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面白いというよりは
2021/08/18 22:58
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
こわかった、というのが、まっさきに感じたことでした。こんなこと現実ならば……と思うととてもじやないが……。それにしても、その帰ってきた時、別人ならば、妹だけではなく、友達や親戚などにも別人とわかりそうなものだが
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入れ替わりというのは珍しくもないが、最後こう来るかと思い良かったのだけど、なんだろうな、始終、結衣子が暗くて暗くて笑。ただ、私も妹だし、少し通ずるところもあって、気持ちよくもないけど理解できなくはないなと思った。姉が本物ではないのではという子どもながらの不安は、「私って本当の子じゃないのかも?」と想像してしまうのと同じで、くだらないけど結構悩むものだ笑。
本ものってなんですか?
幼少期なら特に、性格も好みも顔すらも変わる。どれがほんとの自分なんですかね。自分でも分からない。
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お母さんの万佑子ちゃんを探すのに結衣子ちゃんをつかうとは。長女の失踪で次女は失うまいと必死に守るどころか、次女の気持ちも考えずによくそんなことするなーと気分が悪い。
さすがイヤミス。
回想と今とが繰り返され、続きが気になり仕方なかった。
どんなラストなら納得できたのか、自分でもよくわからないけど、あれはない。
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この作者の本は3冊目。
母性、リバースともに良かったけど、
初めて「?」と思いました。
さすがにその年齢での入れ替えには無理がある。
何故、妹だけが事実を知らされなかったのか。
まゆこちゃんは、自分の妹を「その状況を楽しんでいると思った」と大人になるまで思ってたとは信じがたい。
猫のくだりは必要か。
なんとか最後まで読みましたが、この作者には波があるのかなぁ…
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文庫化。
『豆の上で眠る』というタイトルはアンデルセンの童話が由来。
元々は週刊誌に連載されていた作品とあって、解説にもあるように、テンポの良さや、小さな謎を次々と追加していく技巧に圧倒される。そして最後の1行に圧倒される。この段階でラストを迎える……というのが、本書の最大の魅力ではないだろうか。
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何だろう…このどこにぶつけていいかわからない気持ち。
主人公と自分を重ねて読むと辛い。
当事者だけが物語の真ん中な訳じゃない。
確かな筆致と豊かな表現、そして人物描写。
読ませる力がハンパない。
そして突き放される感。
湊かなえ恐るべし。
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湊かなえの本。
そんな印象です。
ドロドロしとるとわかっているにも関わらず、
スッキリ感を持てないとわかっていながら、
ついつい読んでしまいます。
いつもよりドロドロ感は少なかったような気もしますが、結末はやっぱり気持ち悪い。
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眠る時、重ねた布団の下のえんどう豆に気付くお姫様。
何かわからないけど感じる違和感に答えを求める結衣子。
見つければえんどう豆でしかない物と、めくってもめくっても答えのない違和感。結衣子が知りたい答えって実は何なのだろう。
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途中まで割とまったり進む。猫が登場するあたりから止まらなくなる。まったり感は残したままで疾走感もないのに、じっくり止まらなくなる感じが湊さんぽい。最後にもやっとした感じが残るけど、こういう終わり方も嫌いじゃない。ゆっくり楽しめました。
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読み終わってうわ~なモヤモヤがハンパない。イヤミスの真骨頂。
彼女の怒りがそのまま自分の怒りになってしまった。両親も「万佑子ちゃん」も結衣子をナメすぎだ。いつまでも隠しておけることではないし、真相を聞いても子どもたちやその関係者を無駄に苦しめた身勝手な行為に嫌悪感が増すばかり。
猫を飼いだしてからの母親の狂気は子を持つ立場として他人事とは思えない怖さ。それ以上に最後は、何年も共に過ごした親兄弟や子をあっさり捨てられるハルカとその母の理解できない怖さにすっかり絡め取られた。
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『イヤミスの女王』
湊かなえ「豆の上で眠る」
※批判的意見有
様々な側面からイヤミスを味わせる作品
トリックの鍵となる”真実”は読み進めていけば中盤位で察しがついてしまうし、登場人物の行動や心情が”真実”に向かわせるために設定されている人形劇の様でリアル感が無い。
確かに湊かなえらしく、登場人物の静かに動く狂気や最後の展開はイヤミスを楽しませてくれるが、物語全般において現実では絶対に抱くであろう登場人物の葛藤や複雑な心情が描かれておらず、違和感を覚えずにはいられない。
ただ、宇田川拓也の解説では本作は湊かなえの初週間連載作品であり、湊本人もテンポを意識して書き進めていたと記載されている。
他のレビュアーの感想を読んでいくと、私と同様の感想を持つ読者も多くおり、もしかするとテンポよく進められる人形劇のような流れの違和感も含めて「背中に感じる豆の違和感」を醸し出すための演出だったのではないかとも考えられる。
勿論、ただの主観なので著者本人が意図したかどうかは知るよしも無いが、もしそうであるならば読者自身を舞台に誘う極上のイヤミスになるのではないかと思う。
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201707/湊かなえだし…と深読みしそうになりつつ一気読み。出てくる人物達が悉くそこはかとない気持ち悪さと、共感できなさがあるのに、何故かひきこまれてしまう。タイトルも展開もラストも見事で、やっぱりこれまでもこれからも楽しみな作家さんの一人。
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本編に触れるとネタバレになりそうなので感想だけ。
読み終わってもなお複雑な想いが残る作品でした。本作品とは似たようなシチュエーションを体験したことがあるが、人の記憶ほど不確かなものは無いと思う。
あらすじ(背表紙より)
小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。スーパーに残された帽子、不審な白い車の目撃証言、そして変質者の噂。必死に捜す結衣子たちの前に、二年後、姉を名乗る見知らぬ少女が帰ってきた。喜ぶ家族の中で、しかし自分だけが、大学生になった今も微かな違和感を抱き続けている。―お姉ちゃん、あなたは本物なの?辿り着いた真実に足元から頽れる衝撃の姉妹ミステリー。
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この方の作品は結末が気になりすぎて一晩で読んでしまう。
家族の絆を繋ぐものとは何かを考えさせられる
きれいごとだけでは片付けられない、正解のない問題が世の中にはたくさんあるけれど今回のような取り違え問題もそのひとつなのだろう
家族の数だけ、答えがある。
結衣子がいつか自分なりに答えを出せる日がくるといいな
どちらの家庭でも豆の上で眠るような思いを強いられてきた万祐子もまた、結衣子同様に今回の件の被害者だと思う
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自分はこの家の子じゃないんだとは、幼い頃誰もが一度は考えたことのある(たいていは)妄想ではないか。姉の失踪、戻ってきた別人のような姉(しかし両親は姉そのものだ断言)、主人公は生まれ育った家族の中で暮らしていても、そこを自分の家とは思えなくなってしまう…
失踪した娘を探す母の狂気、まわりの小学生の反応などはとてもリアルだった。ただ、真相がわかったあとの両親の心情などより細緻に描いてくれたらよかったのになと思う