。フロストといい関係になるんでしょうか?せっかくの約束忘れててそのままになってるけど、挽回できるのか?
だけど、ドライスデール先生は、やめたわけじゃあなかったw
そういえば、切断された足がちらほら見つかっているけれど、そっちはまだ、なーんも進展がないですね・・・
スキナーに嫌がらせされている、新人婦人警官ケイト。
彼女が頑張ってんのに頑張らいでか!とフロストが奮闘しようと心に誓ったところで下巻に続く。
まったくもぅ、先が気になって仕方なし。
でもね。
これ読み終わるとね。
フロストシリーズ終わりなの。
短編見つけてきたから、もうちょっとだけは読めるけど。
先は気になるけど終わるのも嫌。
葛藤w
投稿元:
レビューを見る
おお、お久しぶりのフロスト警部!と思ったら完結巻らしい。しかも作者お亡くなりになってるらし。残念。
相変わらず次から次へと起こる事件。
くそったれな親父やくそったれな上司に内心煮えくり返りながらものらりくらりとかわすフロスト節ににやり。
奥さん亡くなってたんだなー、前作で奥さんの登場シーンとかあったかなー?と思いつつ、
あんまり表にださないけれど、実はフロスト警部って
感情豊かだよな、と。
重なる事件に、食べられなかったり、眠れなかったり、トイレ行かれなかったり、散々なフロスト警部、さらに
経費の水増し請求をネタに異動させられそうになってるし・・・。うーん、さすがに営業してないガソリンスタンドの
請求書はいかんよ。
絶対絶命の窮地、ここをどう乗り切るのか?さらにいたたまれない事件の解決は?
下巻に続く。
あ、いたたまれないといえば、あの秘書さんの自殺はさすがにえ~~!!!っとなった。あまりといえばあまりな展開。芋部下、たのむよーーー泣。泣。
テレビドラマシリーズにもなってるらしい。
観てみたいなー。
投稿元:
レビューを見る
今回もフロスト警部に殺人、強姦、失踪と、様々な事件を担当させられ、のらりくらりと活躍します。マレット署長と新任のスキナー主任警部の企みから逃げ回るフロストは魅力的で思わず応援したくなります。
投稿元:
レビューを見る
もはや、作者のキャラづくりは名人芸です。
フロスト警部はだらしないが仕事ができない奴ではありません。
下ネタ大好きな毒舌家ですが、本当は優しいキャラです。
仕事は嫌いそうに見えて、途中で投げ出しません。
権威に対して反発しますが、部下からの信頼は厚い人間です。
警官のくせに、悪人をつかまえるためには法律も無視しますが、自分のためにも平気で嘘を重ねられます。
そう、彼は傑出したヒーローではなく、そこら辺にいそうな等身大の我々の分身です。
そんな彼が、難事件を四苦八苦しながら解決してしまうのですから、感情移入しないわけにはいきません。
ある意味、嫌な上司への対処の仕方の教則本でもありますが、くれぐれも真似をしないように。
投稿元:
レビューを見る
洋書は苦手なのでこのミス受賞作ならと思い挑戦。なぜ日本語訳すると言い回しが大袈裟で間延びした感じになるのだろうか?修飾が多いのと名前が覚えにくいのでストーリーが入って来ず、途中棄権。
投稿元:
レビューを見る
相変わらずのフロスト節で読ませる。笑わせる。
事件が多くて多数の登場人物の描写は薄くなってしまうが、
フロストの恋話もあるし、最後までおおいに楽しめた。
投稿元:
レビューを見る
英国TVでも大人気シリーズフロスト警部。作者のR.Dウィンウフィールドさんは内容について気に入らなかったようですが。
投稿元:
レビューを見る
相変わらずデントン署は人手不足で不眠不休のフロスト。
とにかく寝てほしいと毎回願い、読んでいるこっちまで疲労がw
今回はフロストお得意の例の件がバレ、フロスト大ピンチ。どうなることやらとヒヤヒヤ。
