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紙の本
専門書なのだろうが、読み物としても面白く読める。
2017/10/05 17:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
化石から生き物の進化の道筋を考える。恐竜の研究が動物の進化研究であるなら、本書は植物の進化研究。
化石や地質、植物形態などの専門用語もたくさん出てくるし、分子進化研究の結果などの最新のデータも紹介されているという専門書的な部分も多いが、そこを飛ばしとばし読めば専門家でなくても充分面白く読めるものであった。
教科書的な内容のところどころに著者のエピソードや考え方が挟まっている。「一般にわかりやすく」と「専門をかっちりと」が同居すると中途半端になることも時としてあるのだが、本書ではそのあたりが程よく混在(融合しているとは言い得ないかも)している感じがする。
化石に見る太古の植物が、現存する植物とどうつながっているのか。未解決の部分は多いけれど、分子生物学で判明してきた花の制御機構(ABCモデル)に関連する話やCTスキャンを使っての内部構造研究など、今後何がわかるのかに期待させる話も多かった。興味を持ってこれから研究を目指す人には読んでもらいたいものである。
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