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オードリー若林さんがキューバに一人旅に出かけたことを綴ったエッセイ。
若林さんが感じたキューバが生き生きと描かれていて楽しい。あっという間に読み終わりました。もっと分量多くてもいいくらい。エンディングはしんみりと暖かさが入り混じるようなそんな終わり方。
3日間の滞在で、キューバ人のガイドの方と旅する、現地に住む日本人の方と旅する、そして1人だけで旅する、といろんなパターンで出かけていて、いろんな切り口で楽しめそうでいい作戦だなぁと思いました。
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読了。
テレビに出ている人は年齢よりも若くみえることが多い。かつかなりベテランの方が今尚現役で活躍されているということもあってオードリーはいつまでも若手気分でいたんだけど(てか私がそんな気分ってなんなんだ)オードリーってもうそんな歳なんか〜と思った。特に若林さんの方は童顔よりなのかその印象が強い。
そんな若林さんのキューバ旅行記、キューバを体験して感じたことの記録。とても読みやすい。さくさく読んでいく。
そのうち若林さんが常々思っていること最近起こった若林さんにとって大きな契機だったことが浮かび上がっていく。
心に残ったのは割と同世代ならではの昔の仲間への感情(世代で括るのは乱暴なのは承知だが私達の世代は同じ学校を卒業してもその後が驚くほど皆違う。一億総中流なんてのは遠き昔の話だ)、それに対する彼なりの答え(同じ番組を面白くしようという目的で働くことの楽しさ?言葉にうまく出来ないが)
それから家族の喪失への想い。彼はファザコンと書いていた。私もマザコンなのでとても共感を持って読んだ。
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今度キューバに旅行するので読んでみた。
以前ラジオで話していたことと殆どだぶった内容。
中2病っぽい文体。
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オードリー若林の、書き下ろしキューバ旅行記。
なんでキューバなのか、とか、キューバと東京日本の違いは散々書いてある。
新自由主義、と若林が言う東京日本アメリカと、社会主義のキューバと、どっちがいい、とか言う単純な話じゃなく、その間を見つける話で、それは家族だった。
別に血縁ということじゃないと思う。
それは、まさにゲンロンゼロで東さんが言っていた家族なんじゃないだろうか、とか。
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キューバに行きたい
2016年6月、2ヵ月後の夏休みに向けて飛行機の予約をして、たったひとりキューバへ
人見知りのガイド、マルチネス
辛いものが苦手なエダジマ
みんながいない国でまっすぐ旅行をたのしむ
日本では見られないテンション高めの
キューバ旅行記
日本から持ってきた抹茶味のキットカットはどのタイミングで誰にあげるのかとか
着いてすぐ乗るタクシーでは力で勝てるように老人を選んでいたのに、カリブ海で邪魔をしてきた巨体のキューバ人には真っ向から悪態ついていく度胸をみせたり
とにかく普通に明るくたのしく何も気づかずに読んでいた
たまに不自然な鍵括弧があるな、誰かと話しているような、ひとり旅なのに…
ruta25からは若林がなぜキューバにきたのかわかる
読み始めたときから気になっていた点の散らばりが一本の線になる
ひとり旅ではなかった、と気がついた瞬間に
この本が特別な本になった
普通の旅行記でもぐいぐい読ませるのに、すごい
すごいです
あらためて冒頭から読み返したくなる
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控え目に言っても最高。
初めて若林のエッセイを読んだけど、本を普段から読むだけあってとても文体がまとまっていて読みやすかった。
ただのエッセイかと思いきや、若林を通して今の日本の在り方や自分の日常を考えさせられる。
最後は涙を堪えるのに必死だった。
灰色の街に住んでいるからこそ色をとり戻すために旅に出て、そしてちょっぴりこの日本人であることを誇りに感じて帰ってくる。
旅っていいなぁ…
とても充実した読者体験だった。
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若林正恭さんのキューバ旅行記。
若林さんらしく、格差社会や命の使い方、自由といった日頃胸に秘めていた違和感を時々さらけ出しながらの一人旅。
キューバの陽気な国民性が読んでいて楽しい。
本場のモヒートとダイキリもぜひ呑んでみたい。
友情を育んだキューバの人達に日本から持ち込んだ「キットカット抹茶味」を手渡せて良かった。(食べた感想を聴きたかったな)
一人旅、けれど本当は一人じゃない旅。
旅先をキューバに選んだ本当の理由を知った時、鼻の奥がツンとした。
若林さんはきっとこれからもどこに行っても、心の内であれこれとちょっぴりネガティブな会話を続けながら、自分の色を増やしに行くのだろう。
また若林さんのエッセイが読みたい。