最後の最後まで面白かった。
投稿元:
レビューを見る
「フロスト始末」(上・下)R.D.ウィングフィールド。芹澤恵訳。創元推理文庫。原著は2008年英国で発表されたようです。
2019年1月に読み終えているようです。
フロスト・シリーズ最終作。作者のウィングフィールドさんが2007年に死去。遺作です。でも未完ではありません。
死病の床で完成されていたそうです。拍手。パチパチ。
病床で弱りながらとりあえず最後まで書いた、とか。
ほぼ未完だったけど編集者が手を入れてなんとか完成させた、とか。
そういう感じは読んだところまったくしません。堂々たる傑作。
まあ、ほんとのところどうなのかは分かりませんが。
#
相変わらず、混沌とスピード感と緻密さのエレクトリカル・パレード。
一方で、スタイルや美学にこだわらない泥臭い、下品で人間くさい、猛烈な圧力の、ヘヴィメタル・エンターテイメント。
このシリーズを語るときに、矢張りヰの一番には主人公の中年(初老?)警部であるフロストの、
連続シリーズの主人公としては相当に冒険的な下品さ、卑猥さ、が注目されることになります。
それに、ダーティ・ヒーローなんてものぢゃないんです。単にダーティ。
普通に警察なり会社なり、速攻でクビになっておかしくないような不正を、フロストは犯しちゃいます。
それも、「そう見えて、実はそうぢゃなかった」という構造ではなくて、ほんっとに悪いことしてます。
さあ、だけど応援しちゃいます。
これは一寸、興味深い疑問なんですが、「フロスト・シリーズに10代や20代の若者たちは熱狂するのか?」。
上記の味わいも含めて食べ物で言えば、確実に雲丹とか生牡蠣とか鮒寿司とか豆腐餻とかブルーチーズとか山羊とかモツとか、そういう類いのものです。
臭い。苦い。けれど、癖になる旨さ。
他に例えれば。煙草だって、15や16で始めて口にしたときから「旨い」と思う人はほぼいないでしょう。
不健康で不健全で違法で悪徳な香りに憧れて始めて、続けて、ハッと47歳になったときには、「ああ、煙草がうまい」と心底から震えたりします。
フロストも(煙草と比べるのが妥当かどうかは兎も角)我ながら、若い頃に読んでも「面白い」とは思ったでしょうが、心底震えたりはしなかったのでは。
#
ですが、そういう持ち味は、さておいて。
そういう持ち味議論に隠れて、実は舌を巻くのはエンターテイメントとしての執念。
謎解き、ミステリ、ドンデン返し。それが1本の筋として流れるのだけど、並行して別の事件が起こり、クロスして3つ目の事件まで起こる。
さらにパラレルで署内で行われる胃腸がげんなりするような権力争いと出世競争、そこにカンウンターを入れるギャグと皮肉精神。
更に主人公に訪れる、破滅の危機・・・。
そして、崖に爪を立てて血を流してでも、とにかく「安易な性善説」と「お涙オセンチ感動路線の決着」だけは避ける。
その慄然とするまでのエンタメ精神・・・。
もう、これは本当に凄いンです。
ここまでの執着と執念で小説を書ける人は、なかなか居ません。
かろうじ���横山秀夫さんなんかが近いかも知れませんが、横山さんは究極やっぱり短編アーティストで、ウィングフィールドさんの胸板の厚いパワープレイの迫力はありません。
ウィングフィールドの、この弩弓の迫力の前では、伊坂幸太郎さんも小さく感じます。プレミアリーグとJリーグの差・・・。
海外でも、スティーブン・キングさんやエルロイもすごいンですけど、やっぱりお国柄、文化なのか、どこかザックリ感とスプラッタ感があります。
(デニス・ルヘインさんが、比べ得る存在かも知れません)
これは、ウイングフィールドさんが、前職が放送作家だった、と言う事とも関係があるかも知れません。
