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隣国への足跡 ソウル在住35年日本人記者が追った日韓歴史事件簿 みんなのレビュー
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電子書籍
この本は全てが「書き下ろし」ではありません
2017/07/06 08:28
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投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の奥付には「本書は書き下ろしです」とあるが、1章から10章までは20年前に産経新聞社から「20世紀特派員」1巻に同題で掲載されたものの増補改訂版といったところだ。「書き下ろし」なのは、それ以降だけ。「20世紀特派員」で「近年」に韓国で出た本が否定的に紹介されているが、20年経っても「近年」だ。
同じ「20世紀特派員」から生まれた本で、最近講談社から文庫本と電子書籍版が出た「ココ・シャネルの真実」のようにキチンと明記している本もあるから、それだけでも著者に失望してしまう。というより「ココ・シャネルの真実」の著者が当たり前だ。
方子女王を書いた個所は「20世紀特派員」1巻が出た時には既に刊行されている「梨本宮伊都子妃の日記」が出る前の古臭いもので、呆れてしまうが、文春新書の「決定版 どうしても"日本離れ"できない韓国」226頁に「日本統治時代の朝鮮王家の歴史については最近、新城道彦著『朝鮮王公族-帝国日本の準皇族』(中公新書)が初めての本格的研究書として出された」と書いているのに、この本を斜め読みしただけではないのか、と思ってしまう。「朝鮮王公族」は河原敏明の「皇室をゆるがした女性たち」のような本を安易に依拠したように、結構、問題がある点が目立つ本だが、少なくとも英親王と方子女王については、まともな記述なのだから、何故、この本に沿って書かないのだろうか?これでは著者が批判している映画「徳恵翁主」の描写と五十歩百歩だ。「徳恵翁主」の脚本を書いた監督は別に日本人をことさら悪人として書いたわけではないらしいのは映画を見れば分かるが、自分の見たいもの、書きたいものを実在の人物に当てはめているのは、この本と同じだ。「徳恵翁主」は時代考証という点でも問題があるが、この本もそっくりだ。
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