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前に見城さんの本を読んだ際に、見城さんはビジネスでは徹底的に競争を勝ち抜いて、のし上がることだけを目指しているが、一方で故郷の旧友とだけは、腹の探り合いや化かし合いや損得勘定のない純粋な友情を愉しむと言っていた。若林さんと同様見城さんもこういう関係は何物にも代えがたいもので、この関係を疑うようになったら自分は人として失格だとも言っていた。(言葉は正確じゃないかもしれないが、ニュアンスはこんな感じ。)
心から信頼できる大切な人は、資本主義に毒された人と作るのは難しくて、家族や学生時代の友人からしか作れないのかなと思った。(だからこそ、資本主義の中でも真心とか、信頼は大きな価値となるのだろうが。)
ビジネスライクな関係に自分はどれほど耐えられるだろうか。
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リトルトゥースな僕は、ラジオとこの本で、若林さんのキューバ紀行をより深く楽しく感じられました。
親父のメガネのツル話も思い出しました。
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キューバの風景をどこか遠巻きに描く筆者の視点が好きです。
はっちゃけるわけでもなく、どこか日本のことを頭に残しつつ羽目を少しだけ外しては悦に浸る、そんな描写にすごく親近感を覚えた。
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若林さんがキューバに一人旅した旅行記です。キューバの熱と気迫のようなものが伝わってきました。
なぜキューバに行ったのか、本当の理由が最後に明かされています。亡くなった“親父が旅行に行きたがっていた国(p191)”だからでした。
若林さんの一番のお勧めの観光名所、“マレコン通り沿いの人々の顔”、“amistad(血が通った関係)”(p204)が見たくなりました。“海外からの観光客相手の場所ではなくて、キューバ人の生活に寄り沿ったディープな場所(p129)”を見る旅を、してみたくなりました。今のうちに。
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現代社会の問題に始まり、父の死との向き合いまで。文章は決してうまくないけれど、思いはぎっしり詰まっていた。キューバ旅行記というより…それだけでなく、気づきや彼の考えをまとめるものでもあったのかな。フットボールの番組でしか注目していなかったけれど、なかなかもがいて頑張っている人なんだなあと思いました。ruta21.5はうまくまとめましたね。
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キューバに今、行きたくなる旅行エッセイ。
資本主義と社会主義等、東京とハバナの社会システムや人々の生活が、比較されながら独自の見解で語られる。
毎日自分の会社や仕事、家族や仲のいい友達のことばかり考えていた自分の視野が、久しぶりにひろがった気がした。
ラジオで旅の内容は知っていたけど、もっとディープで、真面目で、面白く、若林さんでないと書けないことばに惹かれ、私まで旅に夢中になってしまう。
余談だが、ひとり旅で札幌・すすきのの交差点を通ったとき、この本を読み終えた直後だったからか、ネオン看板がこれでもかとひろがる街並みに、「なんて資本主義!」と思った。
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「今年の夏はキューバに行ってきたよ」
と、言ってしまいたくなる本。
一緒にキューバを旅しているような
鮮やかな描写が、リズムに乗せてどんどん
読み進めてしまう。
読み終わるのがもったいなくて
海水浴場に行くところまでで
寝かせておいた。
夏も終わってしまうので、意を決して
読書再開したら...
旅の終わりの寂しさのせいだけではない
惜別の気持ちになった。
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オードリーのオールナイトニッポンを友人から勧められてここ3年ほど聴いているのだけど、「ラジオでいつも変な事ばかり言っているあの人は、こんなことを考えているのか」という感じで読んでしまい、ちょっと気恥ずかしい感じで読み進めた。ちなみにこの本もその友人の勧めに背中を押されて読んだ。
旅行記+エッセイのような内容で、ものすごくキューバに行ってみたくもなるし、こういうなにかを考えながらする一人旅をしてみたくなってくる。
ラスト近くで明かされる、若林さんがキューバに行った本当の理由?裏の理由?については、知らないで読んだ方が良いので、気になってる人はレビューでネタバレを読む前に本を読んだほうがいいと思います。
さらに、若林さん自身のキューバというフィルターを通した日本、というより東京論になっていてそこも面白い。
だけど、彼が感じているという、この本の中で言う「新自由主義」への違和感は、少なからず共感できるのだけど、そこを端緒にするなら斜に構えずに「格差の拡大で切り捨てられる弱者はそのままでいいのか?」という話にまで言及すべきだったのでは?と思わなくもない。
でもそんなところまでは元々求めてないし、やはり軽々しく語れる問題でもないだろうしなあ。