なんというか、「とにかくスピード感!」みたいなブレなき精神。
そして、「冬のフロスト」もそうだったはずなんですが、この「フロスト始末」も、
ほんとうに、ほんとうに、ほんとうに、文庫本で言えばラスト1頁のところで、鮮やかにひっくり返される。
もう、この技術。この執念。
涙、なみだ、のスタンディングオーベーションです。
創元推理文庫ですし、ミステリ小説、犯罪小説、警察小説なんですけれど、
こういう技術こそが、小説がアートである、ということなんだと思います。
2020年、あるいは2021年あたりに、シリーズ全部再読しようと目論んでいます。
(こういうとき、電子書籍は圧倒的に強いんですよね・・・場所を取らないし、汚れたり傷んだりしないから)
投稿元:
レビューを見る
切り取られた足だけが出てきたり、連続子ども連れ去りに、殺害、スーパーの脅迫とよくまぁ次から次に事件が起きるものだ。さらに上司から不正が暴かれ左遷が前提で動いている。とにかくフロストのユーモアあふれる記述が楽しい。これだけコミカルな探偵ものってないのでは。毒入りと聞くと、間違いなく入れない時より美味しくはなってるとは思うが・・・などと言う。人気の秘密もわかろうというものだ。
「でも、死にそうなくらい寒いんですよ」泣き言がもうひとつ追加された。
「もうちょっと待て。夏になれば猛暑になるから」
投稿元:
レビューを見る
相変わらずのデントン警察署そしてフロスト。
とんでもない数の事件とフロストの危機がどう収まるのか。これが最後という事でハラハラしながら下巻へ。
投稿元:
レビューを見る
R・D・ウィングフィールドの遺作にして、「フロスト」シリーズ最終作。原著は 2005年、翻訳は 2017年の出版。いつものように夜を徹っして読みふけり、とうとうこの最高に面白いジェットコースター警察小説シリーズも全巻読み終わってしまった…。
と思ったら、著者の遺族の許可を得て別人による続編が書かれているらしいので、それでも読んでみるか。
投稿元:
レビューを見る
『A Killing Frost』…日本版では『フロスト始末』(上下巻 創元推理文庫)を読了。
フロスト警部シリーズの6作目であり、R..Dウィングフィールドの遺作である。
今更ですが、イギリスの警察小説の金字塔であり、自分にとっても最高峰と言っていいぐらいの海外ミステリです。
前作『冬のフロスト』が2014年に上梓されたとき、遺作の『A Killing Frost』の翻訳は2020年以降になるという下馬評でしたが、うれしいことに3年後の2017年、待ちに待った翻訳です。
嬉しかったですね。
一行一行を舐めるように、慈しむようにページをめくりました。
遺作となった今作はシリーズの中でも最高傑作だと思いますね。
このシリーズをもう読むことができないと思うと、思いっきり寂しくもありますが、私の心の中にはフロスト警部がずっと生き続けていく気がします。
猥雑で下品、それでいて優しくて、どこか哀愁が漂うおっさん。
そしてめちゃくちゃ忙しく、眠ることさえ許されない仕事師。
こんな魅力的なキャラは二度と現れないと思います。
さらば、フロスト警部!!
投稿元:
レビューを見る
今回も最高に面白かったフロスト警部だが、これが遺作でシリーズが終わるのがとても残念です。
訳者の芹澤恵さんのインタヴュー記事で「この訳で本当に合ってるのかな?」と思うとありましたが、気持ちがよく分かります(笑)。
投稿元:
レビューを見る
毎度ごまかしていた車両維持費の請求書の改竄がとうとうバレてしまい左遷の危険に陥るフロスト警部。まいどのことながら少年少女が誘拐されている。
今回の相棒は前巻に引き続きお芋くん。最終巻とあってちょっとしんみりしている。